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望月マニ也

第85回

ケネディ騎士団(ナイツ) テイチク・フォノ・グラフ

執筆者:   2015 年 5 月 5 日

懐かしいモノの事なら、この人に聞け!
ツワモノおいちゃんの秘蔵コレクションの中から、選りすぐりの逸品をご紹介。

0024179しばらく振りの投稿をさせて頂きます。

以前から知り合いのちっちさんとyazyさんに「いい加減に何か紹介しなさい!」と言われ続けて気がつけば早や何年となっておりました。

さて・・・と、考えてどんな物を紹介しようかと毎度部屋を探すのですが、望月先生関連品といえば単行本に雑誌切り抜き、付録や直筆物と雑多に所有しており、元来の「ものぐさ」と、管理の悪さから部屋の本の山の奥底に眠ってしまっている物が多々とあり、そのどれもが発掘が不可能に近い状態となっています(笑)

意を決してやっと数点発掘できた中から今回は「ケネディ騎士団(ナイツ)」のソノシートを紹介したいと思います。

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この「ケネディ騎士団」については2009年6月に作品紹介として、ほた氏が紹介されておりますので割愛させていただこうかと思いますが、作品的には月刊雑誌「少年ブック」に1966から1969年にかけて連載されていました。

当時、「ケネディ騎士団」は非常に読者に人気が高く、アニメ化の企画も持ち上がり1967年3月にTCJ(現・エイケン)よりカラー30分のパイロットフィルムが製作費1,000万円をかけて制作されていたそうです。

残念ながら本放映とはならず現在までこのパイロットフィルムもお蔵入りとなっています。ファンとして一度は望月作品の初アニメ化作品となっていたかもしれない作品ですので、どんな映像に仕上がっていたのかと興味が尽きません。


話は少しばかり横道にそれましたが、そんな時期の1967年にテイチク・フォノ・グラフより「ケネディ騎士団」のソノシートは発売されました。

テイチクより発売されたソノシートは、漫画関係では5枚程度しか発売されませんでしたが「ウルトラマン」や「ロボタン」などの作品とともに「ケネディ騎士団」も販売され、ソノシートとしては勿体ない限りの非常に絵柄も色使いも素晴らしい出来の作品となっています。しかし思うに1967年当時の定価で280円は高価なものだったんでしょうかねぇ?

kst01子供でしたんで当時のお小遣いでは買えない品でして、親にせがんでお祝いとかで買ってもらうとか兄弟でお金を出し合ってとかじゃ無ければ無理だったもんなぁ。事実、当時のおいちゃんにはソノシートなんて「高嶺の花」で手も足も出ませんでした・・・(涙)

さて、このソノシートですが、カラー表紙は主人公の「源(みなもと)」が銃を構えたカッコ良い立ち姿にペガサス号が2機、謎の怪物とこれだけで満足のいく絵柄でして、一枚絵としても十分に飾りたい欲望に駆られます。そして表紙をめくると2色カラーで主題歌、ペガサス号の説明と続き、その後には12ページの漫画がカラーと2色カラーで交互に描かれております。

描かれている漫画がどんな内容かと申しますと、太平洋上で旅客船や貨物船が次々と破壊される事件が起き、その調査のため貨物船に偽装した「ケネディ騎士団」が出動、6日目に突如船の下に不気味な巨大な影が・・・そこへ「ペガサス号」が出動!

kst02実はZ結社が世界の海を独り占めにしようと企み、ガラスで出来たボディを持つ怪物で船を襲わさせ、世界の海を自分の船だけにして大儲けしようと企んでいたが「ペガサス号」の冷凍弾と高熱ナパーム弾で粉っ端みじんに怪物を倒す・・・っていう痛快なストーリーになっています。見ていて特に凄いと感じるのは、ストーリー作りは当然の事なんですが、カラーページの色使いと擬音ですかねぇ?

