望月三起也の代表作『ワイルド7』で連想することといえば、バイクや銃が登場する痛快でド派手なアクションシーンや、二転三転と先が全く読めない凝ったストーリー展開もさることながら、あの独特な猛牛をかたどった真っ赤なエンブレムを思い浮かべる人も多いと思う。
ワイルドに憧れて、自作のデカールを貼ったりイラストを描いたりフィギュアを作ってみたりと試みた熱心なファンもいただろうが、忠実に真似ようとしたとき誰もが必ずある疑問にたどり着くことになる。
それは、エンブレムのバリエーションがあまりにも多すぎるということだ。
試しに原作をみると、作中では回りのギザギザや牛の目つきや角など細かいパーツはハッキリと描かれていないことに気付く。
比較的鮮明に見える扉絵などのカラーイラストでも登場のたびに細かい部分の表現は異なり、中にはギザギザが逆回りのものさえ見つけることができる。
その種類の多さはとても数え切れるものではない。
さらに、これまで何度か刊行され、あるいは映像化や関連グッズが発売されるたびに掲げられてきたエンブレムでさえ毎回異なるバージョンが作られ、ファンの混乱はますます複雑を極めていくことになる。
今年(2008年)初頭、このサイトの立ち上げについてもまだ決まっていなかった頃
ファンクラブに関するミーティングの中で、その永年の疑問を思い切って望月三起也先生本人に尋ねてみることにした。
本物はヒットコミックスの背表紙ですか?それともOVAか愛蔵版で使われたアレとか?
ところが先生からは、思いもよらない言葉が返ってきた……
拍子抜け半分、その言葉の奥には、ガチガチに設定を決めて整合性を保つことよりも、ストーリー重視で荒唐無稽な作品作りを生き甲斐としている望月三起也という人物の創作ポリシーが表れているような気がして思わず胸が熱くなる出来事だった。
さらに先生の口から驚愕の言葉が発せられる。
「なら、いっそ公式エンブレムを作っちまおう!」
そうだ、無ければなんでも自分で作る!これこそ望月イズム。
まさに敵に挑む飛葉ちゃんが、その場にある石コロやらハシゴやら、果ては耕運機、観覧車、ジャンボジェットにいたるまであらゆるアイテムを武器に変えて戦うのと同じ精神を目の当たりにして思わずワクワクしてくる。
「よく店に飾ってある雄牛の頭蓋骨っていうのがカッコイイから好きなんだよ。
こう鼻先が尖っててサ。」
そのとき先生はこんな風にエンブレムに込められた熱い思いを語ってくれた。
こうして後日届いた正真正銘、先生直筆のデザインがコレ。
これを元に画像を整えて色を決定し、ついに完成。
それがコレ。
連載当時のイメージそのままでありながら悠々とした風格と圧倒的な力強さが見事に表現されたその顔つきは、まさしく「公式エンブレム」として生まれ変わった感じがする。
今後さまざまなイベントに登場するこのエンブレムを、この『月刊望月三起也』ともどもよろしくお願いします。
そして今後の活躍に乞うご期待!!です。
※ちなみにこのエンブレムは2008年5月17日(土)・18日(日)に東京ビックサイトで開催された「東京プレミアムモーターサイクルショー2008」にドレミコレクションが出展した『飛葉 Model CB750』に早速「公式認定」として使用され、訪れたファンの前にお披露目されました。
このCB750も素晴らしい完成度で評価も高くファン必見の逸品です。
(参考)株式会社ドレミコレクション
http://www.doremi-co.com/
ワイルドに憧れて、自作のデカールを貼ったりイラストを描いたりフィギュアを作ってみたりと試みた熱心なファンもいただろうが、忠実に真似ようとしたとき誰もが必ずある疑問にたどり着くことになる。
それは、エンブレムのバリエーションがあまりにも多すぎるということだ。
試しに原作をみると、作中では回りのギザギザや牛の目つきや角など細かいパーツはハッキリと描かれていないことに気付く。
比較的鮮明に見える扉絵などのカラーイラストでも登場のたびに細かい部分の表現は異なり、中にはギザギザが逆回りのものさえ見つけることができる。
その種類の多さはとても数え切れるものではない。
さらに、これまで何度か刊行され、あるいは映像化や関連グッズが発売されるたびに掲げられてきたエンブレムでさえ毎回異なるバージョンが作られ、ファンの混乱はますます複雑を極めていくことになる。
今年(2008年)初頭、このサイトの立ち上げについてもまだ決まっていなかった頃
ファンクラブに関するミーティングの中で、その永年の疑問を思い切って望月三起也先生本人に尋ねてみることにした。
本物はヒットコミックスの背表紙ですか?それともOVAか愛蔵版で使われたアレとか?
ところが先生からは、思いもよらない言葉が返ってきた……
「へぇ、そんなにたくさん種類があるんだ?知らなかったなぁ」
つまり正式なエンブレムの形状は、これまで決めてなかったため「無い」というのが正解だったのである。拍子抜け半分、その言葉の奥には、ガチガチに設定を決めて整合性を保つことよりも、ストーリー重視で荒唐無稽な作品作りを生き甲斐としている望月三起也という人物の創作ポリシーが表れているような気がして思わず胸が熱くなる出来事だった。
さらに先生の口から驚愕の言葉が発せられる。
「なら、いっそ公式エンブレムを作っちまおう!」
そうだ、無ければなんでも自分で作る!これこそ望月イズム。
まさに敵に挑む飛葉ちゃんが、その場にある石コロやらハシゴやら、果ては耕運機、観覧車、ジャンボジェットにいたるまであらゆるアイテムを武器に変えて戦うのと同じ精神を目の当たりにして思わずワクワクしてくる。
「よく店に飾ってある雄牛の頭蓋骨っていうのがカッコイイから好きなんだよ。
こう鼻先が尖っててサ。」
そのとき先生はこんな風にエンブレムに込められた熱い思いを語ってくれた。
こうして後日届いた正真正銘、先生直筆のデザインがコレ。
これを元に画像を整えて色を決定し、ついに完成。
それがコレ。
連載当時のイメージそのままでありながら悠々とした風格と圧倒的な力強さが見事に表現されたその顔つきは、まさしく「公式エンブレム」として生まれ変わった感じがする。
今後さまざまなイベントに登場するこのエンブレムを、この『月刊望月三起也』ともどもよろしくお願いします。
そして今後の活躍に乞うご期待!!です。
※ちなみにこのエンブレムは2008年5月17日(土)・18日(日)に東京ビックサイトで開催された「東京プレミアムモーターサイクルショー2008」にドレミコレクションが出展した『飛葉 Model CB750』に早速「公式認定」として使用され、訪れたファンの前にお披露目されました。
このCB750も素晴らしい完成度で評価も高くファン必見の逸品です。
(参考)株式会社ドレミコレクション
http://www.doremi-co.com/
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2008 年 8 月 1 日 固定リンク | トラックバック(0)