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先の28日より『W7 〜新世紀ワイルド7〜 モノクローム(実業之日本社)』が発売開始しています。
当初私個人としてはこの企画に喜び一杯とは言えませんでした。
実はカラーのモノクロ化を訝っていたのです。
それがどうです、正式発売前に見せていただいた物は、
素晴らしい再現力で構成されていました。
細部が潰れる‥‥‥
グラデーションがムラになる‥‥‥
色温度違いでも濃度が接近しているものは色区別化出来なく、
色深度がなく平面化してしまう‥‥‥ などなど、
過去の悪い事例を思い浮かべていたのですが、すべてが杞憂でした。
出版社様には失礼を承知で書かせていただきますが、
紙質はそれほど良いものではないように思いますが、
そんなマイナスをまったく感じません。
師も笑って見てくれていると思います。
そう担当編集氏へ感想を述べたところ、やはり大変な作業だったと告白してくれました。
以下、編集氏が述べたままを記載します。
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実は、カラーをモノクロにするだけの作業なので、
そんなに苦労せず本がつくれると思っていたのですが、
カラーの赤、紺、黒、濃い緑などは初校時にすべて黒で出てきてしまい
ひどいコマはすべて真っ黒、みたいな状態で
これは、正直売り物にならないなぁ…と思っていたのですが、
調整を繰り返し、4回目ぐらいで
なんとか許せる絵になった…という感じでした。
でも、やっぱりカラー原稿と見比べると
カラーの良さを再認識します。
もちろん、多くの人に先生の作品を読んでもらいたいのもあるのですが
この本でこの作品に気づき、評価をしてくれた人には
ぜひ、カラー版も見てもらいたい、と思います。
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‥‥‥とのことです。
今日3日は師の月命日です。
ここ暫くは師の一周忌企画が続きますますので、情報に敏感でいてくださると嬉しい。
今後もちょくちょく内部エピソード、邪魔にならない範囲で書き込みしようかなと考えています。
また、カエルぷろ時代のエピソードなど、ご質問あればどうぞ。
お答え出来る範囲ですが、語っていこうかと思っています。
追記
私のここでのHNは、
生前の師が最期まで呼んでくださった『アスカ』で、
以降、統一させていただきます。
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