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望月マニ也

第45回

劇場版ワイルド7カスタムバイクの展示&望月三起也先生トークショー

執筆者:   2011 年 12 月 11 日

前回もご紹介した9/16の赤レンガ倉庫でのイベントを、初登場のエヌワイさんが別角度からレポートしてくれました。当日参加できなかった方々も、その雰囲気を存分に堪能してください。

9月16日(金)に、横浜赤レンガ倉庫前広場で行われた『劇場版ワイルド7カスタムバイクの展示&望月三起也先生トークショー』について、報告します。






イベント前

当日は、快晴でした。
私の到着した正午には、既に学校のグラウンドほどの広さのある広場の隅に、劇場版ワイルドセブンのバイク7台そして、本物の白バイが並べられ、僅かな木陰にパイプ椅子がトークショー用に準備されていました。
ショーの看板などは無く、通りがかりの観光客が、準備をしているおまわりさんに、何のイベントがあるか不思議そうに聞いているような状況でした。



デモ走行

1時50分頃、先生が、到着し打ち合わせミーティングを開始。
2時から、神奈川県警によるデモ走行が行われました。
最初にワイルド7のバイクで走行し、その後白バイで走行。やはり白バイのほうが、乗りやすそうでした。








トークショー

河村舞子さんの撮影苦労話を、望月先生が聞きだすという、主役とMCが逆の立場でトークショーがスタートしました。ここのところは望月先生らしいといえば、先生らしいところです。
先生の話を報告します。

・「ワイルド7実写化の話は、今まで何度かあったが、バイクの予算で話が頓挫してしまった。」
・「中井貴一さんは、子供の頃から、ワイルド7を全巻保有してくれており、今回の出演もシナリオを見ずに、即決でOKしてくれた。」
・「昔、岩城という若い役者が『僕に飛葉の役をやらせ下さい。』と言っていた。それが現在の椎名桔平さんで、その後、時が経ってしまったため、飛葉は無理になったが、ワイルド7の映画に出る夢はかなえてもらった」
・「ワイルド7を読んでくれて、警官になった人の話を聞くが、逆に暴走族になった人もいる」と暴露。トークに加わってくれたベテラン白バイ警官、中村さんは、「私は、ワイルド7を学生の時に読みました。私は、イーグル団に入らず、白バイ警官になりました」と、告白してくれました。「イーグル団」の名前がすぐ出てくるところをみると中村さんもかなりのファンと思われます。
・「神奈川県警の募集ポスターを作製する時、県警からモデルさんを用意してもらい、いろいろなポーズをとってもらった」。今回、モデルをしてくれた白バイ警官の方も参加してくれていました。
・「ワーナーブラザースのマークが、映し出されて嬉しくなった。我々の世代は、映画会社のマークで映画を見るところがある。」
・「コミックで新しいワイルド7の企画がある。」
・「最近、依頼されてお金をもらって実在している人をコミックの中に書き入れる事があるらしい。私は、お金なんかもらわず、書き込んじゃう。(笑)」

などなど、広場の隅の木陰にてパイプ椅子に腰掛けて、ほのぼのとした雰囲気で進められました。

フリートーク

フリートークの時間です、と案内されましたが、ほとんどサイン会のようでした。
先生の前に紙を持って並び、順番にサインをもらいました。紙の準備が無く、残念そうにしている人には、先生が自分から、主催者側が用意した映画のチラシを指差し、「それに、サインしてあげるよ。」と快く話しかけサインをしてくれていました。

撮影会

撮影会では、白バイ警官の人と一緒に記念撮影です。先生みずから白バイ警官の方に指示を出していました。まるで指揮をとる監督のようでした。



イベント後

会場に映画会社関係の人がいたので、「ワイルド7映画企画は、なぜ実現できたのか?」と質問をしました。「映画プロデューサーの阿部秀司さんが、企画し今回の映画が実現しました。阿部秀司さんは ALWAYS三丁目の夕日を企画した人です。」と、教えてくれました。
イベントが終了し、停めてあったトレーラーに、ワイルド7のバイクの積み込みが始まりました。ちなみに、ワイルド7のバイクは、通常のナンバープレートついておらず、公道は走れません。大型バイク7台をどうやって積み込むか見ていたところ、4台積み終わったところで、床ごとエレベーターのようせり上がり、2階建てにして積み込みました。


