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望月マニ也

第46回

異国での運命の出会い

執筆者:   2012 年 1 月 2 日

いつも掲示板に書き込んでくれるラーメン屋さん。南米パラグアイでの生活と望月作品との思い出を引っさげて今回ついに投稿デビュー!読み応えもバッチリです。

初めまして、「荒鷲少年隊」と同い年の「ラーメン屋」と
申します。

この「月刊望月三起也」の掲示板で、優しい諸先輩方
相手にボケとツッコミを繰り返してましたら、「本編の方
へ投稿してみたら?望月先生からコメントもらえるかも」
と甘い言葉でささやかれ(尻をたたかれ)その気になった次第でございます。

さて題名の通り私とワイルド7は、パラグアイという南米大陸のど真ん中にある異国にて運命の出会いをいたしました。

1970年頃、横浜港から「あるぜんちな丸」という大きな移民船に乗り45日かけて色んな国の港に寄りながらの船旅、結構楽しかったと記憶してます。

途中望月先生が作品の中で触れてらっしゃる「パナマ運河」も通り、アルゼンチンのブエノスアイレスに到着、そこから飛行機でパラグアイに入りました。当時パラグアイはとんでもない発展途上国で、両親はとても苦労したと思います。
「あるぜんちな丸」船内

私ら子供にとっての遊びやスポーツもサッカーぐらいしかありませんでした。とにかくサッカーの人気はすごかったですね。皆小さい頃から裸足でボールを蹴ってるわけで、南米のサッカー選手うまいはずです。日本と環境が違いますね。(この間の日本ーパラグアイ戦はとても複雑な気持ちで両方応援してました)

そんな中、日本の祖母から送られてくる「少年キング」でワイルド7と出会いました。親父の夢に付き合わされ地球の裏側まで行った少年はあっというまに心奪われ、すっかりワイルド7のファンになってしまったのです。この時他の本だったらワイルド7と出会って無かったわけで、祖母に感謝ですね。

アクション、ストーリーはもちろんのこと、登場するバイク、銃器、戦車、戦闘機、車、はては「ボン、キュッ、ボン」まで(笑)、すべてのエッセンスが詰め込まれたまさにバイブル!! パラグアイでの生活で衣、食、住のつぎに大切な物でした。

パラグアイではもちろん皆実銃をもってるわけで、ワイルド7の中に登場する銃の本物を何丁か見た記憶があります。親父がタンスの中にしまってた古いベレッタ、知り合いの日系の方が持ってたガバメントやルガーP08などなど。そしてこのルガーP08に関してはとても興味深い話しがあります。当時のパラグアイの政権が第二次大戦後、ナチスの残党を受け入れたいう噂があり、このP08はそのあたりから回ってきたのでは?という話です。
現地での生活は望月先生が他の作品の中でブラジル移民の事を描いておられましたがとてもよく描かれており感心してました。ただしそんなにドンパチは無かったですけど(笑)

あ、そうそう、ハポネスってたしかに呼ばれてました。

そして時は過ぎ、ちょうど「ガラスの城」の連載中に突然帰国、親(大人)の事情です。日本に着いた瞬間、「ワイルドだ、プラモだ、モデルガンだ」と心の中で叫んでました。パラグアイで手に入らなかったから反動がドカンときました。かーちゃん(母)に怒られながらおこずかいを全部ワイルド関係につぎ込んでました。現在は別のかーちゃん(嫁)に怒られながら望月作品収集をライフワークにしているしだいでありますが、今も昔もかーちゃんは私にとって秘熊なみの強敵ですっ(笑)

ネットの普及と共に息子がパソコンを購入、こっそり拝借し「ワイルド7」と検索してTakumiさんのHPに行きあたりその後こちらの「月刊望月三起也」におじゃまするようになりましたが、まだまだ半人前のファンですので、どうぞ諸先輩方、これからもご指導のほどよろしくお願いいたします。掲示板の方でもバシバシ、ツッこんで下さい。

最後になりましたが、忘れられないエピソードを一つ。これは私の友人F君(もちワイルドファン)の若い頃の話です。免許取り立てで嬉しくて車をとばしてたF君、なんとスピード違反で白バイに止められてしまいました。するとF君なにを思ったか白バイ隊員に「ワ、ワイルド7だ」と言ってしまったそうです。でもそこで白バイ隊員が返した言葉が「飛葉じゃないよ!」 そう、この白バイ隊員の方、ワイルドファンだったんです。F君うれしくなり、しばしワイルド談義。

そしてスピード違反の事など忘れて帰ろうとしたF君にワイルドファンの白バイ隊員が言った言葉が、

「退治はしないけど、キップは切るよ」

・・・これは実話です。


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月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント!


