Story

■コミックでは「超高層の対決」が第17話となっているが、第14話の後に収められている、「かわいい女」が1話分にカウントされている?ワイルドと関連のない初期の作品だが・・・

※これは私の勘違い。運命の七星 序章「棺桶七つ」を見逃しておりました。m(__)m


© MIKIYA MOCHIZUKI & Third House / CoMix Wave

ワイルド7
最初の数巻を読んだだけで次を読まずにはいられない。今読んでも十二分に面白い、時代を超えた珠玉の全21話!(なんか宣伝口調だな) 第1話に登場した遠井弁護士が、最終話で飛葉にとどめをさされる所などは、なんとも心憎い演出で万感胸に迫る。
第1話 野性の七人
かなりの部分をワイルド結成の説明や飛葉入隊のエピソードに費やしている。ショットガンをぶっ放し「こうやるから退治ってんだよ!」と記念すべきキメぜりふの第一段をかましてくれる。すでに第1話から、ほとんどの主要人物が登場している。すごい!
第2話 バイク騎士事件 八百の怪我の謎から始まるストーリー展開が面白い。 宿敵遠井弁護士も登場。八百は誰に痛めつけられたのか?「7とういう数字の意味に気をつけろ!」とは何だったのか?謎の多いストーリー。
第3話 誘かいのおきて ハイジャックの裏に隠された幽霊将軍の真の狙いは?実によくできたストーリー。
第4話 コンクリート・ゲリラ 世界がメッセージを残すシーンは泣ける。 それにしてもユキの身の上は悲惨すぎる。
第5話 千金のロード ジャングル内で繰り広げられる、姿の見えない暗殺者との戦いが面白い。
第6話 灰のとりで(付) 母親のために行方不明になった兄を助けに行く飛葉。泣かせる。(ほっときゃいいのに、という気もするが)怪僧「松田乱風」という名は他の望月作品にも出てきた気が・・・なんだっけ?
第7話 爆破105 薬で眠らされあと、なにが現実なのか分からなくなり、混乱する飛葉。ここでも設定の面白さが利いている。 雪の中でのアメリカ兵との対決もいい。
第8話 黄金の新幹線 大臣暗殺が実は手抜き工事隠しだったというアイデアはむしろ現代の方がリアリティあるかも・・・
第9話 緑の墓

飛葉がヘボピーたちに「生き残るにはケモノになれ」というシーンが印象的。PFLPの残党、安保闘争のデモ隊の登場など時代を感じる。

第10話 首にロープ ワイルドがシシ座一味を追いつめていくところが面白い。デカの死は壮絶だった。ラストの工事現場での決闘シーンはスリル満点。
第11話 谷間のユリは鐘に散る 導入部分は笑える。なんといっても、屋敷を真っ二つにして人質を確保し、犯人をおさえるシーンが圧巻。北海ヘビ男と飛葉の関係は?
第12話 死神を処刑(付) この話は後日談ではなく独立した短編。飛葉は何ヶ国語話せるのだろう・・・キャラクターのタッチ等、いくつかの理由で代筆の可能性が噂されるが、真相はいかに?(←やはり代筆だったそうです。当時のスタッフの方から情報を頂きました。)
第13話 地獄の神話 個人的に一番好きなエピソード。シカゴの5本指との決闘、死のショーなど見せ場がたっぷり。イコの為に身代金を用意するなど、この頃草波はまだいいヤツだった。
第14話 序章 棺桶7つ
第15話 運命の七星
ワイルドは全編に渡って面白いが、最も油ののりきっていた時期ではないだろうか?グイグイ引き込まれる。トシさんがいい味だしてる。
第16話 熱砂の帝王 バイク族の描写は大迫力。望月版「アラモ」&「荒野の7人」といったストーリー。もともとアメリカ人と結婚した母親を捜しにきたはずだが、例によって(笑)その辺はあやふやなままに。
第17話  超高層の対決(付) 「熱砂の帝王・解決編」といった内容。敵役の「ブロードウェイでショーをみているようだ」というセリフと、飛葉が病院で警官をからかうシーンが好き。
第18話  朝食に死を ユキがメインのストーリー。どこがミソッカスなんだろう?両国って札幌出身だったのか。
第19話  灰になるまで 飛葉と女王とのやり取りが可笑しい。ワニ屋敷での闇クモとの対決シーンも見ごたえあり。
第20話 ガラスの城 アグネス・ジンのモデルはだれだろう?まさかアグネス・ラム?昭和は遠くなりにけり。初めて44口径のカスタムウッズマンが登場。
第21話 魔像の十字路 連載当時、ヘボの死の場面を本屋で立ち読みしたときは、本当に涙が出そうになった。ラストではユキも死んだのか?いや、生きていると信じたい。
 