なんたって色使いはカラーページと2色カラーのそのどれもが秀逸ですし、擬音は凝りに凝ってローマ字で表しておりまして望月先生らしいものとなっております。画像を見て頂ければ分かるかとは思いますが、当時の子供相手のソノシートにしては本当に勿体ないくらいの出来栄えです。

当然ソノシートですんで主題歌も歌われているんですが、見れば「ケネディ騎士団の歌」「レッツゴーケネディナイツ」の作詞は望月先生が担当されております。折角ですんで2曲とも作詞された歌を記載しておきます。

kst00『ケネディ騎士団の歌』

1.行くぞオォ! ケネディナイツ
  理想は一つだ 世界の平和
  とべよペガサス 南へ北へ
  赤い十字は 正義のしるし

2.行くぞオォ! ケネディナイツ
  かたい団結 勝利の笑顔
  走れ源 一ノ木!平!
  暗い世界に 光をあてろ

0024193_3 『レッツゴーケネディナイツ』

1.ゴーゴーレッツゴー
  きんきゅうしれいだ われらのジェット
  ケネディナイツ しゅっぱつだ
  アメリカ イギリス オーストリー
  おいらのゆくさききまっちゃいない
  しれいがとべば どこでもゆくぞ

2.ゴーゴーレッツゴー
  かたきをとるぞ てきジェット
  あくとうどもは まかせとけ
  トーキョー ホンコン ニューデリー
  あかいじゅうじがわれらのしるし
  いきなベレーで きょうもとぶ

残念ながら現在、家ではレコードを聞ける環境にはなくてどんな曲調かは分かりませんが、いずれ『望月三起也ファンクラブイベント』などで幻のパイロットアニメ「ケネディ騎士団」を望月先生と一緒に見ながら、先生が作詞した曲を聞きたいな!なんて不遜な考えがありまして(笑)

是非『月刊望月三起也』サイト運営の皆様!この案ご検討してくださいな。

しかし、今の時代にそぐわないソノシートとはいえ、こんな作品が世に埋もれてしまっているのは非常に惜しい気がします。いつの日か、なんらかの形でファンの前に発表して欲しいものですねぇ。

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是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp

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望月先生のコメント

時の流れを感じますねぇ、こういうものを見せられると。
おいちゃんに見せて貰ったのは、最新刊『W7』の記念サイン会の会場でのこと。珍品です。
今はレコードですら、「なに?それ」と、いう世代も多く、ましてやソノシートなんて知ってる人、どのくらい存在するのでしょう。
このソノシート発売当時はガラケーもスマホも存在しなかったンですからね。

いやァ、見せられて懐かしかったァ。
「これにサインを」と、言われて、もちろん喜んで書いたのです。ところがこの紙質がコーティングしてあるのかツルツルで、なんとマーカーで書いたサインが擦れると消えてしまったのです。
「あァ~あ・・・・・」と、嘆くおいちゃん。だけど俺のせいじゃなし、なんとも笑っていいのか、一緒に泣くべき場面なのか、判断に迷うところですよ。

で、このソノシートでの作詞ですが、私がしていたンですね。図々しいねぇ、私も。オンチなんですけどねぇ、少しづつ思い出してきました。

そう、当時の長野編集長が詩人の一面をお持ちで、何でもトライ、手伝うからやってみては?と、ノセられて、恥ずかしいながらの作詞。
一応世間に出回ると、“作詞家”なんですかね?人生で一度きりですけど、今になって書いた詞を見ると、いかにも少年誌連載の漫画だったンだなァと、自分で書いていながら妙にほのぼのしてきます。特にワイルド7と比べると同じ少年誌連載漫画といってもその差のあること。時代を感じます。まるで他人が書いたよう、今はとても書けないなァ。

さて、ソノシートってこれ、観るものではなく、音として聴くものですよね。でも今や再生するプレーヤーなんてものもない。
ところがです、この月刊望月三起也管理スタッフ、有志が集まる恒例新年会で、大阪在住スタッフのちっちさん、わざわざ重いプレーヤーを持ち込んでくれたんです。集合していたメンバー共々聴かせていただきました。
なんと、明るく楽しいリズムで、まさに少年漫画の王道を音にしたようなメロディ。こんなだったンですねぇと実感。

ちっちさん、みんなにソノシートを聴かせようと思いプレーヤーを大阪から持ってくる。凄いね。
で、また持って帰るって大変だね、置いて帰ったら?俺、預かってもいいよ。ウチにはまだ、E・プレスリーのレコードがあったりするけどプレーヤーが無いから聴けないンだ・・・・・ なんて話を向けたら、「じゃ、置いていきましょう」ときた。なんと心の広い人だ。
ちっちさんには会う都度、なにかしら貰い物をしている気がする。その中でもこの重量と質量は最高だァ。
って、喜んでる私って図々しく強請ったことになるのか?
だれか教えて。



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