<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	>

<channel>
	<title>月刊望月三起也 &#187; 杏藤知樹</title>
	<atom:link href="http://wild7.jp/author/crane/feed" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>http://wild7.jp</link>
	<description>望月三起也オフィシャルファンサイト</description>
	<pubDate>Sat, 19 May 2012 04:09:12 +0000</pubDate>
	<generator>http://wordpress.org/?v=2.6.5</generator>
	<language>ja</language>
			<item>
		<title>秘密探偵JA 『脱走列車』</title>
		<link>http://wild7.jp/1104</link>
		<comments>http://wild7.jp/1104#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 30 Nov 2008 15:00:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>杏藤知樹</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://wild7.jp/?p=1104</guid>
		<description><![CDATA[
秘密探偵JA「脱走列車」 1968年20号－1969年2号 

冒険小説におけるひとつのカテゴリーに「脱出行」ものがある。古くは、アリステア・マクリーンの「シンガポール脱出」（1957年）、イアン・フレミングの「ロシア [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<p class="MsoNormal"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_01.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-1105" title="ja_01" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_01-300x228.jpg" alt="" width="240" height="182" /></a><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;"><strong><a title="「秘密探偵ＪＡ」とは‥‥‥少年キング（少年画報社）誌上に於いて、1965年1号から1969年34号まで約5年に渡り連載され人気を博した望月三起也氏の代表作。諜報員（スパイ）物の元祖としてもあまりに有名。主人公『飛鳥次郎』は日本の情報部｢Ｊ機関｣に所属するＡ（エース）諜報員、組織に3人しか存在しない『JA』の称号を持つトップエージェントである。意外性のあるストーリーとそれを後押しするテンポ、そして追随を許さぬアクション、武器の精密描写、秘密（架空）兵器や小道具の妙などどれをとっても名作の誉れ高い一作である。">秘密探偵JA</a>「脱走列車」</strong> <span lang="EN-US">1968</span>年<span lang="EN-US">20</span>号－<span lang="EN-US">1969</span>年<span lang="EN-US">2</span>号 </span></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">冒険小説におけるひとつのカテゴリーに「脱出行」ものがある。古くは、アリステア・マクリーンの「シンガポール脱出」（<span lang="EN-US">1957</span>年）、イアン・フレミングの「ロシアから愛をこめて」（<span lang="EN-US">1957</span>年）、ギャビン･ライアルの「深夜＋１」（<span lang="EN-US">1965</span>年）など、皆さんも良くご存知の古典的名作だ。それらの名作に比することができる望月先生の作品は「脱走列車」だと、私は信じて疑わない。<span id="more-1104"></span></span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">そして、この作品は、実はシリーズ設定から少し異なるところに面白さがある。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;"><a title="「秘密探偵ＪＡ」とは‥‥‥少年キング（少年画報社）誌上に於いて、1965年1号から1969年34号まで約5年に渡り連載され人気を博した望月三起也氏の代表作。諜報員（スパイ）物の元祖としてもあまりに有名。主人公『飛鳥次郎』は日本の情報部｢Ｊ機関｣に所属するＡ（エース）諜報員、組織に3人しか存在しない『JA』の称号を持つトップエージェントである。意外性のあるストーリーとそれを後押しするテンポ、そして追随を許さぬアクション、武器の精密描写、秘密（架空）兵器や小道具の妙などどれをとっても名作の誉れ高い一作である。" href="http://wild7.jp/1104">「秘密探偵<span lang="EN-US">JA</span>」シリーズ</a>は、当時、００７シリーズにインスパイアされた数々のスパイ映画、<span lang="EN-US">TV</span>シリーズと同じ諜報物というカテゴリーである。だが、電撃フリントが００７のある種のパロディの域を出ず、ナポレオン・ソロシリーズは、スタジオ撮影中心ゆえのスケール感の乏しさがあるのだが、<span lang="EN-US">JA</span>シリーズは漫画だからこそのスケール感や、主人公飛鳥次郎が日本を守るために創設された<span lang="EN-US">J</span>機関のエースであるため、パロディに走る必要もなかった。</span><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_all1.