第4回
事務局オススメの「ひとこと作品紹介」第4弾は
あれは何の作品だったっけ?なんて思い続けていたヒトもきっといるはず。
家族の絆を描きながらもハードな展開が続く近未来道中記。
【作品名】
三太マリアの旅
【掲載】
1978年「東京新聞」日曜版連載
【あらすじ】
(連載開始前の予告より)
ボク、美葉(びば)三太。小学四年生です。マリアお姉さんは高校一年で、とっても仲よし。来週からはボクたち美葉一家の物語が登場します。みなさん、よろしく。
とにかく、大変なことになったんです。望月三起也先生のお話だと、地球は異常高温に襲われ、あちこちで火山が噴火し、巨大な植物やおそろしい動物がはびこるなど、このままでは世界じゅうの人間が滅んでしまうのだそうです。
日本にも危機は刻一刻迫ってきました。おとなたちは、超大型の宇宙船ではやく地球を脱出しなければ……と準備をはじめています。そんななかでボクたちはとってもきびしい旅をするのです。連絡のとれないお母さんとめぐり合うために、そして宇宙船の基地にたどりつくために……。
毎週、毎週うんとおうえんしてくださいね。
【作品解説】
オカルトやSFがブームとなり世紀末も現実味を帯びてきた1978年に、滅びゆく世界から脱出するために過酷な旅をする、ある家族を描いたSF冒険物語。タイトルでは【SF人情マンガ】と銘打っている。
新聞の日曜版に、1面を使って毎回4ページのオールカラーで連載された。全29回。
火山の噴火や温暖化の影響で、地球が壊滅的な被害を受けた近未来。既に多くの人々は、高価な宇宙船の切符を手に入れ、他の星への移住を始めていた。
そんな中、横浜で暮らす美葉(びば)一家も、最後のチャンスとなる宇宙船の出発が30日後に迫ってきたため、石川県の小松=B空港へ向かう旅に出る。さらに売れっ子ファッションデザイナーとして世界を飛び回りながら、仕事先で消息を絶ってしまった母らしい人物を大阪で見かけたという情報を元に、一緒に宇宙船で脱出するために、回り道をしながら母さんを探し出そうとする。
しかし街も山もすっかり変わり果て、空には奇妙な生き物が飛び回り、道路は崩れ行く手を塞ぎ、目的地までの道のりは厳しいものになる。さらに道中には食料やガソリン不足に苦しむ住人たち、武装警官、孤児の集団、人狩りの奴隷商人が現れ三太たちを襲う。ついにはケンタウロスのような怪物や、謎の黄金の女王まで登場して、息つく間もない急展開が続いていく。
果たして、三太たち一行は無事に母を見つけ出し、家族揃って地球を脱出することができるのだろうか……?
残念な事にこれまで単行本化されなかったため、全編を通して読んだという人はあまり多くないかもしれないが、世界観であったりオリジナリティ溢れる怪物やメカが特徴的で、ワンカットでも目にした人であれば
「ああ、あの馬みたいなモンスターが出る作品!」
「空飛ぶバイクを覚えてる」
「荒廃した街を大きなトレーラーに乗って家族で旅する話ってなんだっけ?」
と強烈な印象が残っていても不思議ではない。
宇宙船にはJALのマークがあり、殺人パトカーはカウンタック、三太たち家族の乗るカスタム・タンクローリーにはshellならぬ【sieel】の文字と貝。さらにリモコン操作も可能な空飛ぶ宇宙(スペース)バイク【ラムダ88】は磐田工場で作られたヤマハ製と、随所に見られる遊び心も素晴らしい味付けになっている。
【主要キャラクター:美葉家の人々】
=============================================
「月刊望月三起也」では皆様からの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由!
投稿が採用され「月刊望月三起也」に掲載された方には
記念品として、特製クリアファイル(2枚セット)
をプレゼント!
