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望月作品って、リアルな部分と、デフォルメされた部分、デザイン優先の部分が同時に出て来て、それらが独特のスタイルで共存している所が特徴的で面白いと思います。
例えば、ユキのドゥカティに車載された対戦車ライフルですが、飛葉が使用した「狙撃仕様」と比較すると、グリップ形状を短くするという合理的な変更を行っている一方、スコープはそのままです。
車載仕様になってからスコープを使っての射撃シーンはないし、この位置にスコープを取り付けたために、本来この位置に来るはずの箱形弾倉が取り付けられず、弾丸は一発ずつ装填する形式を引き継ぐことになってしまいました。結構サイズのデカイ弾丸をユキは一発ずつ取り出して、車上で装填しているわけです(弾丸はどこに格納しているんでしょう)。明らかにデメリットの方が大きいですよね。
合理性を追及するなら、スコープを外して本来の箱形弾倉を復活させるべきでしょう。
でも、「絵」としてみると、この位置にスコープがあった方が絶対にカッコイイ。
そのためにスコープを生かして、単発仕様のままにしているんじゃないか...と解釈しています。この辺の「加減」が先生の美学を感じる部分で、僕は大好きです。
対戦車ライフルの使用とカスタマイズ
http://grunherz.cocolog-nifty.com/wild7fc/2008/12/post-62a6.html
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