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コラム:言いたい放題

第45回

縁があるね、大使館に大使。

執筆者:   2012 年 6 月 4 日

フランス大使館へ行って来ました。

いや、正しくは大使公邸です。
庭がスゴイ、東京、麻布にありながらビルが見えない庭ですよ。なだらかな坂状態で、大名庭園ほど池や築山があったりという風情ではなく、天気のいい日は球蹴りしたいと思う。
傾斜がついていなければフットサルは出来るね。
周りは木立ちで、いい風が吹いてくるんですよ。

その庭に面した広間といったところに軽いフレンチ料理が用意されていて、小皿に盛り、みなさん自由に飲み、かつ食べるビュッフェ形式のパーティです。
軽いフレンチですが高級な味はミシュランクラスですねぇ。
なんてったってこの夜は、日本在住のフランス料理シェフの方々が一同に介してる。
そんなシェフたち、震災復興支援で福島県へ20回も行って炊き出しフレンチキャラバンやったてぇから凄い、その記念パーティなんです。
聞こえてきた話では、地震と原発事故で怯え、東京都内で仕事ほっぽり出して帰国(出国)した外国人は多かったそうで、その中でわざわざ原発事故、放射線の噂にも怯えず訪問、炊き出しするなんて、シェフさんたち凄い根性であり、大変な優しさだね。
根は優しく行動は強く、漫画の主人公、地で行くね。

なんでもそもそもは、福島県出身、有名ホテルの日本人シェフのためにフランス人シェフさんたちが立ち上がったんだとか。これをフランス大使館が後押ししたってわけ。
一流というのはどんな世界でも立派な「男」なんですねぇ。
口先でショーバイして実のない奴に、こういう人たちもいるってことを知って欲しいねぇ。

ところで、「アンタ、食道楽だからって呼ばれたわけじゃないでしょ?」と、ツッコミなさるな。
一品絶品』の取材じゃないから相棒はいません。サッカー関係のお知り合いが福島県の方で、このキャラバンを仕切っている人、ひょんなことからの縁で、たまたま「フランスは漫画に理解のある国なんだよ」って話から、「じゃ大使紹介するから、向こうで出版なんてどう?」ってことになり、パーティへ招待されたってわけ。
大使、紹介されたとたん、思わず話の流れはワールドカップ・フランス大会(1998年)、しばしサッカー、マズイです。
そこへかなり日本語上手な人が間に入ってくれて、やっとビジネスライクに。
どうもサッカー狂のヨーロッパ人見ると、話のきっかけが“それ”になり、貴重な時間をロスするって、悪い癖です。
で、これは第一歩、改めて編集さん連れ、あちらの専門官との会談ということで落ち着きました。

私、大使館には何ヶ所か、縁があるようです。というか、縁を勝手に作ってしまうという方が正しいのですが、22歳のデビュー作『ムサシ』はブラジルが舞台、ブラジル版西部劇です。が、当時は今と違ってブラジルの資料を集めたいと書店を巡ってもほとんど置いていない。
そこで突撃取材ですよ、ブラジル大使館探して、ひとり突撃しました。
いや、在り難いことに今と違ってノンキなんですねぇ、身分証明提示も身体検査もなく部屋へ通してくれて、係りのブラジリアンが達者な日本語、こちらの質問に隠すことなく答えてくれたものです。そのうえ新事実とか地図までくれるというサービス。
恐る恐る訪ねた私としては予想外の収穫、国際問題も起こさず、門を無事出て来ました。
ブラジルの現地語で書かれた1メートルあまりの地図は、ネタにしても大きなネタでしたね。

その後もイギリス大使館でサッカー関連関係パーティ、そして太平洋の島の国、ミクロネシア連邦、6月には直行便がいよいよ就航、約5時間で大自然の残された天国のような島へ行けるようです。
このミクロネシア連邦の大使さんとは仲良しで、食事も気楽に誘い誘われる仲、記念式典が第1便で行く4日間コースに組まれているから一緒に、と招かれているのですが・・・・・
ついでに自分の持っている無人島がいくつかあるので、好きなところを貸してあげる、カヌーもハンモックも付ける。本土から1時間もかからないよ・・・・・ だって。
なんかスケールのでかい話だけど、体力のあるうちに行かなくっちゃね。

望月三起也





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