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コラム:言いたい放題

第78回

原点回帰。力の入れ所を考えよう。

執筆者:   2015 年 3 月 10 日

近頃ハマってます。ってのが、大田尾、五郎丸、矢富。中でも五郎丸(歩)のキックの精度、サッカー、イタリア、セリエAミラン本田(圭祐)マリノス中村(俊介)も一目置くだろうって出来? ヤマハです。ジュビロです。今年も2部で戦うサッカーのジュビロではなくラグビーのジュビロなんです。
4年前には下部へ降格か?ってほど弱かったチームが、1年ごとに力をつけ、なんと今年は日本一ですよ。日本選手権優勝って、まさかまさか、です。
こちらのジュビロも10年越しのファンなんです、私。隠れサポーターとでもいいますか、弱かったころから応援、歯ぎしり観戦で、じれったいゲームが多かった。今日も勝てそうで、結果負けちゃった・・・・ なんて時代から観ていたのです。

ラグビーの魅力の第一は“熱さ”、これに尽きます。サッカーのクールとは対照的、だから大量得点差が開こうとも終了の笛が鳴るまで戦うことを止めない。冬のスポーツですからスクラムなんて組むときの熱気は、雪がチラつく天気でも選手たちの上方は蒸気で真っ白くなるほど。
そのスクラムからボールを出し味方に繋げていくのが矢富(勇毅)。この選手、早稲田大学のころから凄かった、人を使う名人。しかし今年は前半まで怪我がちで、本当の実力発揮出来たのはここ3ヶ月ほどの試合。ここで大爆発。一人で火山。そして太田尾(竜彦)とのコンビでトライ量産。
決勝戦では私も「まさか?」の想像もしなかった完璧ゲームで、対戦相手サントリーをノートライに押さえ込んでの勝ちです。
BS放送で観てますが、以前のサッカーと似ていて地上波では年に2、3回しか観られないって状況、寂しい。会場に入場者数も4000~5000人が平均で。でもね、それでもついに日本でラグビーワールドカップをやるンですよ。世界の強国との試合、観れるンです。
世界との差は比べちゃいけないよ、ってほど。でもね、勝ち負けの前に、その戦う姿勢、戦う姿に感動しちまうわけですよ。日本人と外国人との身体差、これを頭の中から振り払ってぶつかるって、その姿に感動です。

以前のJリーグもそうだったのです。大物ジーコだろうと、彼の技に交わされようと、ひたすらボールに向かっていく日本人プレーヤー、その姿がJリーグを20年続けられたンです。Jリーグ発足当時は有名外国人選手が来てくれてリーグを盛り上げてくれました。今は日本人選手が外国のクラブへ買われていくって状態。上手くなってるってことでしょうけど、リーグ発足当時の情熱、残念ながら今のプレーヤーには感じられないンです。
みなさん、“技”はお上手になってきたけれど、ゴール前の迫力が、1対1でのボールの奪い合いに・・・・ 熱が籠ってないンですねぇ。
スポーツの原点は上手下手の前に、熱いハートだと私は思うンです。昨年感動出来た試合、どれほどあっただろう?サッカー好きとして寂しいかぎり、Jリーグ創設時の情熱、選手も関係者も思い出してほしい。
Jリーグあってのサッカー、代表監督が誰になろうが使えるタマは選手。これは外国から買えないンです!!選手が上手けりゃ私が指揮したって勝てる。・・・・ってのは言い過ぎですが、監督を誰にするかで騒いでないで、良い選手を掘り出し、作り出す方にもっと力を入れて欲しいね。いね。



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