続ワイルド7 野獣伝説
記憶喪失となった飛葉が新たな仲間達とともに悪に立ち向かう!<この連載がスタートした時には「やっと、やっとこの時が来た!」と感動に打ち震えた。>当初は「飛葉の自分探し」と「新ワイルドメンバーの集結」が見所になると思っていたが、飛葉の記憶は戻らないままストーリーは展開していく。イコや成沢が登場しないなど、旧シリーズにはあまりとらわれず、新たなる伝説の始まりとして見るべきかもしれない。
序章  優しい鷲(外伝)
飛葉は生きていた!なぜかスイスで・・・記憶を失いイコのことすら思い出せない飛葉。(そりゃないぜ、飛葉ちゃん!)ワイルドのそっくりさんを集めて、特攻するという話はチト無理があるが、記憶を失った飛葉が 反射的に敵を倒すシーンには熱いものがある。(このストーリーは優しい鷲JJにも収録されている)
- 第1部 -
ACTION1 鋼鉄にバラ
記憶を失った飛葉は港横浜署のお荷物警官として登場。なぜワイルドのユニフォームを着ているのかは不思議だが、細かいことを気にしてはいけない。新メンバーの“飛葉の過去を知る男”クロスも早々と登場している。
ACTION2 暗雲のツーペア 義に駆られ人質にとられた旅芸人の座長の愛人を救いだす。記憶喪失の後遺症か、急所を撃てなくなっていることが発覚!
ACTION3 鮮血のスリーカード FBに狙われるファッションデザイナーのボディガードを請け負う飛葉。足にモリを突き刺され振り回されるのはヒジョーに痛そう・・・
ACTION4 蒼きストレート1〜3 いよいよ草波とともにエンゼルや水戸っぽら、新ワイルドが登場。草波の「嵐の爪の先兵となりアジア全土を恐怖のどん底にたたきこむのだ!」というセリフは結局使われなかった伏線となってしまった?
ACTION5 フラッシュは緑の札束1〜2 全章から引き続き、嵐の爪からの人質救出ストーリー。徐々にクロスや水戸っぽとの友情が芽生えていく。
ACTION6 黄金のフルハウス1〜4 タイの麻薬王に医者と医療器具を届ける任務が、地元組織や仏の次郎らチンピラが入り混じりさあ大変・・・「仏の次郎」はシリーズ中でもかなりのワルで憎々しさ十分。
ACTION7 切り札はクロス1〜7 帆船ジャパン丸での新メンバー選考とテロリストのジャパン丸乗っ取りが同時進行。画竜点睛や一八らがワイルドに加入。
ACTION8 白熱のコール1〜6 前章に登場した佐々木兄妹を助け、ショッピングセンターに仕掛けられた爆弾テロを防ぐ。
ACTION9 紅の近衛騎兵1〜5 死んだと思われたクロスが生きていた。(前々章のタイトルがぴったりだけど)休暇で立ち寄ったモスクワで、飛葉がヨーロッパのとある王国のプリンス、フリードリッヒ五世と間違われ事件に巻き込まれる。ラストではなんと飛葉ちゃんが結婚!
−第2部−
SHOT1 血煙の攻撃空母
第2部スタート。全章でのギロチンは免れ、無事帰国できたようだ。となると飛葉ちゃんはバツイチになったということかぁ? いよいよ犯罪企業グループAリアンとの対決が始まる。グライダー付きのバイクでなんと空母を撃沈。最高!
SHOT2 北極のAリアン 目がさめたらそこは北極だった・・・(望月漫画は毎回とんでもないフックで、読者を引きつける)しかし実際は、極寒地を模して人工的に作られた巨大なドームだった。恐るべきはAリアンの資金力。
SHOT3 札束の機甲師団 温泉に突然戦車が現われ、ハッチが開くと中からゴリラが顔を出す。そんなシュールなスタート・・・相変わらずやってくれます。また戦車の砲身が温泉の戸をガラガラと開ける・・・こういった遊び、個人的に大好きです。
SHOT4 黄金のヘリボーン 交番襲撃の黒幕を追って刑事たちと一路アフリカへ・・・ついでに人質救出か?やはりAリアンがらみ。話がどんどんワールドワイドになっていく。
SHOT5 背後の兇弾 関門トンネルで新幹線が忽然と消えた。しかもその新幹線には軍事用コンピュータSSIが搭載されていた!短いストーリーだが、その分早い展開で読みやすい。
SHOT6 赤レンガの奇跡 正体不明の殺し屋「マングース」に狙われるプロゴルファーをガードするワイルド達だが、逆にマングースの狡猾な罠にはまり、窮地に立たされる。久々に味のある敵キャラの登場だ。ワイルドのトンガリ頭は全身に銃弾を浴びて、てっきり死んだものと思ったが「熱い棺3」に一コマ登場。さすがワイルド、しぶとい!
SHOT7 海の国境線 象牙の密輸ルート解明のために飛葉お得意の潜入捜査。しかし見破られて水・食料もない難民ボートで太平洋に置き去りにされてしまう。飛葉の壮絶な渇き飢えとの戦い。こっちものどが渇いてくる。
SHOT8 ゴリラの舞踏会1〜2 世を忍ぶ仮の姿はオネエ言葉を使うブティックの店長、だが裏の顔は人間ばなれした怪力の持ち主、殺し屋「ゴリラ」だった!!ん〜実にいいキャラ。全然死なないし(笑)
SHOT9 熱い棺1〜5
麻薬がらみの事件から始まり、Aリアンと結託した大物女性代議士を追い、北海道へ飛ぶ飛葉・エンゼル・水戸っぽ。なぜかまたもや「ゴリラ」登場!苦戦しながらも水戸っぽにやられるのだが。(ほんとに死んだのか? いや怪しい・・・再々登場プリーズ!)
 
