
そんな中、新幹線で山口の実家に帰省する時に、ネットの知り合いから、通り道の「京都」で途中下車して「ワイルド7R」の舞台に行かれるのですか?と問われ、その手があったか!と今回の内容を思いつきました。
しかし、近郊に住んでおられる望月ファンの方ならば問題ないかもしれませんが他都道府県に住んでいると、よほど効率よく周わらないと、とても1日で目的地を全て見て周るのは難しいと思います。
そこで今回は、京都観光を兼ねて「ワイルド7R」の舞台を訪ねてみました。これから京都に観光に行かれる方の為に、“ほぼ一日で回れる「ワイルド7R」ロケ地巡り“と題して私が実際に周った順にご紹介していきます。ご参考にして頂ければよろしいかと思います。
《観光の前に》

京都観光の楽しみは散策の途中で京都スイーツを堪能しながら歴史施設を回る事が出来る事でしょうか?京都名産の抹茶をふんだんに使用したスイーツを販売しているお店が沢山あります。祇園周辺にはそういうお店が密集しており、道すがら寄れそうなお店をいくつか事前にチョイスしておくこともポイントです。
《南禅寺》

さて、移動の方法は、「JR京都駅」と連絡している地下鉄「烏丸線/京都駅」から「烏丸線/烏丸御池駅」まで向かい、そこで「東西線/烏丸御池駅」に乗換えて「東西線/蹴上駅」へ向かいます。その間所要時間は約15分です。
もし旅行日程に余裕がおありの方は、烏丸御池駅から徒歩2、3分のところに「京都国際漫画ミュージアム」という博物館があります。ここはかつて望月先生がドレミ製「ホンダCB750」と共に訪れられた場所です。



坂道をしばらく歩いていると、左手に見覚えのある風景が目に入ってきました…。
おや?この風景はもしかして「ワイルド7R」(P161)に登場する②青龍山安養寺の入口ではないか!
するとここから水路に行けるのかな?と期待が高まります。
石畳の緩やかな階段を登り途中、人が悠々と入れるぐらいの二本の水道管の施設を見つけました。「ワイルド7」第16話「熱砂の帝王」のシーンを彷彿させる施設でした。
さらに中腹に進むと左手に広場が広がり、よぉ~く辺りを見ると、ここも③見たことのある風景(P162)ではないですか!


音のする方へ早足で進むと、そこには山あいにコンクリートで作られた水路が長々と広がっていました。


確かに二輪のバイクでギリギリ通れるか通れないぐらいの細い道が「南禅寺」まで延びていました。
水路沿いに歩いていくと立ち入り禁止の柵が目に入ってきました。そこから先は赤レンガで作られたアーチ型の橋になり、ここがよく京都を舞台にしたサスペンスドラマとかにも登場する南禅寺の水路閣です。
石畳の階段を下りていくと、これまでサスペンスのキングや女王が推理を張り巡らす舞台になってきて、今回「ワイルド7R」のクライマックスシーンでも舞台になった場所です。
私が行った日は観光客が結構多くて、中々風景だけを写真に撮るのに時間がかかってしまいました。


ワイルド7は特殊任務中の特殊車両だから当然侵入はOKですよね?


さて、「南禅寺」を後にして、次の目的地に向かう為、今度は正門から堂々と出て「蹴上駅」に。ここで駅への近道ですが、入口が曲がりくねっている為見えにくく、私は通り過ぎてしまい、ロスタイムが発生してしまったので注意して下さい。目印は正門を出てすぐ左手のトイレです。タクシーなどが止まっている駐車場の奥に道があります。クランクのようになっているので初めてだとかなり解りづらいです。しばらく歩くとトンネルが見えてきます。そこをくぐって左に曲がるとすぐ蹴上駅です。
《巽橋》
蹴上駅からまた東西線に乗りすぐ隣の「東山駅」で降ります。ここから先は市バスで移動して行きます。「地下鉄東西線/東山駅」の改札を出て、西に5分程度歩き今度は南北に伸びている東大路通りを市バスの「東山三条」から「祇園」まで乗車します。(206系統もしくは202系いずれも時計回り)
「ワイルド7R」を読み直して見つけた1カットだけ登場している、ある有名な場所に向かう為です。


