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コラム:言いたい放題

第80回

楽しみは苦しみのあとに‥‥‥

執筆者:   2015 年 5 月 5 日

2015_5_01 (1024x768)まァ、手間が掛かりますねぇ、新作『ワイルド7R-2』。
机の上だけではなく、ロケまでしてるンだものね。
主な舞台はヨコハマ・みなとみらい。ストーリーの上では、工事中の有名なモールという設定なんですが、リアリティに拘ってカメラ片手に1度が2度・・・・ 「いや、あそこの階段から地下鉄へはどうなっていたかな?」「ホームは?」・・・・・ と、3度4度と出掛けてしまうわけ。
地下鉄の改札口では、駅員さんに不審者と怪しまれることもあったりして。

そんなこんなで新作250ページ、いったい何ヶ月掛けてるンだか?
でもね、読者をアッと言わせる新鮮なシチュエーションとストーリーを思いついちまったのが運のつき、それをちゃちな絵で台無しにしたくない。ペンタッチの強弱や描き込みのリアリティがないと、構成アイデアが活きないと思えば、つい力が入って1日3ページのペースが守れなくなることも。
そのうえ、本年流行(?)に乗っちまって“めまい”にも襲われて。寒暖の差の激しい毎日が連続するとこういう症状が出るそうで。しかしまァ、めまいは紙面、ペン先に集中すれば問題はないけれど、参考文献や参考写真を周りの棚から取り出そうと首を振ると、もういけません、目がついていかない。

私の描いている場所には机が無い。椅子にすわり、画板を膝の上で周りは参考やらの棚、ぶら下がった原稿に囲まれ、ほとんど飛行機のコクピット状態。その座った位置から脱出するには、本当に大跨ぎして機外へ出る感覚ですよ。そんなときなどにふらつくンですね。
クルマの運転も怖いです。直線はOKなんですが、カーブだったり、路地から出るときは一時首を左右に振る。目が首の後から追ってくるって感覚の状態なんですねぇ。
サッカーをやっていてもゴール前、シュート態勢で待ち構えていて目の前でボールがバウンドすると、いや、いけません。周囲の笑いを誘うプレーをやってしまうンです。

私、流行には敏感なんですがノリはしないンですけど、やってしまいましたね今回は。困ったもんだ。
なんとか五月中には描き上げたいと思ってはいるのですが。

さて新作『ワイルド7R-2』には、久々キャラクターが大勢出てきます、映画でいうところの“セリフのある役”ってのが。このキャラクターたちがサスペンスを盛り上げるって趣向なんですが、以前から一部の月刊望月三起也事務局メンバーから薦められていた企画で、ファンから漫画への出演権オークションてのをやろうかと。
落札者から本人の写真と趣味や境遇などの簡単な自己紹介をいただき、似顔絵を描き作品内に登場させるっていうもので、それ、面白いかな~ なんて考えてるンですが、どうでしょう。
近いうちに出演権オークションをやっちゃいましょう。

とにかく焦らずサボらず目を回さず、頑張りたいと思う今日この頃です。



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