続・新ワイルド7 野獣の紋章
再開を希望する声が多かったのだろう、三度ワイルドが帰ってきた。同時期に旧ワイルド7の徳間文庫も復刻開始。とりあえず旧ワイルドから続新ワイルドまで、全章を完全収録したセットを是非とも出版してほしい。(日本出版界の義務といってもいいでしょう) そしてワイルド達の更なる活躍を見たい。ストーリー的にも飛葉の記憶や、Aリアンとの対決の行方など、まだまだ気になることだらけ。続きを読みたい!
第1話 闇に笑う悪神・編
産業廃液を積んだタンカーを海難事故に見せかけて沈め不法に儲ける企業と、謎の宗教団体の暗躍に立ち向かう。熱い男、一八死す!
第2話 密林の凶女・編 女テロリスト「毒蜥蜴」と飛葉の対決。無法地帯「汁古市」はあの「肉鉄王国」を彷彿とさせる。頼りない草波の後輩「青山課長」までも、臨時のワイルドメンバーに・・・
第3話 魔都ベガスを撃て・編 B5サイズのムックでのみ出版された幻のストーリー。ラスベガスの高級ホテルに立てこもるテロリストと、飛葉達の闘いを描く。今となってはなかなか手に入らないのが残念。興味深いのは飛葉と臨時ワイルド達が旧ワイルドのユニフォームで登場した事。作者の意図するところは?
 