「ワイルド7R」の中では一乗寺社長のおわび行脚のシーンに登場します。
ということで、北に徒歩5分ほど少し戻り「巽橋」を写真に収めました。ここでも観光客が多く、撮影が難航しました。
せっかく祇園の街にいるのですから、そろそろ有名な甘味処にでも。ここらで一服するにはぴったりの場所があります。
それが⑧「茶寮 都路里(つじり)祇園本店」です。
事前にチェック済みで直ぐに行けるはず…だったのですが、行ったり来たり同じ場所を何回往復したことか…。原因はなんのことは無い、観光案内に掲載されていた地図が間違っていたからでした。 (ホッ)
常時 10~20分待ちするほどの京都では有名な甘味処で、私が行った時も大勢並んでいました。しかも待っているのは、ほとんど女性だけでした。(汗)

他にもさきほどご紹介した巽橋のすぐ真ん前にある甘味処⑨「ぎをん小森」などがありますので、ご自分の好みのお店を事前に検索しておいて、いざという時に利用できるようにしておくと便利かと思います。
《八坂の塔》


撮影ポイントですが、通常有名なのは、東大路通り側から望む一点透視図法のアングルの写真ですが、今回「ワイルド7R」に登場しているのは、反対方向から北西に向かって望む八坂の塔です。一旦坂道を途中まで登って塔を通り過ぎた所で振り返り、ご自分で一番いい角度だと思う場所で撮影すればいいかと思います。ここでもなかなか観光客が途切れることはありませんでした。(汗)
《三十三間堂》


⑪「三十三間堂」は、江戸時代に各藩の弓術家により本堂西軒下(長さ約121m)で矢を射る「通し矢」の舞台となった場所です。


あのシーンは漫画だからこそ出来たのだなと改めて再確認しました。

地図で言うと京都駅を中心に東半分を回った事になります。
こんなに早く周れるのなら、もっとグルメを楽しんでも良かったかなぁ~とちょっと後悔。
八坂神社の前にあるわらび餅屋「鳴海屋」や、同じく神社のそばにある親子丼のお店「ひさご」にも寄ってみたかったなぁ~。
どちらも有名なお店です。興味のある方は検索してみて下さい。
あっ、あと清水寺にも寄ってみたかったなぁ~。
皆さんも自分なりの探索方法で楽しまれてはいかがでしょうか?
私は、汗まみれになった体をさっぱりさせる為に一旦ホテルに戻りシャワーを浴びてしばらく休憩した後、夜の烏丸の街に繰り出しました。
あっ、決して芸者遊びなどはしてません!そんな予算はありませんので。キッパリ!(苦笑)
今回は「ワイルド7R」の舞台に限定して周りましたが、また時間があれば次回は「俺の新選組」の舞台を是非とも周りたいですね。
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お待ちしております。
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eddy-s さんのプロフィール

