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▼健太郎さん:
僕がページネーションとセリフにこだわるのは、「望月先生が意図したカタチで、作品を読みたい」というシンプルな気持ちからです。
ページネーションが単行本化の際にズレる原因としては、「扉絵の省略」「全面広告だったページのフォローがない」がありますよね。
「扉絵の省略」は、ストーリー展開のスピードを落とさないための処理でもあるので、しかたない面もあります。「扉絵完全再現」をやるとアクションシーンの途中でも「区切り」が入ることになりますよね。これは善し悪しです。しかし、これまで何度も単行本化されている「ワイルド7」ですから、そろそろオリジナル版を読みたいところです。
「全面広告だったページのフォロー」ですが、巻頭カラーを飾った回だと、カラーページの後に全面広告ページが入ることがあったようで、このページを無視するとそこから1ページずつズレていくことになります。
前に紹介した「いきなり最終回」という本では、こういうページに作家とのインタビューを入れたり、あるいは白紙に「ここに広告が入っていました」の一文を入れるだけ処理をしています。ページがズレるくらいなら、それでも良いと思うのですが。
ぶんか社文庫判は「扉絵完全再現」を目指していたようで、ストーリーの勢いを削いでも扉絵を入れてくれていましたが、「魔像の十字路」の最終回では、カラーページ直後に入っていた広告ページの処理をしなかったので、その後のページが最後までズレてしまっており、残念です。
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