月刊望月三起也タイトル画像
作品紹介

第79回

THE ART OF MIKIYA MOCHIZUKI

執筆者:   2015 年 12 月 10 日

数ある漫画家の画集の中でも出色の出来にあるこの一冊。グラビアの発色にまで拘って紙の選定まで熟考を重ねたこの画集、ページを捲ると望月テイストが迸る。

artof_001これから、「THE ART OF MIKIYA MOCHIZUKI」(特別限定版 望月三起也アート集大成)をご紹介いたします。
 このイラスト集は、1冊目好評につき、続けて今度は徳間書店から、昭和63年1月20日に第一刷が発行されました。
内容は、ILLUSTRATION・3-D FIGURES・名場面紹介・ワイルド7グッズ・GUNギャラリー等で構成されています。

表紙は、拘りに拘り、凝りに凝る仕上がり、黒字に金色のアルファベット文字や新ワイルド7の魅力的な金色の描画が描かれています。とても贅沢で高級感溢れる表紙です。
表紙をめくる前に、もうすでにドキドキ、ワクワクの期待感や興奮が高まります。 
銀の帯には、大胆な構図・精密な描写、コミックにグラフィックの手法を取り入れた第1人者という紹介文が書かれています。

ILLUSTRATION
数百点の原画の中から厳選した傑作イラストをフルカラーで再現しています。ACTIONCOMBATEROSの3つのテーマ別に紹介されています。
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ACTION
パワフルで躍動感に溢れる、ど迫力の素晴らしい描画がいっぱいです。

「新ワイルド7」、「ワイルド7」、「優しい鷲JJ」、「ダンダラ新選組」、「俺の新選組」、「サムライ教師ボギー」、「四つ葉のマック」、「バラの戦士」、「はだしの巨人」の描画で構成されています。
 初めのページをめくった瞬間に、「おお・・・。」と唸ってしまうほどのあっと驚くど迫力のアクションシーンが目に飛び込んできます。
割れたガラス、炸裂するマシンガン、身を守ろうと体を反らす飛葉達の動きが生き生きと描かれています。
カタカナの大きな擬音と共に動いて見えて、まるでハリウッド映画のスクリーンいっぱいに描かれる名シーンのようです。

この後、カタカナの擬音入りの戦慄・驚愕のシーン、扉絵風の誠に魅力的な描画、表情も動きもきまっているかっこいいアクションシーン、廃墟のような雰囲気の中、緻密・精密に描かれた建物や三輪バイク、度肝を抜くスピーディーで激しい動きのあるアクションシーン、人物の魅力を描く超魅力的な構図やアングル、表情、洋服や着物、お札等のリアルな質感、迫力ある銃撃のシーン、飛び出す薬きょう、人物や銃器、バイク等、繊細なディテールまで緻密・精密に描きこまれたメカニック、思わずうっとりと見つめ続けたくなる厳選された素晴らしい描画の数々。
どの描画も、もう言葉では表せないほどの熱い感動がいっぱいです。

artof_003artof_004COMBAT
「最前線」、「GIジョー悪一番隊」、「日系二世愛と青春のワンプカプカ 血の日曜日」、「夜明けのマッキー」、「タイガー陸戦隊」、「はだしの巨人」、「バラの戦士」で構成されています。

激烈にして精密など迫力の戦闘シーンが描かれています。
まるでハリウッド映画の名シーンのようです。
一見して、戦闘の世界へ引き込まれてしまいます。
どの描画も凄い迫力で、戦場の激しさ、恐怖感がいっぱい伝わってきます。
戦車、戦闘機、装甲車、それぞれがとても緻密に巧みに描かれ、スピード感・リアル感に溢れています。ど迫力の爆発シーンは、圧巻です。
自然や天候の描写、人物の描写も素晴らしく、場面の状況や人物の心情までがとてもリアルにドラマチックに伝わってきます。

artof_005artof_006EROS
どこかに恐怖感、ミステリアス、サスペンスな雰囲気を漂わせながら、魅力的な女体の質感がエロティックに表現されています。

「優しい鷲JJ」、「新ワイルド7 野獣伝説」、「バラの戦士」、「伝鬼」「ワイルド7」の厳選された描画で構成されています。それぞれの作品に魅力的な女性が数多く登場していたことが良く分かります。
最後のユキの銃撃シーン、思わず胸元や太ももに目が行ってしまいます。また、バイクにまたがる女性の描画も、とても魅力的です。

先生の描かれる女性の質感・魅力は、筆舌に尽くしがたいものがあります。素晴らしいとても芸術的な描画です。強く惹きつけられます。

artof_0073-D FIGURES
 望月三起也先生自身の手によるフル・スクラッチ・フィギュアの数々を、ジオラマ構成で華麗に見せる立体写真集となっています。
女体の美しい質感が、様々な表情やポーズ、アングルから描かれています。とても魅力的でリアルです。命が宿っているようです。
フィギュアの素晴らしい魅力をあらためて強く感じてしまう傑作となっています。

望月三起也漫画のあゆみ
1960年の「特ダネを追え」から始まる、先生の偉大な作品の数々、歴史が、年表形式で良く分かります。下には、掲載作品のリストが書かれていて、描画の作品名が良く分かります。
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GREAT&SCENES FLASH BACK
強烈なインパクト!モノトーンの魅力を最大限に活かした名作・名場面が、オリジナル構成で紹介されています。
どの描画もとても魅力的で、強く惹きつけられ、ずっと見つめていたくなります。