【望月三起也先生より】
まず、御苦労様です。と、言いたい。
よくもまァ、作品の内容通りに歩こうって思ったねぇ。フィクションだったらとんだ無駄足、多分怒り狂ってたと思うね。
私の場合、だいたい場所と風景、建物など別々にとって、勝手にくっつけたり離したりと、あくまで『漫画の世界』として使っていることが9割以上と言っておきます。そうじゃないと、「行ってみたけどさァ、そんなとこ、なかったぜ。」と、怒る人も出てくる。あくまで漫画の世界だってことで。
今回のエピソード、『ワイルド7 R(実業之日本社)』 は、たまたま現実の舞台にワイルド7のストーリーを乗せてみようなんて考えで、二度ほど現場へロケに行ってます。元々南禅寺は好きな場所で、これまで5~6回は行っているでしょうか。
寺の奥にはレンガ造りでアーチ状の水道が通っているなんて、SFの光景のようで眼福・・・・・ 目が楽しんでいるんですね。
京都はワイルド7Rのストーリーを考えているとき、「使おう」と決め、取材として改めて出掛けたわけですが、最初は南禅寺だけの予定が、ふとアーチ上の奥に繋がる水路。この先はどうなっているのか?と、歩き出したわけです。eddy-sさんとは逆のコースだったわけ。
いやァ、これがなんと、奥には珍しい水道管や溜池など、色々と興味深いものが次々に現れ、「これは、そのまま使える!」と。着いた先が“蹴上”だったわけ。eddy-sさんは国道から蹴上への進入路、見つけたってのも凄いね。「ここから南禅寺へ抜けられます」なんて案内図、どこにもなかったと思うのに。
絵と照らし合わせて見つけるって、絵が巧いのか、eddy-sさんの“勘”による探偵眼が凄いのか。多分、後者でしょう。
しかしまァ、歩いてみるもんですねぇ。犬も歩けば棒にあたるってカルタにあるけど、当たりましたよ。
この本も当たりまして、発売後一気に書店店頭からなくなったそうで、増刷を印刷所へ依頼したら正月休み、なんという悲劇。でも、嬉しい悲劇で、これほど読者に喜んで貰える作品が描けたンですからね。 ・・・・・って、ドタバタ喜劇か?
そんなことはどうでもいいンですが、八坂の塔の見える位置まで特定した写真を見せつけられると、犯人なら、「恐れ入りました」って言っちゃうところ。
また、知らなかったけど、スイーツの有名処あるなんて、惜しい。私、甘いものに目がない、今度行くときにはぜひ行きたいねぇ。
こういう店もこの文読ませてもらって、ある意味私の辿ったコースより興味深い、新鮮ですよ。ぜひ京都観光協会、取り上げるべきです。
それにしても愛読者の方って凄い!と、改めて感心させられました。電車やバスやら、チェックするんだもんねぇ。無精もんの私、すぐに「タクシー!」って、手を挙げちゃう。
反省!
まず、御苦労様です。と、言いたい。
よくもまァ、作品の内容通りに歩こうって思ったねぇ。フィクションだったらとんだ無駄足、多分怒り狂ってたと思うね。
私の場合、だいたい場所と風景、建物など別々にとって、勝手にくっつけたり離したりと、あくまで『漫画の世界』として使っていることが9割以上と言っておきます。そうじゃないと、「行ってみたけどさァ、そんなとこ、なかったぜ。」と、怒る人も出てくる。あくまで漫画の世界だってことで。
今回のエピソード、『ワイルド7 R(実業之日本社)』 は、たまたま現実の舞台にワイルド7のストーリーを乗せてみようなんて考えで、二度ほど現場へロケに行ってます。元々南禅寺は好きな場所で、これまで5~6回は行っているでしょうか。
寺の奥にはレンガ造りでアーチ状の水道が通っているなんて、SFの光景のようで眼福・・・・・ 目が楽しんでいるんですね。
京都はワイルド7Rのストーリーを考えているとき、「使おう」と決め、取材として改めて出掛けたわけですが、最初は南禅寺だけの予定が、ふとアーチ上の奥に繋がる水路。この先はどうなっているのか?と、歩き出したわけです。eddy-sさんとは逆のコースだったわけ。
いやァ、これがなんと、奥には珍しい水道管や溜池など、色々と興味深いものが次々に現れ、「これは、そのまま使える!」と。着いた先が“蹴上”だったわけ。eddy-sさんは国道から蹴上への進入路、見つけたってのも凄いね。「ここから南禅寺へ抜けられます」なんて案内図、どこにもなかったと思うのに。
絵と照らし合わせて見つけるって、絵が巧いのか、eddy-sさんの“勘”による探偵眼が凄いのか。多分、後者でしょう。
しかしまァ、歩いてみるもんですねぇ。犬も歩けば棒にあたるってカルタにあるけど、当たりましたよ。
この本も当たりまして、発売後一気に書店店頭からなくなったそうで、増刷を印刷所へ依頼したら正月休み、なんという悲劇。でも、嬉しい悲劇で、これほど読者に喜んで貰える作品が描けたンですからね。 ・・・・・って、ドタバタ喜劇か?
そんなことはどうでもいいンですが、八坂の塔の見える位置まで特定した写真を見せつけられると、犯人なら、「恐れ入りました」って言っちゃうところ。
また、知らなかったけど、スイーツの有名処あるなんて、惜しい。私、甘いものに目がない、今度行くときにはぜひ行きたいねぇ。
こういう店もこの文読ませてもらって、ある意味私の辿ったコースより興味深い、新鮮ですよ。ぜひ京都観光協会、取り上げるべきです。
それにしても愛読者の方って凄い!と、改めて感心させられました。電車やバスやら、チェックするんだもんねぇ。無精もんの私、すぐに「タクシー!」って、手を挙げちゃう。
反省!
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