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コラム:言いたい放題

第16回

陣太と革ジャンと腰痛と

執筆者:   2009 年 11 月 4 日

今回の作品紹介欄で紹介された『日の丸陣太』‥‥‥
「立て膝30分」と友達の漫画家に言われていた若き日に描いた一本ですね。
立て膝して画板を抱え、壁にもたれて一気のコマ割り。
友達がアイデアに詰まっていたとき、代わりに私が考えてコマ割りまでして20ページばかり完成したとき、驚いた友達がそれ以来立て膝30分を私の代名詞としてくれたわけ。
その友達は生真面目な性格で、起承転結きっちり構築しないと一歩もコマ割りに踏み出せないタイプ。
私は頭に閃けば前後も左右もない、面白ければOK!で、一気にコマ割りに走る方。逆に言ったら「練る」ってこと、「見直す」ってこと一切しないという走り屋の漫画家だったころの作品なんです。

スポーツ(マラソン)物のハシリと言われても、それほどの意識もなく、スポ根も大根も意識にない、面白けりゃジャンルはこだわらない。ただひたすら面白いと言われるものに向って突っ走っていたころでした。荒削りもいいところだったと思います。
その後プロ意識が多少出てきて練りに練る、うどんで言えば腰が出てくるよう、構成にも力点置くようにしてきたのですが、この頃は走り専門だけにマラソンはドンピシャだったんでしょうね。

ただ、立て膝30分は未だに変わりません。30分は別として、姿勢は未だに膝の上に画板です。机に向ってというより殆んど椅子の背に寄りかかって描きます。だから腰によくないんだよねぇ。

ちなみに先週、10何年振りかでクシャミをした途端、腰の中央がガクッときて、もろ腰痛!振り向く態勢も激痛で参ったなぁ。
1週間でほぼ正常に戻りましたが、原因は暫らく止めていた腹筋運動の再開にあったようで。
実はライダース、買ったのですが、腹回りがいささかキツイ。ジッパー締めなきゃ肩回りもOKでなんてことはないんですが、やはりピッチリ、カッコ良くキメたいってわけで、服に身体を合わせようとしたのがいけなかった。
スタイルにこだわる余り腰痛起こすのは、若いのか歳なのか、判断に苦しむところです。



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