是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp
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望月先生のコメント
【望月三起也先生より】
あの県でラーメン屋さんって・・・・・
ブラジルでサッカーやらず、野球をやってるような珍しい光景なんでしょうね。
しかも、いいなァ、お店に漫画を置くって。
私、漫画の良さって床屋さんとかで、待ってる時間に読めるってところもあると思うのですよ。これが小説じゃそうもいきません。手軽く重くない、つまりラーメン、そば、うどんなんです。
軽くても作る方、手は抜きません。いかに他店と差をつけ美味しくファンを作るか・・・・・ 庶民性がいいのですよ。でしょう? 気取ったラーメンなんて私は好きじゃないもんね。

南米で私のファンになるってのもなんとも不思議。私のデビュー作が南米、そうブラジルを舞台にしたもの。
当時はブラジルの資料もなく、ブラジル人もほとんど見かけない頃で、やむなくブラジル大使館まで取材に出掛け、色々と親切に教わったことを思い出します。
ラモス(瑠偉)もセルジオ(越後)も、もうちょっと早く日本へ来てくれてれば取材も楽だったのにねぇ。特にラモスにはフェジョアーダって豆の料理、家庭で食べさせてもらったり、変わった風習を教えてもらったりで、日本に来るのが遅いんだよ!!って言ったもんです。

南米といってもラーメン屋さんはスペイン語育ちでしょう、ブラジルはポルトガル語、その違いも興味深かった。
今デビュー作『ムサシ』の続編を描くとしたら、かなりディープな内容になる資料集めと、そういう気になるもんです。

私の作品を集めることで奥さんと揉めないでください。もっともいざと言うときは私、奥さんの説得に出掛けます。
ラーメンをタダで食べさせてくれたら・・・・・



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コメント/トラックバック

  • sillazman :
    ど、どんぶり、マジっすか!前々からハンパなファンじゃあないなと思ってたんスけど・・・。完食すると、飛葉ちゃんの顔とか出てきたりして。
  • 健太郎 :
    ラーメン屋さんへ>
    とても楽しく、そして心和ませていただきながら読ませていただきました。ラーメン屋さんの異国での思い出が手に取るように良く分かりました。ありがとうございます。

    >地球の裏側まで行った少年はあっというまに心奪われ、すっかりワイルド7のファンになってしまったのです。この時他の本だったらワイルド7と出会って無かったわけで、祖母に感謝ですね。

    異国の地で、運命的な出会いができたなんて、とてもドラマチックで幸せですね。仰るとおり、祖母様に感謝ですね。
    ワイルド7が表紙になっている「少年キング」、もう見た瞬間に欲しくなりますね。ラーメン屋さんのあっというまに心を奪われなさった感動のお気持ちがよーーーく分かります。
    本当に、もう言葉にできないくらい大好き、私も同じでした。
    どうぞ・・・、この感動の気持ちをいつまでも忘れないで、ますます大切にしていきましょうね。感動を共感できる皆さんとの出会い・・・、そんな出会いの素晴らしさもますます大切にしていきましょう。
    お写真のラーメン、凄く美味しそうですね。ワイルドエンブレムの丼で食べるラーメン、もう最高ですね。お店にお邪魔したいです。食べたいです。
    ラーメン屋さん、これからもいっぱい掲示板に書き込んでくださいね。これからも、ますますよろしくお願いいたします。
  • ラーメン屋 :
    Sillazmanさん、
    このどんぶりはハンドメイドの一品物です(笑)
    大変ご無沙汰してましたが、また今年は掲示板の方で
    ツッコミお願い致します。
  • ラーメン屋 :
    健太郎さん、
    お久しぶりです。
    先生のコメントがいただける日がくるとは、、、夢のようです。
    この記事が載った1月2日は念願の映画も観れたし、ダブルの
    喜びでした。

    次は健太郎さん、あなたの番ですよ~!!
  • sillazman :
    〉 このどんぶりはハンドメイドの一品物です(笑)

    一品物ッスかあ、でも、ラーメンが盛ってあるってことは、お願いすれば、このどんぶりで出してくれるってコトですよねぇ。いやァ、機会があれば、是非、一度伺いたい!
  • 健太郎 :
    私も、このハンドメイドの丼で美味しいラーメン食べたいです。
    是非、私もお伺いしたいです。
    質問ですが、sillazman さんが仰るように、スープも全部飲み干して完食すると、丼の底に飛葉ちゃんの顔とか出てくるのか興味津々です。
    店内の漫画、ますます先生の作品を集めて充実させていってくださいね。ますます素敵なお店になりますように・・・。

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