以上で報告を終わります。イベントの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。



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望月先生のコメント
【望月三起也先生より】
あとで知ったのですよ、エヌワイさんが名古屋からわざわざ赤レンガ倉庫前までお出でくださったと。
今更ながら「ひとこと言ってよ、それを」と。
だからって何なの?と言われたら困りますが、遠いところから実に有難いファンだと感謝の度合いが違えば、私の笑顔も大きくなるってもの、しかもレポートもまたポイントを押さえた慣れたもの。特に感じさせられたのがバイクをトラックへ収納するところ。

実は私、そこを観ていない、惜しかったなァと同時に、そういう積み方をするって知って参考になりました。レポートの良さだね。
ここらがこれを読んだ人たちみなさんも、ひとつ得をしたような気になれるわけ、いいね。 

それで常々考えていたことをひとつ。
月刊望月三起也のファンクラブっていうか、メンバーだと一目で判る何かを造って欲しいと思うのです。こうした集いの折、一般の人と月刊望月三起也関係ファンと違いが判った方が私にとっても有難い。月刊望月三起也関係ファンだとまた違ったトークもありなわけ。

そこでですね、アメリカの警官が持っているようなでっかいバッジ風デザインで会員バッジを造るってのはどうでしょう。
チェーンで首から吊るすとか、一目でお互いに「友」と判るってのはいいと思うのですよ。
基本デザインはワイルド7のバッファローマークで、県名と氏名を入れて欲しい。
ぜひ考えてみてください。




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コメント/トラックバック

  • エヌワイ :
    今回、報告記事を掲載して頂いたエヌワイです。
    つたない記事を読んで頂きありがとうございます。

    先月の元締 さんのバイク特集がすばらしかったので、
    見劣りしますが、事務局さんのご好意で、載せて
    頂きました。
    既に、他のサイトで報告された内容と、重複した部分
    がありますが、“現場レポート”という事でご勘弁ください。
  • yamori :
    2010 年 1 月 9 日の第18回『永遠の若い衆』の新天地のコラムの後に「 事務局からのお知らせ」として、e-Book『KATANA』の『W7』一時中断、再開は一年後となる予定・・・・・・と発表されてからかれこれ・・・・・。

    今のワイルド7の勢いに任せて、出版物としての販売は考えられないのでしょうか、第一回の配信分からはもちろん、続き部分を本にして書き下ろし・連載・隔月別冊・・・・・。何冊の構想なのかわからないのですが、何らかの方法で是非あの話の続きをお願いします。

     あの『W7』に7人のメンバーが揃ってのエピソードを
    なんとしても読みたい!!

    そろそろe-Book『KATANA』から離れての続編発表を考えてください。
  • webmaster :
    月刊望月三起也事務局です。
    ファンのみなさんの様々な言葉に力をいただいています。
    ありがとうございます。

    さて、yamoriさんの問いであり、ファンの多くの問いでもあると思われます、中断中の『W7』の行方ですが、
    先方(編集)側に横たわる多くの諸問題等あり、約束の再開にこぎつけず望月先生も忸怩たる思いでいます。
    何とか再開、完結への道筋を探しているご様子ですので、もう暫くお待ちいただけると幸いです。
  • G3 :
    ワイルド7見てきました。「退治する」のイントロが原作に忠実でしたね。劇画ではショットガンで吹っ飛ばして「こうやるから退治ってんだよ」だったと記憶してますが、合ってますか?
    飛葉のCB750は、連載当初はSOHCでしたよね?

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