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コラム:言いたい放題

第37回

バイクが走り回ります。

執筆者:   2011 年 10 月 10 日


わずか100mの広場横断するだけで、汗が背中を駆け下りるって始末。汗っかきの私にはつらい時、9月16日。
そんな中、神奈川県警の交通安全トークショー&白バイショーにわざわざ駆けつけて下さった100余名のみなさまに感謝!!
今年最後の猛暑日だったとか、それも金曜日です。みなさん無職ってことはない、常識的に会社に休みをとって来てくださったんでしょう。
県警関係者によれば、内50名ほどはファンクラブ(月刊望月三起也読者)からの人たちだったとか、雨天用事前登録制ということで、前もって電話されてきた方々がそんなにも多くて驚いていました。
炎天下どれほどの数、来場者があるか不安だったようで、その来場者数に一安心、喜んでました。

場所が横浜赤レンガ広場です、屋根がない。ところが一本の大木が残されていまして、その周りは草。うまく日陰ができるそこへ椅子を並べて卓を置いて即席会場作ったわけで、日射病患者出さずに一安心。
でも椅子の数足りず、大半は立っているわけ。45分間ですよ、あまりの暑さに予定時間縮めようと秘かに狙っていたのですが、対談相手の白バイ隊々長さん、バイクだけでなく対談にもいい乗りで、ついつい長引く時間。それでも立ち去る人もなく、熱心に聴いてくださる有難さ、身に染みました。

交通安全キャンペーンですが、本当のところそれを含め何よりの目玉は劇場版ワイルド7の撮影に使用したバイク群。みなさん、写真撮りまくり。
それも白バイ警官の人たちもファンなんですねぇ、撮影用バイクに跨って広場を走り廻ってる。映画と現実ごっちゃ混ぜ、有り得ないシーン見てしまいました。思わずその白バイ警官さんに、安全運転でヨロシクと声を掛けたいほど。なにしろ主人公飛葉のバイクで広場をぶっ飛ばすンですから、壊したらそりゃもう大変。
そう、劇場版ワイルド7、いよいよ試写会も始まり、私もやっと観ることができました。

場所は目黒のIMAGICA(イマジカ)、ここの試写室、なによりシートが良い。私のような万年腰痛持ちには条件の一つ。名画も硬い椅子ではゴメン、ここのは疲れ知らず、画面に意識を集中できる。
関係者スタッフのみの試写会でしたので、贅沢にも1列10人分のところに一つおき3名のみ、監督と私と椎名桔平、他がミッチリ埋まっているのに。ギョーカイのシステムなんでしょうね。
そんないい状態、気分で観たら多少見方も甘くなると、プロデューサーの謀(はかりごと)。

さて感想は・・・・・
まず日本映画として珍しく「バイクの映画」になってます。そういう見所を持ってくるのは新鮮!!
漫画の世界でできることを実写でやってみせる、CGの見せ場、そこんとこマルですね。監督が「どうだ!」って得意になってる顔が浮かびます。そして漫画ではとても無理、実写だからできる人間ドラマも見せる。そこも原作者に見せつけるって監督の顔が見えるよう。
具体的にシーン解説するのは、まだ観ていない人の興味を殺ぐから一切書きませんが、次から次テンポ良好、ワイルド7ファンでなくとも面白がる出来。
さて肝心の原作漫画ファンのみなさんなら、というより原作漫画ファンだから喜ぶセリフやシーンも出てくる。ここはお楽しみですよ。
が、バイク、キャラクターでは映画バージョンに変えた部分もあり、私としては映画の中のリアルと漫画世界のリアル、監督は両方を意識した創りになっているとみました。
しかし漫画に忠実にと願うファンはどう思うのかな?

さらにこれだけは見逃さないで欲しいのは2ケ所、本編の中、群集シーンでスタッフのひとりアスカ君が出ています、一瞬です。見逃さないようにと言っても顔見知りの方のみのお楽しみですが。
もう1ヵ所がタイトルエンド。本編が終わってキャスト、スタッフの名前がズラ~って並ぶシーン。ここで席を立ってはいけません、ここもまた身内オチというか遊びが入っています。1ヵ所ですが「えっ」というシーンがありますので、場内が明るくなるまで絶対に席を立たないように。
監督が仕事ではなく楽しんで創ったという部分が見えてくる終わり方なんです。単行本でいえば“あとがき”みたいですよ。
って、これは原作者の見方、映画ファンとしてはやはり中井(貴一)さんの草波、ハマッてます。もっと出演シーンが多くてもいいんじゃない?
椎名桔平、いい役者になったねぇ、シブい!!

試写終了後、ロビーで関係者のみなさんと感想のおしゃべり、盛り上がってしまいました。
なにしろスタッフって作品の断面しか現場で見てないんで、まとまるとこうなってたの?って初めて知るんでしょうから、みなさん一映画ファンに戻って盛り上がってました。「いけてます!!」 ってね。

私、ひとつだけ不満、監督に言いました。
「拳銃のアップがない!!」
そんなマニアックに言われても・・・・・ と監督苦笑ですよ。
一ガンマニアとして次回があるなら、拳銃の魅力を全面ににと注文をしておきました!



写真提供 sillazman氏






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コメント/トラックバック

  • 39オヤジ :
    予告編見ました。昔からのファンとしてはぜひテレビの旧作のオープニングテーマを使用してほしかったですね!エイタの飛葉ちゃんは少々線が細い感じですねー。本編を見てそれが杞憂に終わること希望しています!!
    なんにせよおめでとうございます。
  • 映画「ワイルド7」 | Marulog :
    [...] 月間望月三起也の立ち上げのときに少しお手伝いしまして、そのときにワイルド7の原作を読みました。ぶっ飛んだ設定、過激なアクション、銃やバイクへの細かなディテールへのこだわ [...]

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