中学生になってしばらくたった頃でした。従兄の家に遊びに行きましたら、「ワイルド7」のヒットコミックスが数巻置いてありました。手にして読み始めました。読み進めていくうちに、作品の魅力・面白さにぐいぐいと惹きつけられ、どんどんはまっていったのです。この時から、望月三起也先生の大ファンになりました。次々にヒットコミックスを集めていきました。
田舎町に育ちましたので、小さな本屋の店頭に、ワイルド7のヒットコミックスが並ぶことが稀で、本屋に通うたびにチェックしていました。見つけた時は、小躍りするほど嬉しかったです。
少年誌も、「ワイルド7」が連載されているので、「少年キング」が一番大好きになりました。特に、表紙が「ワイルド7」の時は、とても欲しくなりました。
部屋の本棚には、ヒットコミックスが大切に並べられるようになりました。
私が、「ワイルド7」にはまってしまった作品の魅力は、語っても語りつくせないほどたくさんあります。
(1)ストーリーの面白さ
ただ単に話が流れているのではなく、緻密でスリリング、はらはらドキドキのストーリー展開、ページをめくった瞬間に「あっと驚くシーン」も用意されて、読み手をぐいぐい惹きつけます。また、日本国内だけでなく海外でのストーリーもあり、スケールの大きい壮大なワールドエリアで楽しめます。危険がWで同時進行していくストーリーもあり、まさに手に汗にぎるスリリングなストーリーが展開していきます。
モリやバラ線、想像を絶するような苦痛を伴う壮絶なシーン、猟犬のようにくらいつくシーン等、迫力満点です。
敵のトリックも随所にちりばめられています。謎が解けた時は、サスペンスドラマや映画を彷彿させます。
いつもメンバー全員一緒の行動でなく、ある時は、飛葉一人だったり、2~3人で行動だったりして、変化があり飽きさせません。
制服だけでなく私服の行動もあり、戦隊物と一味違ったリアル感があります。
このような壮絶な戦いの合間にVONでの和やかなシーンや随所にユーモアも表現され、めりはりがあり、読み手をほっとさせてくれます。
(2)アイディアの素晴らしさ
作品のいたるところに、先生の素晴らしいアイディアがいっぱい見られます。
拳銃の弾丸で船の舵を回す
バイクがバックし、後部から電磁石付きの鎖分銅が飛び出す
雪の中に仕掛けが隠されている
バイクで敵を空中に跳ね上げ倒す
仰向けになってバイクを運転する
沼をバイクの仕掛けで渡る
トレーラーの仕掛けが危険を回避する
犬のハナと称したアルコールの匂いを感じ取る電算機で敵の位置を知る
ロープウエイのロープの上をバイクが走る
ダンプカーの荷台の上を乗り越えてジャンプして室内に転げこむ
プレゼントの中にバイクが隠されている
拳銃の弾丸でロープを切る
大型輸送車のブレーキパイプにねらいをつける
いつも銃器どうしの戦いでなく、ボーガンと散弾銃を対決させる
猛スピードの列車に、バイクで飛びこむ
全員そろって危険に遭遇でなく、後から飛葉がかけつけて、反撃の火ぶたを切る
こわれたバイクを耕運機の車輪等で復活させる
棒の先に括りつけたダイナマイトで対抗する
トレーラーから、勢いよくバイクが飛び出す
トレーラーの中から砲撃する、等々
これらの素晴らしいアイディアが、ストーリーをさらに面白くしていきます。
また、恐ろしいサメやワニ、ドーベルマン等も登場し、先生のアイディアの深さを感じます。
(3)描画の緻密・精密さ
先生の描画は、とても魅力的です。登場するGUNやバイクの描画は緻密で、ずっと見つめていたくなります。これらは実在の物で、描画を見て推測するのも楽しいです。メンバーの愛銃やバイクもそれぞれ違っていて、皆個性的で魅力的です。
それだけではありません。車、航空機、戦闘機、戦車、装甲車、ヘリコプター、セスナ、船舶、大型ダンプ、蒸気機関車、タンクローリー、新幹線、起重機、ロープウェイ、潜水艦等、それぞれ緻密で、とても迫力のある描画です。ど迫力の爆発シーンや燃え盛る炎、爆弾で、崩れ落ちる建物、ボートの引き波の描写も素晴らしいです。