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-1108" title="ja_all1" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_all1-300x177.jpg" alt="" width="300" height="177" /></a></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">まさしく英国の対外情報機関<span lang="EN-US">MI6</span>のダブル・オー課のエース００７号ばりに、日本に危機をもたらす悪の組織を壊滅させるべく獅子奮迅の活躍を見せることができたのだ。少年探偵だからお色気シーンこそないのだが、敵組織の内部を探り、どんな謀略があるのかという謎解き的な展開に関しては、本家（？）ジェームズ･ボンドに遜色ない。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">例えば、００７号の愛銃ベレッタ（原作では、ワルサー<span lang="EN-US">PPK</span>はドクター・ノオ以降にしか登場しない）に対して、次郎はコルト･ウッズマンの短銃身モデルであったり、ボンドの非情ともとれる上司<span lang="EN-US">M</span>が海軍の元提督であることに対して、次郎の上司である「大佐」は、旧軍出身を推測させる。また、ボンドのよき協力者である、<span lang="EN-US">CIA</span>のフェリックス・ライターに相当するような甲斐さんの存在があるなど、イアン･フレミングが構築したフレームワークを忠実に、しかし、オリジナリティをもって再現している。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">また、００７シリーズ映画版でのお約束になった秘密兵器といえば、ボンド･カーや敵が持つワイヤー入りのロレックスであったりするのだが、一方の<span lang="EN-US">JA</span>シリーズでは、自転車を分解するとスポークを発射する銃や手榴弾などの武器になるなど、日本ならでは（笑）の秘密兵器ではないか。しかし、シー･アルプス号にいたっては、フレミングの創造力を超えている。<span lang="EN-US">MI6</span>の本部はユニバーサル貿易と言う隠れ蓑を持つものの、ロンドン市内にある建物に過ぎないが、シー･アルプスは潜水艦にすらなる巨大空母であり、動く「支局」をとして存在するという巨大秘密兵器である。このスケール感こそが、まさに漫画の真骨頂なのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_02.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-1109" title="ja_02" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_02-193x300.jpg" alt="" width="144" height="224" /></a><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">さて、こうした舞台設定が第<span lang="EN-US">1</span>話からの流れだったのだが、この「脱走列車」になると、趣が異なる。出だしは、とあるメラマンが撮影した写真が掲載された新聞記事。猛獣に襲われたと思しき列車なのだが、その記事を見た次郎に胸騒ぎが走る。次郎が面倒を見る孤児のオンブの姿をしばらく見かけない上に、その写真に写る少女がオンブに似ているのだ。しかも、次郎が新聞社に赴き原版を確認しようとすると資料室が火事になる。次郎は、その火事が偶然ではないとして、現地（インド）へ調査に向かうことを上司である「大佐」に願い出る。もちろん、調査は建前でオンブが心配なのだ。日本ひいては世界の危機のためではなくて、「ワタクシゴト」を理由にして飛び出していくのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">インドに着いた次郎は、その地方豪族のもと、警察長官と一悶着を起こしながらも写真のネガを見て、襲われた列車の秘密を知る。襲ったのは野獣ではなく、現地で起きた反乱の結果だった。しかも、サーカス団が現地に取り残されており、その救援の手伝いとして武器を運ぶことになる。男気のある次郎だから、事件に「巻き込まれていく」のだが、なんと探しているオンブは、そのサーカス団にいた。怪力芸の男にだまされて連れて来られていたのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">オンブも次郎を恋しがっているのだが、まさか次郎がすぐそばに来ているなどとは思わない。次郎も写真に写る少女がオンブではないと知って、ジェット機で戻ろうとする。離陸する次郎。ジェット機のキャノピーの向こうで立っているオンブ。この先も、オンブと次郎はニアミスを繰り返す。お互いにサーカス団の中にいることを知らないのだから当たり前なのだが、わかっている読者には、今度こそと思わせるシーンがこの後にも続く。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">慌てて逃げだすサーカス団には、もちろん、数々の障害が待っている。橋を落とされた川では空中飛行人間（大砲で撃ち出されて空を飛ぶ芸）や綱渡り芸人たちの技で橋を渡したり、待ち伏せする原住民を次郎が機転を利かせた演技で引き上げさせたりと、なんとか乗り越えていく。こうしたお膳立ての中で、鍵となる人物達も浮き彫りになってくる。 </span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">次郎が運んだ武器の箱に隠れていた刑事は、原住民に危うく殺されそうになる次郎を助けるのだが、この刑事は殺人犯を追ってはるばるロンドンから来ている。サーカス団の中に逃亡犯である男がピエロとして紛れ込んでいたのだ。追われるピエロも刑事から徐々に疑われ、刑事を見殺しにするチャンスもあるのだが、なぜか助けてしまう。根っからの悪人ではないのだ。しかも、置き去りにされそうになるオンブを助けたり、次郎たちと協力して原住民の追跡をかわす重要な役割を演じている。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">次郎は激しい戦いの中でぼろぼろに傷ついていくし、秘密兵器と呼べるほどの兵器も登場しない。自ら手助けを言い出したとはいえ、「危機に巻き込まれて」いった次郎は反目する団長が率いるサーカス団の面々を連れてインドの密林を「脱出」しなくてはならない。これは、もう、諜報モノではなく正統な冒険小説のフレームワークにますます合致しているではないか。サーカス団は原住民に追い詰められて古い寺院に立てこもるのだが、ここから舞台は、次郎がいみじくも語る「アラモ砦の戦い」の様相をも示す。一転、動から静への緊迫感へと質が変わっていくのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">フレームワークは舞台だけではない。