![]() | 「月刊望月三起也」読者の皆様お久しぶりです。 ようやく飛鳥次郎フィギュアが完成しました! 今回は題して 『飛鳥次郎立体化計画 ~MissionComplete!』 の巻です。 |

再開以降はトントンと完成にこぎつけました。
最も頭を悩ませていたのが先生も難しいとおっしゃっていた頭髪の成型です。動きをつけた毛束を、どこから見ても格好良く造るのは、私にはまだハードルが高くて(造形センスの問題かな…)造ってはとっぱらい、とっぱらっては造り、次郎さんが何度坊主になったことか・・・と、全く先に進まないので先にボディを造っちゃおう!という方向で進めました。
ボディ、ヘッド、両腕を其々完成させてからジョイントします。
パーツごとの制作工程を書いて行こうと思いますので暫くお付き合い下さいネ。
◆ボディ
◆ヘッド
![]() | ![]() | さて、問題のヘッドです。望月先生の画は単純に、正面、横、後ろから見たラインをつなげていけば、ちゃんと「望月画」になるので立体化し易いと思います。 ですから顔が出来上がっていく段階は造っていてもワクワクして楽しいのです(たぶんニヤついて造ってるので薄気味悪い)。 |
![]() | 顔の造形的には、口元の右端をあげて、ニヤリと笑う不敵な表情にしてみました。途中までシリアスな顔になっていたのが、かなり印象が変わりました。こっちのほうが好きです。 |
◆コルト・ウッズマンと腕
◆研磨と塗装
パーツの塗装が完了したら、いよいよ組み立てです。各パーツの真鍮棒をジョイント用の穴に差し込み、別途造ってあったお立ち台に(紅白チェッカーをあしらいました!)立たせます。おおお!(涙)いや、待て、トップコートのスプレーがまだだ!シュー!(ちなみにツヤ消しタイプです)おおおおお!次郎さん!次郎さんが立っています、カッコイイ!(涙)
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MICKI さんのプロフィール

【望月三起也先生より】
マンガなんです、人形なんです。
そこンとこ、変にリアルにこだわると頭ン中、こんがらかっちまうのです。
三月、五月・・・・・ 日本人形の老舗、“吉徳”の人形を見てください。みんな糸のような眼ぇしてる。「シノベエ」だって線、一本の目です。
いいんです。人形であって人間じゃない。これからロダン目指して勉強しようというなら別ですけど、見て楽しいと感じればいいのですよ。
私の場合人形作り、20年ほどやってきましたが、デッサンの勉強のつもりです。ですからリアルにリアルにこだわり追求、裸に近い色っぽいものが多いンですが、立体の難しさで非常に勉強になったのが前後のバランス。
例えば正面と背面の絵を描き、これを切り抜いて貼り付けたら? ・・・・・ズレてるんですねぇ。本当はピッタリ寸分の狂いなく股下から足の長さ、腰の位置と、ピタリとキマるはずがね。
そうなんです、実は平面、二次元の漫画では正面のカッコよさ、背後から見たカッコよさ、違うンですよ。これ、ある意味、平面の持つ魅力であり、魅力をオーバーに誇張する。それが漫画だってことなんです。それは粘土で立体を作ることで納得できるンです。
平面の漫画と違う粘土の良さ、特徴はまさに捻りでしょう。“カーブの美”です。ぼんやり突っ立ってる人形のどこが面白いの? って、ことですね。
ただ捻りの難しさは、プラモデルになっちゃいけないってこと。
プラモは切った貼ったと2体を合体させて1体にし、別ポーズを作るわけですが、ただ2体を腰で切りくっ付けると、実に妙な角度の体型になるんです。へその位置が横向くって、現実にはあり得ないのだけれどプラモなら可能。だからリアルじゃない、変なんです。
これが粘土で捻りを感じてくると“リアルな捻り”が判ってくるのです。粘土はそこが勉強になると言えるところなんです。
でもね、楽しむことと勉強とは違う。同じ粘土こねくっても自分らしいって特長・・・・・ それでいいと思うのですよ。時にリアルに、時にオーバーに。
ただし絵でも同じですが、上半身がタッチ多めなシワたっぷりのリアル画で、下半身はデカ足でギャグっぽいってのはいただけないね。気持ち悪い。
見た人の気持ちが幸せになるってのが一番、上手い下手なんてのはプロに任せておけばいいのです。
今回のMICKIさんの「捻り」、中々のもんです。飛鳥次郎らしさ出てます。この難しい捻りにトライするところがいいねぇ。
さらにいいところと言えば「指」。これが丁寧に作られてる。指は折れやすいし難しいのです。
ヘアスタイルにこだわったようですが、なァ~に気にすることはないンです。捻った身体を作るってことは、当然髪の毛だって動く。そうなると毛髪の流れも計算しないとリアルじゃないことになる。
そこまで突き詰めたら嫌になるでしょ、あくまで人形、あくまでモデルは漫画なんです。
見てほのぼの、思わずニンマリする。そういうところが漫画の主人公を立体にするよさと私は考えますが。
今回の『次郎』、私が感心したのは足。このポーズは大したもんです。一方向だけじゃなく全方位から見て“カッコよさ”が出てますよ。
よくまァ、掴んだもの! 立派!!
