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コラム:言いたい放題

第60回

止まない雨はない?‥‥‥

執筆者:   2013 年 9 月 8 日

「ヤマハ、どうした?!」じゃない、「ジュビロ、どうした?!」ですね。
ヤマハが静岡県リーグ3部の頃からのファンとしては、まァ口惜しい今日この頃の戦いぶり。伝統的に名人がいたジュビロ(ヤマハ)ですが、今は山田(大記)、駒野(友一)以外目だった選手がいない。この戦力ではねぇ、勝てと言われてもねぇ。と、選手が思っているような戦いぶりです。

チームのスタートは県3部で、そのときから名人がいた訳じゃない。でもみんな個性と気迫があったね。その気迫もまたこのチームの特長だったのですよ。
古くは三輪なんてストライカー、ゴールポストに巻きつくほど突っ込む。
そのころ、淡々と冷静に情熱派を操っていたのが長沢(和明)って選手で、伝統の中盤で試合を作る人だったねぇ。「まさみ」って娘もいい女優に作り上げた人でもありますけどネ。
ゴン中山(中山雅史)が、やはり怪我するからもっと冷静にと言いたいところ、ゴールポストへ激突覚悟の飛び込み、迫力100%だったねぇ。
高原(直泰)もゴール前の飛び込みに特長のあった選手。今のジュビロ磐田、そこの迫力、欠けてます。
昔のビデオ、見せてやりたいねぇ。藤田(俊哉)、名波(浩)、福西(崇史)、こういった組み立ての作戦参謀も今は昔。ここの仕事も山田ひとりでフォワードとの一人二役をこなしてる。ツライよねぇ。このままズルズル2部(J2)への道へ引きずり込まれるのは御免だね。

足りないもの、失ったものを思い出して欲しい。
まず存在感のある大物、大金をはたいてでも獲ってよ!メッシとは言わないがドゥンガを使ったチームでしょ。あの頃の試合内容の濃かったこと、私としては横浜から高速道路で3時間かけてジュビロスタジアムへ行く価値あったね。生で観なくちゃって気にさせてくれた。今? 今はちぃっと薄いお茶を出された気分。お茶処静岡でしょ、たっぷり濃いとこ味あわせてよ。
ドゥンガは選手のときから監督状態、口うるさいこと。あれです、負けず嫌い。周りの選手も嫌でも必死で動く、動かされる。そういうチーム思いの助っ人が欲しいンですよ。名前ばかりのジュビロ愛に欠けるストライカーなんて招いてほしくない。

監督に関していえば、やっと大物が来てくれたンだから。関塚隆監督、オリンピック代表チーム監督だった人。川崎フロンターレを魅力あるチームにしてくれた人。この人、ハートがある、川崎フロンターレでも選手はこの人の言うことならと実に素直に聞いてました。ブラジル系選手の使い方がまた上手かった。自分の手で選手を作るってタイプで、今、鹿島アントラーズジュニーニョも。それだけに今度のように家の建て直し事業みたいな参加って、気の毒な気もする。とりあえず負けないチームをって要求だと思うンだけど、むしろ今年は2部へ落ちる実力なんだと腹を括って、強くなるにはという計画図作って新築するくらいの方向でやってもらいたいね。(そのための大宮アルディージャから獲得新戦力、カルリーニョスかな?)脆い家を心張り棒であちこち支えても、それではいつまでも残留争う位置から抜け出せない。
選手も気迫をもっと見せなくちゃ、“技”の静岡に頼ってちゃダメだ。技を生かす体力、それが今こそ求められるとき。ファンはその姿に感動するんです、たとえ負けてもチームを見捨てはしないのです。

ただし、関塚さんが監督として来たから一気に勝ち続けるなんて期待しちゃいけません。何試合も負けだ、分けだって勝利を忘れたチーム、五輪代表チーム監督だからってそれを一気に常勝チームには出来ない。それは過去同じく五輪代表チーム監督だった山本昌邦監督を据えた期待感と似てる。が、現実はしっかり見なくちゃ。時間かけてジリジリ勝ちから遠くなったチーム、同じ時間かけて勝ちに近づけていくしかないんです。サポーターなら長い目で見てサポートしましょう。
止まない雨はないって、いずれ晴れます!!






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