「新 ワイルド7」、「ワイルド7」、「四葉のマック」、「夜明けのマッキー」、「優しい鷲JJ」、「俺の新撰組」、「日系二世愛と青春のワンプカプカ 血の日曜日」、「狂い犬シリーズ」、「サムライ教師ボギー」、「赤毛のクイン・メリー」、「薔薇のイブ」、「J&B」、「隼」、「敵中突破」、「突撃ラーメン」、「ケネディ騎士団」、「ビタミン1」、「OH/刑事パイ」、「ウルトラSHE」、「リングの薔薇」等、もうおそらく手に入らないであろう貴重な傑作描画が満載です。

artof_010GUN GRAFFITI
リアル&パワフルな望月劇画に欠かせない小道具=GUNの魅力を、リアル・モデルとの比較で徹底的に分析されています。それぞれのGUNに詳しく解説が施されており、また写真と共にキャラクターがGUNを抱えて射撃をしているシーンもいっぱいで、いろいろな視点でいっぱい楽しめます。

WILD7GOODS
代表作「ワイルド7」と共に世に出たグッズの数々。もう手に入らない貴重なアイテムの徹底コレクションがいっぱいです。「レコード」、「メンコ」、「下敷き、落下傘」、「ミニカー」、「じゃんぼポスター」、「ハリスガムとメタルカード」、「絵本」、「プラモデル」等、たくさん紹介されています。とても懐かしくて、幸せな気持ちに浸れます。

artof_011望月三起也論  景山民夫
景山民夫先生からの熱いメッセージが書かれています。
他人には理解できない、2人だけのライバル意識と仲間意識、望月三起也先生の作品の神髄、素晴らしさ・魅力について、いろいろな視点からその理解が深まります。

望月三起也 フィギュア製作論
望月三起也先生のフィギュア製作論がまとめられています。「フィギュアはアイディア作りの副産物」と題して、先生のフィギュアに対する熱い思いや製作過程を含め、今まで知らなかったエピソードまでがたくさん伝わってきます。

あとがき
望月三起也先生の思いやメッセージがいっぱい伝わってきます。これは、見てのお楽しみです。


このイラスト集は、まさに「アート」、「巨匠」という言葉がぴったりの素晴らしい仕上がりとなっています。
フルカラーの大ゴマは超ど迫力で、ページをめくった瞬間に、圧倒的に感動の世界にぐいぐいと引き込まれます。先生が仰っていましたが、本格ドラマの構成・内容となっています。

望月三起也先生の自作フィギュアのページでは、それに合わせて背景を特注、その筋の専門家が製作、照明にまで一切の妥協や手抜きなし、完璧な仕上がりです。

見開きA3のワイドなページは、文庫本、コミックでは味わうことのできない、まるで映画の大画面スクリーンのような迫力で、一味もふた味も違った楽しみ方、感動を味わえます。

artof_013artof_012なんといっても、フルカラーで超美しいです。見つめれば見つめるほどに、細部に渡ってきめ細かな描写・表現が、無限大にいっぱい伝わってきます。
1作目に負けないもっともっと素晴らしい画集を作りたい、そんな熱い思いで、望月三起也先生とスタッフの皆様が一丸となり、心を一つにして、作りこみに拘りに拘りぬいた芸術的な素晴らしい画集となっています。

1冊がまるで美術館です。
表紙が入り口。裏表紙が出口。入館前の心の高揚、そして、言葉では表せないほどの至福の幸せに包まれて退館する。
熱いため息がでるほどの感動の余韻がいつまでもいつまでも残る。是非、この感動をご体感ください。

ファンにとって、喉から手が出るほど欲しくなる、永久保存版、お宝です。
先生の3作目の画集の誕生を熱望しています。


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clearfile_01「月刊望月三起也」では皆様からの投稿をお待ちしています。

「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由!
投稿が採用され「月刊望月三起也」に掲載された方には
記念品として、特製クリアファイル(2枚セット)
をプレゼント!

是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp

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望月先生のコメント

画集、よくぞ褒めてくださった、嬉しいですねぇ。

こういう形の出版物はほとんど作者の参加はなく、編集の腕の見せ所なんです。
数十万枚という原稿の中から一枚々拾い出すンです。そりゃァもう、大変な作業。
次に出版するとすれば、作者よりも何でも知っているファン、yazy君の参加なくして実現はないだろうと思ってたンですが、いやいや健太郎さんも良く読み込んでくれて。

苦労した編集作業内容なんて、ほとんど忘れています。
特に私は忘れん坊、改めて「そうなんだァ」と、一読者になってしきりに感心しています。

画集で私が好きなところは“画”ではなく、“字”、つまり友人のコメントなんです。
普段正面切って言わないこと、正直に本音で言ってくれる。それと同時に、自分の性格って人様には、そう見えるンだなァって。
ときに嬉しく、ときに反省していますが、まァ、当人としては謙虚に生きているつもりでも人様の評価は違う。我がままでマイペース、どこが周りを優先してるの?って、おっしゃる。そう見えるンですねぇ?
そう見えるンじゃなくて、そのまんまでしょ?ってツッコまれることも・・・・・ そうかなァ。

一か所、望月劇画って書かれた個所がありますが、私は漫画家と呼ばれたい。これもまた私のこだわりなんですけど・・・・・
アーティストよりは歌手とか、音楽家の方がいい! そんな古い人間なんです。


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