是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp
=============================================
三太マリアの旅
執筆者:事務局事務局オススメの「ひとこと作品紹介」第4弾は
あれは何の作品だったっけ?なんて思い続けていたヒトもきっといるはず。
家族の絆を描きながらもハードな展開が続く近未来道中記。
【作品名】
三太マリアの旅
【掲載】
1978年「東京新聞」日曜版連載
【あらすじ】
(連載開始前の予告より)
ボク、美葉(びば)三太。小学四年生です。マリアお姉さんは高校一年で、とっても仲よし。来週からはボクたち美葉一家の物語が登場します。みなさん、よろしく。
とにかく、大変なことになったんです。望月三起也先生のお話だと、地球は異常高温に襲われ、あちこちで火山が噴火し、巨大な植物やおそろしい動物がはびこるなど、このままでは世界じゅうの人間が滅んでしまうのだそうです。
日本にも危機は刻一刻迫ってきました。おとなたちは、超大型の宇宙船ではやく地球を脱出しなければ……と準備をはじめています。そんななかでボクたちはとってもきびしい旅をするのです。連絡のとれないお母さんとめぐり合うために、そして宇宙船の基地にたどりつくために……。
毎週、毎週うんとおうえんしてくださいね。
【作品解説】
オカルトやSFがブームとなり世紀末も現実味を帯びてきた1978年に、滅びゆく世界から脱出するために過酷な旅をする、ある家族を描いたSF冒険物語。タイトルでは【SF人情マンガ】と銘打っている。
新聞の日曜版に、1面を使って毎回4ページのオールカラーで連載された。全29回。
火山の噴火や温暖化の影響で、地球が壊滅的な被害を受けた近未来。既に多くの人々は、高価な宇宙船の切符を手に入れ、他の星への移住を始めていた。
そんな中、横浜で暮らす美葉(びば)一家も、最後のチャンスとなる宇宙船の出発が30日後に迫ってきたため、石川県の小松=B空港へ向かう旅に出る。さらに売れっ子ファッションデザイナーとして世界を飛び回りながら、仕事先で消息を絶ってしまった母らしい人物を大阪で見かけたという情報を元に、一緒に宇宙船で脱出するために、回り道をしながら母さんを探し出そうとする。
しかし街も山もすっかり変わり果て、空には奇妙な生き物が飛び回り、道路は崩れ行く手を塞ぎ、目的地までの道のりは厳しいものになる。さらに道中には食料やガソリン不足に苦しむ住人たち、武装警官、孤児の集団、人狩りの奴隷商人が現れ三太たちを襲う。ついにはケンタウロスのような怪物や、謎の黄金の女王まで登場して、息つく間もない急展開が続いていく。
果たして、三太たち一行は無事に母を見つけ出し、家族揃って地球を脱出することができるのだろうか……?
残念な事にこれまで単行本化されなかったため、全編を通して読んだという人はあまり多くないかもしれないが、世界観であったりオリジナリティ溢れる怪物やメカが特徴的で、ワンカットでも目にした人であれば
「ああ、あの馬みたいなモンスターが出る作品!」
「空飛ぶバイクを覚えてる」
「荒廃した街を大きなトレーラーに乗って家族で旅する話ってなんだっけ?」
と強烈な印象が残っていても不思議ではない。
【主要キャラクター:美葉家の人々】
(yazy 記)
=============================================
「月刊望月三起也」では皆様からの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由!
投稿が採用され「月刊望月三起也」に掲載された方には
記念品として、特製クリアファイル(2枚セット)
をプレゼント!
是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp
=============================================
事務局 さんのプロフィール
2018 年 11 月 9 日 固定リンク | トラックバック(3)
2018/11/20 at 6:31 PM
望月先生のSF?物は猫が変身?する話の“ロサンゼルス(題名わすれた)・・”の単行本くらいしか持ってません。この手の復刊も望みたいものですが、有り得ませんね。
三太マリアなんてふざけたタイトルを作品に使う人は望月先生くらいしか知りません。そんな所がファンたる所以です。そう言えば三太苦労巣をペンネームに使っていた大瀧詠一さんも居なくなってしまいました。まぁ作品を見聞きすることしか出来ないのではありますけど。
次の掘り出し物が何かサッパリ知りませんけど期待せずに待とうと思います。
2018/11/21 at 11:45 PM
と、続けての無駄口コメントm(_ _)m。(そして三太苦労巣じゃなくて苦労巣三太でした。)
持っている本ですが猫が変身・・・しか覚えてない、機会があればここでも紹介してください(自分でも再度読み返しますけど)。 失礼しました。
2024/03/21 at 2:12 PM
子供の頃読んでとても面白かった記憶がありますが内容を断片しか覚えてないので是非書籍化して欲しいです。