空気が人をカエル

住むところが変わると絵も変わるんですねぇ。
先月のタイトル絵（ヘッダー）、スタッフからオーストラリアの人が送ってきてくれたもので・・・・・・　と聞かされ、そうだろうね、このタッチは。特に女の子３人の表情、動きは外国人特有のもの、私は好きだね、こういうの。　と言ったのですが「いえ、実は在住日本人で・・・」と知らされ、口あんぐり。
帰国子女の発音がネイティブになり、帰国後日本の教師に教わる英語が違うって例はよく耳にしますが、絵も「眼」にするって例でしょうか。ってことはかなり長期在住なんでしょうね。さらに色使いも暖かい。　国柄？　人柄？　堂々たるプロ！！

私、人に自分の顔描かれるのは嫌いなんですが、これならいい。多分、何かに載った写真を元にしたものと思われますが、嫌味がない。
実は上手い似顔絵って政治漫画見れば判るように特徴を強調する。つまり本人が嫌だ嫌だと思っている部分も拡大されるわけで、まァ政治家は一々怒っていたら人間的に小さいと思われるのが嫌だから苦笑いするしかないんでしょうが、私などもサッカー選手の似顔を何十年も描いてきて、喜ばれるのはほんの一握りですよ。
ということでSadamiさんの絵は好意的で実にいい、私と違って攻撃型じゃない。いい性格なんでしょうね。
もっと色々見たい、特集があってもいいんじゃないですか。
スタッフの方、考えてみて。

と、新しい挑戦、私としては「写真」。
そう料理の写真です。これは絵では表現できない、思ったより難しい。
今eBook（ネット）でコラムやってます。『一品絶品』ってタイトルで。

もともと食道楽の私、ネタには困りません。　が、やってみて意外だったのは同じ料理でも“仕事”意識が出ると、美味さ半分になるってこと。
料理の写真を撮るにも角度とかライティングとか、また食べている人の表情とか、そっちへ意識がいく。自分が料理を食べるころには冷めてる。そのうえ口にしても食感がどう、味の良さだとか、字で表現することを頭の中で考えながら舌で味わう。これって美味くないんですねぇ。
当然今まで食べてきた物の中から選ぶわけで、美味いと思ったから選ぶ、でも取材として食べに行くと変わる。やっぱり食道楽は無心にただひたすら口にして、匂いを含め空気を楽しむものなのですねぇ。
それともまだまだこの“道”の素人なんでしょうか。

これがサッカーとなると２度見ない。
スタジアムで観戦するときも滅多にメモすら取らない、ただひたすらファンです。その場の空気にどっぷり浸かる。
きめ細かく書くなら帰宅後、ニュースで再現映像観ながら確認して書く方が正しいのでしょうが、記録取るのが目的じゃない、選手の揚げ足とるのが目的。　って、ちょっと言いすぎですが私の目線はこっちですから、良い悪いは思った通りに書く。よいしょしたって選手が上手くなるわけじゃないしね。それだけに現場で味わった空気を大事にして文章にしていくのが私の方針。これだと試合もファンとして充分に楽しんでますから。

でもね、近頃の試合つまらないねぇ、Jリーグの熱が冷めた感じ、私がではなく選手の。ただひたすら汗をかくってスポーツの原点を忘れた気がする。
その中で唯一楽しめるのが「本田圭佑」。気合がほとばしってる。
モスクワでも光っているのは、人使いもシュートも気合が入ってからなんですね。　（現在ロシアの強豪PFC CSKAモスクワ在籍）　ボール持つ前に組み立て考えて、ボールにタッチした時には精度だけに集中するって当たり前のことをやれてる。これを日本人離れしたプレーと評しちゃいけない、日本人は本来できるはず。生真面目さが実は“ここ”なんですから。

いよいよ４月10日、ファンの皆さんとの楽しみな交流会。
前回はお土産にDVDを持って帰っていただきましたが、今回は予算が取れずそれが叶いません。次回には可能になるよう下準備に入っています。
まず各著名人のインタビューの撮影、先日も都内にある寄席の楽屋へ押しかけカメラ振り回してきました。名前は内緒、みなさん無料で協力してくれてます。ありがたいなァ。
でも制作費は掛かります、皆さんにも協力参加して欲しいってことで今回、大オークションを企画しています。
スタッフの方々も驚く、これはスゴイ「目玉」だというものもあり、ぜひ札束持って協力に参加してください。
『みんなで作るDVD』　ってことでネ。