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望月マニ也

第30回

私が「ミキ」になった理由(ワケ)

執筆者:   2010 年 9 月 1 日

若い女の子だからって甘く見ちゃいけない!!期待の若手女優は父娘2代に渡る生粋の望月ファン。その名前は驚くなかれ…!!さて、望月先生とのご関係は??

漫画家・望月三起也先生を知ったのは、生まれてすぐだったかもしれません。

それもそのはず。
一部の皆様には既知の情報でありますが、私の父は『月刊望月三起也』の事務局で活動しており、かつては望月先生の弟子であったJUNなのです。
ただ、本当に作品に出会い、触れたのは、お恥ずかしいながら最近で、まだまだビギナー(?)であります。

昔から我が家には、望月先生の作品が溢れんばかりと並んでいました。
とはいえ、私も女の子。読むのは専ら少女漫画でした。そんな私に、父は望月先生の作品についてたくさん語ってくれましたが、なんだか難しい話な気がして、幼い私が望月先生の作品を手に取ることはありませんでした。

しかし数年前、まだ高校生だったある日、その積み上げられた中の一冊を手に取って、初めて、父の望月先生作品へ注ぐ思いの理由を知ります。『秘密探偵JA』と題されたその一冊は、少女漫画に読み慣れた私の感性を刺激するのに十分すぎるものでした。

よく、先生のファンの方で、「望月先生の作品をハリウッドで映画化できないだろうか?」とおっしゃっているのを聞きます。私が初めて先生の作品を読み、感じた気持ちは、おそらく、そこに通ずるものだと最近思ったのです。新鮮さも相俟ってだったのでしょうか、しかし大袈裟ではなく、小さな一冊の本の中で、私は映画のような迫力を感じました。

…と書いてから思い出しましたが、そういえば、父も同じようなことを言っていた気がします。
なるほど、これが父をとりこにした望月先生作品の魅力だったわけですね。
言葉に著してみて、更に納得です。

その出会いから程なくして、私はひょんなことから芸能界を志すことを決め、今の名になるわけですが、

『望月 ミキ』

「秘密探偵JA」の人気キャラ、オンブがオンブをされているミキさんお気に入りのシーン



そのままではないか!という芸名で、父をはじめ、月刊望月三起也の事務局の皆様、そして先生ご本人を驚かせてしまいました。
なぜ、この名なのか?
それは、先生が父の師匠であるということ、熱心なファンの方が大勢いて、ずっと変わらず愛されているということ。
そして何より、先生ご自身の、肩に力の入りすぎないというか…気ままなキャラクターに惹かれたからなのです。
この月刊望月三起也が創刊されてから、父が編集作業をする際、先生のコラムの生原稿を何度か目にしました。原稿の中に垣間見える、先生のフランクな一面を知ることで、「素晴らしい作品が出来上がる秘密は、ここにあるのでは」と、説明は難しいのですが、そう感じたのです。
どの作品にも、迫力あるアクションと深いストーリーのなかに、ユーモラスなポイントがちりばめられていることも、そんな先生だからこそなのではないでしょうか。

実は、昨年の暮れに、この名をいただくにあたり、望月先生のもとに父とご挨拶に伺わせていただきました。
フランクな方と思ってはいたものの、実際お会いするとなると話は別、私はものすごく緊張していました。
初めてお会いした先生は、純粋なサッカー少年がそのまま大人になったような、そんな方。
私の緊張は、少しずつほぐれてゆきました。
芸名については、快く受け入れてくれ、応援の言葉をかけてくださいました。嬉しい限りです!

4月のトークライブでも、先生のお茶目なところをたくさん見ることかできて、和ませていただきました。
そして、ファンの皆様と、編集者さんの熱さ!これは本当にすごいことだと思います。
会場の熱気に圧倒され、大きな刺激を受けました。

先生は私にとって、
父の師であり
漫画界の巨匠
クリエイティブな世界で生きる大先輩
…でも気ままでマイペース、お茶目なサッカー少年。
先生と、その作品たちを尊敬し、こんな風にいつまでも愛されるエンターテイナーを目指すことを決めました。

今は未熟で、女優修行中の身ですが、いつか先生の作品の映像化が決まったら、キャストに抜擢されることが、夢の一つです。


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月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント!


是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。

info@wild7.jp
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望月先生のコメント
【望月三起也先生より】
私の名前を芸名になんて、モノ好きですねぇ。 むしろオヤジの「アスカ」なんて方を取った方が芸名らしいのにねぇ。

芸名は縁起担ぎなんでしょうが、あまり気にしない方がいいと思うのですよ。むしろ中身が大切、名前なんぞ思い付きでいいのだ!!と、『そのまんま東』なんてのもあるくらい。
もっとも“そのまんま”を捨てて本名に戻って大成功って、こういう例もある訳だから、あまり名前の縁起は担がない方がいいと思うのです。

実はなにを隠そう、私の『三起也』って名前も縁起担ぎで、うちの祖父(じいさん)がつけたのですよ。
うちのオヤジ、お婿さんだから主張できなかったのかね。
つまり私はじいさんから数えて三代目にあたるから『三』で、家を興すから『起』こす『也』・・・・ と言い切る。
すげぇ縁起担ぎのじいさまだなァ。

さァ~て、三代目でじいさん越えたンでしょうか?
なにしろうちは漫画じゃなく、代々建築業なんだもんね。
オヤジの実家ってものは、500年前の宮大工の棟梁のお墨付きが残ってるって家系です。



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