ROSE V (ロゼ サンク)
ミレニアムを迎えて、まったく新たな展開の“ワイルド7”が登場した。2001年5月5日増刊の別冊ヤングジャンプにて、50頁の読み切り「ROSE V」が掲載される。驚いたことに、なんと30代になった飛葉が登場。しかし無精ヒゲを生やし、見た目はボロボロ。戦いの後遺症で、足まで不自由になっていた。(女性ファンの悲鳴が聞こえてきそう!) そんな飛葉が一人の少女を救出する為に、フランスでコルシカマフィアをたった5人で全滅させたという、女だけの暗殺グループを招集。その名もROSE V(ロゼ サンク)! 「大人の飛葉」という大テーマへの最初の作品となった。 また、同名の実写映画の製作も決定していたが、その後ポシャッてしまったのは残念。
ROSE V(ロゼ サンク) 都内某所で、屋台のケバブ屋をひっそりと営む飛葉に、恋人を殺された15歳の少女リサが、敵討ちのため銃の操作方法を相談に行くところから話は始まる。ことわる飛葉だが、やがてリサは敵の手に捕らわれてしまう。リサを助けるために、集められたロゼ サンクは、かつての女ワイルドを彷彿とさせるが、人数も5人そろってないし「で、これからどうなる?」といった所で終わってしまうのが残念。読み切りだから、しようがないか・・・
 
飛葉 もうひとつのワイルド7
「30代の大人になった飛葉」という設定を活かしながらも、まったく新しいストーリーとして、またもやワイルド7が蘇った。傷つき、現役を退いた飛葉だが、ロゼ・サンクのメンバーや足が不自由である、という前作の設定は無視されている。2002年の2月より「伝説マガジン」上で連載開始、同時期に基本設定を合わせたTVアニメ「ワイルド7 another」が、CSで放映されるという意欲的な企画でスタート。サブタイトル「もうひとつのワイルド7」は、それを意味しているようだ。ただ、連載途中で掲載誌が休刊、その後単行本にて完結するという波乱の展開となった。全2巻なのでストーリーがやや駆け足な印象だが、本当に久しぶりの長編に感無量!
第1巻
第1章 雨(リュビア)
第2章 河(リオ)
第3章 密林(セルバ)

第2巻
第4章 野獣の心(コラソン)
第5章 砦(フォルタレサ)
第6章 攻撃(アタケ)
中米ニクァラガの新パナマ運河を航行する豪華客船「ダブルシー」が、テロリスト「古代人民兵団」に乗っ取られた。現地で「ハポ」と呼ばれ、うらぶれていた飛葉が、運河建設に関わった超日本建設に人質救出を依頼されるのだが・・・船内に広がる奇病「赤い草原病」、乗っ取り以前に仕掛けられていた時限爆弾、といった長編ならではのフックも健在。今度の飛葉もかなりヨレヨレで、時々胆石が痛むという設定になっている。
 
Pape Top

こうしてみると、ワイルド達は元悪党といいながら、正義感のかたまり、純情、義理人情に厚い、 熱血漢といった、どうみても正義の味方ですね。権力をカサに着た奴をゆるさないところもなども痛快です。(バッジをチラッとやってるところは水戸黄門みたいだけど)

また、どのストーリーにも手の込んだ謎解きの楽しさがあり、ただのアクションだけではない奥の深さを、あらためて感じました。

作者も言っているように、ストーリー重視のために、ワイルドには「使われなかった伏線」といったものが多数ありますが、それらに”勝手に解釈を付ける”といったことも、いずれやってみたいものです。