マンガなんです、人形なんです。
そこンとこ、変にリアルにこだわると頭ン中、こんがらかっちまうのです。
三月、五月・・・・・ 日本人形の老舗、“吉徳”の人形を見てください。みんな糸のような眼ぇしてる。「シノベエ」だって線、一本の目です。
いいんです。人形であって人間じゃない。これからロダン目指して勉強しようというなら別ですけど、見て楽しいと感じればいいのですよ。
私の場合人形作り、20年ほどやってきましたが、デッサンの勉強のつもりです。ですからリアルにリアルにこだわり追求、裸に近い色っぽいものが多いンですが、立体の難しさで非常に勉強になったのが前後のバランス。
例えば正面と背面の絵を描き、これを切り抜いて貼り付けたら? ・・・・・ズレてるんですねぇ。本当はピッタリ寸分の狂いなく股下から足の長さ、腰の位置と、ピタリとキマるはずがね。
そうなんです、実は平面、二次元の漫画では正面のカッコよさ、背後から見たカッコよさ、違うンですよ。これ、ある意味、平面の持つ魅力であり、魅力をオーバーに誇張する。それが漫画だってことなんです。それは粘土で立体を作ることで納得できるンです。
平面の漫画と違う粘土の良さ、特徴はまさに捻りでしょう。“カーブの美”です。ぼんやり突っ立ってる人形のどこが面白いの? って、ことですね。
ただ捻りの難しさは、プラモデルになっちゃいけないってこと。
プラモは切った貼ったと2体を合体させて1体にし、別ポーズを作るわけですが、ただ2体を腰で切りくっ付けると、実に妙な角度の体型になるんです。へその位置が横向くって、現実にはあり得ないのだけれどプラモなら可能。だからリアルじゃない、変なんです。
これが粘土で捻りを感じてくると“リアルな捻り”が判ってくるのです。粘土はそこが勉強になると言えるところなんです。
でもね、楽しむことと勉強とは違う。同じ粘土こねくっても自分らしいって特長・・・・・ それでいいと思うのですよ。時にリアルに、時にオーバーに。
ただし絵でも同じですが、上半身がタッチ多めなシワたっぷりのリアル画で、下半身はデカ足でギャグっぽいってのはいただけないね。気持ち悪い。
見た人の気持ちが幸せになるってのが一番、上手い下手なんてのはプロに任せておけばいいのです。
今回のMICKIさんの「捻り」、中々のもんです。飛鳥次郎らしさ出てます。この難しい捻りにトライするところがいいねぇ。
さらにいいところと言えば「指」。これが丁寧に作られてる。指は折れやすいし難しいのです。
ヘアスタイルにこだわったようですが、なァ~に気にすることはないンです。捻った身体を作るってことは、当然髪の毛だって動く。そうなると毛髪の流れも計算しないとリアルじゃないことになる。
そこまで突き詰めたら嫌になるでしょ、あくまで人形、あくまでモデルは漫画なんです。
見てほのぼの、思わずニンマリする。そういうところが漫画の主人公を立体にするよさと私は考えますが。
今回の『次郎』、私が感心したのは足。このポーズは大したもんです。一方向だけじゃなく全方位から見て“カッコよさ”が出てますよ。
よくまァ、掴んだもの! 立派!!
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2014/03/08 at 6:57 PM
先生がおっしゃるように「変にリアルにこだわると頭ン中、こんがらかっちまうのです」という時期が制作中にありましたので、コメントを拝読させていただき目から鱗がおちました(以前にも書いた気がしますが)。
「見て楽しいと感じればいいのですよ」本当におっしゃる通りですね。見て楽しく造って楽しくなければつまらないですものネ。
「捻り」と次郎のポーズをほめていただきありがとうございます。とても執心して造ったので感激です。
これからも魅力的な望月キャラクターの立体化に挑戦していこうと思っていますので、また機会がありましたらご覧いただきたいです。
また、記事が出来上がるまでご尽力いただいた事務局の皆様にも感謝いたします。心からありがとうございました!
MICKI