冒険小説を読む者が求める、さまざまな名脇役とも呼べる人物達も前述した刑事とピエロだけではない。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">壊れた無線機を直す青年（風体から、軽業師か？）は、無線で救援を呼びために、駅舎に一人残ることを申し出る。彼は、既に原住民がなぶり殺しをする姿を見ているのだ、一人残ることが何を意味するのか十分にわかっている。それでも、「自分を最初に助けてくれと連絡するさ」と気丈に語り、次郎と握手を交わす。</span><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_03.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-1110" title="ja_03" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_03-267x300.jpg" alt="" width="267" height="300" /></a></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">刑事とピエロはお互いには追う者、追われる者。だが、脱出行で友情とも呼べるような信頼関係を築き上げ</span><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">ていく。救援ヘリによる脱出間際に、仲間を逃がすために刑事もピエロも戦い続け、深手を負い、倒れる。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">「とうとう、お前をロンドンに連れ帰ることができなくなったな」</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">「ざまあ見ろ　ふんだ　ははは」</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">と言葉を交わす二人に、涙が止まらない。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">肝心のオンブはどうなった？　次郎は、まさに最後の最後、原住民に追われてオンブを抱えながら逃げる少女を、足を痛めて横たわるベッドから愛銃ウッズマンで助ける。このどん詰まりでやっと出会えた二人に生き残れるチャンスはあるのか？</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">途中までは、サーカス団の脱出を手伝っているかに見えた警察長官も、反乱の影の指導者であり、とことん卑劣な手段を取り続ける。これもまた、見事な悪役振りだ。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">ラストでは、最後に残る次郎が警察長官と対峙するシーンが待っている。長官のリボルバーの銃口越しに覗く次郎の姿。近づくヘリ。発射される銃弾。銃弾がヘリのタイヤとボディに突き刺さる。ヘリの搭乗員から次郎に<span lang="EN-US">M16</span>が投げられる。<span lang="EN-US">M16</span>を構え引き金を絞る次郎。<span lang="EN-US">5.56mm</span>弾に打ち抜かれる長官。わずか、数秒の出来事が、<span lang="EN-US">5</span>ページ<span lang="EN-US">18</span>カットで見事に描き出されている。</span></p>
<p class="MsoNormal"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_041.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-1112" title="ja_041" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2008/11/ja_041.jpg" alt="" width="259" height="333" /></a><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">このカタルシスのために、ぼろぼろの次郎の姿があったのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">では、徒手空拳の脱出行の中で苦難を乗り越えてきた次郎は何を支えとして、ここまで来たのか？　そうだ、次郎の視線の先には、オンブがいた。わずか、十人程度になってしまったサーカス団に中にオンブがいた。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">原住民を攻撃するヘリのパイロットに次郎は言う。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">「みなしごをたくさん作り出すのが軍の仕事じゃあるまい」</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">次郎は愛するオンブのために、サーカス団を脱出させたのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">当時の子供を夢中にさせた秘密探偵<span lang="EN-US">JA</span>が、冒険漫画として当時の大人をも魅了した瞬間ではないだろうか。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">蛇足ではあるが、この「脱走列車」は、脚本不足に悩むハリウッドに売り込めないだろうか？　もちろん、ある程度、設定は変えなければなるまい。例えば、飛鳥次郎は、<span lang="EN-US">J</span>機関員ではなく、軍人崩れのジャーナリストではどうだろうか？　小柄ながら鍛え上げた肉体のトム･クルーズをキャスティングし、オンブにはダコタ･ファニングではどうだろうか。警察長官にはあえて、モーガン･フリーマンを。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;ＭＳ ゴシック&quot;;">こうして、私の妄想は止まらない（笑）</span></p></div>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://wild7.jp/1104/feed</wfw:commentRss>
		</item>
	</channel>
</rss>