また、風景、建物も緻密で、額縁に入って美術館に飾られている絵画のようです。自然の描写も素晴らしく雨や雪の質感は、とてもリアルです。人物の描写も、動きだけでなく喜怒哀楽の表情まで、しっかりと巧みに描かれていて、人物の心情や様子が生き生きと表現されています。人物に命が宿っているのです。扉絵もとても魅力的で、ずっと見つめていたくなります。
(4)アクションシーンの凄さ素晴らしさ
ハリウッド映画のようなスケールの大きい迫力のアクションシーンでは、スピード感、スリル感にあふれ、コマを目で追っているうちに、描画のマジックを体感します。なんと、描画が動いて見えるのです。また、射撃音やバイクの爆音等が、カタカナの擬音で描かれており、描画から、迫力ある音声が聞こえてくるのです。
バイクを使ったアクションでは、カーチェイスはもちろん、バイクが道以外を走り、階段を上ったり壊れかかった橋の上を走ったり駅の構内を走ったり工事現場の細い重機の上を走ったりして、凄いアクションが展開されます。ジヤンプ、横滑り、ガラスを突き破るなど、あらゆる所に華麗なバイクテクニックが描かれています。カーアクションでは、車がジャンプして建物に突っ込む、目の前に大型ダンプが突然現れ、急ハンドルします。また、車が凄いスピードで横滑りします。
華麗なGUNアクションでは、スピード感・リアル感に溢れています。ただぶっ放すのでなく、飛び上がったり体操のように転がったりとアクロバットな銃撃シーンがあって、緊張感、緊迫感があります。また、銃がいったん空中を飛び、物に当たって跳ね返って、それを空中で受け止めてぶっ放す等、ハイレベルな工夫がいっぱいです。銃器だけを、大きくクローズアップさせた描写も最高。オートマチック拳銃のスライド感や薬きょうが縦に大きく飛び出す描写も、素晴らしいです。
拳銃ばかりでなく、ライフル銃やマシンガン、散弾銃なども登場してど迫力なアクションが展開されます。
GUNアクションだけでなく、ど迫力で壮絶な格闘アクションも展開します。
他に、大爆発で崩れ落ちる建物や残骸や岩、大きく燃え盛る炎、航空機が突っ込んでくるあっと驚く驚愕シーンや蒸気機関車が、鍵のかかった門を、猛スピードで突き破る等々、その凄さは、枚挙にいとまがありません。作品に対戦車ライフルを登場させたのは、おそらく先生が初めてではないでしょうか。ユキのバイクにそれを取り付けて、凄いアクションが展開されます。戦闘機同士の戦い、戦闘機から、ボートに向かっての銃撃、大きくジャンプして大爆発するシーンやトラックの中に突っ込むシーンも、とても迫力があります。特に「見開き2ページの大ゴマ」は凄くて、まさに、映画のワイドスクリーンいっぱいに展開されるアクションシーンのようです。
(5)キャラクターの魅力
主人公の 飛葉をはじめ、メンバー、イコ、志乃べぇ、草波、それぞれが、魅力的なキャラクターをもち、読んでいるうちに人物にも、強く惹きつけられていきます。特に、主人公飛葉は、とても魅力的なキャラクターです。転んでもただでは起きないワイルドな強さ、そして苦労をしているからこそ分かる世間、人の傷みの分かる思いやり、本当の優しさ、決して手柄を自慢しない。
心に残るシーンは、爆破105の「だまって着ろい!そのカッコじゃ目の毒なんでね。」と谷間のユリは鐘に散るの「しっかりつかまってな!!とばすぜ!!」です。
どちらも、お年寄りに褒められます。口は、悪いけれど、心の中は本当に優しい。本物の男の姿をそこに感じ、飛葉ちゃんって、かっこいいな。男の中の男だな・・・と、とても感動しました。
また、オヤブンにわざと冷たくしたことが、オヤブンを救うためだったシーンも強く心に残ります。「本当の優しさ」とは何なのか、少年の心に強く響きました。ユキが、「やっぱ・・・、飛葉ちゃん、ステキ・・・。」と言ったセリフが、忘れられません。
また、名セリフも、随所に用意されていて、心に響きます。「泣くだけなら女でもできる!!男なら、勝負が終わってから泣け!!」(八百)等、他多数。
そして、なんといっても先生の描く女性キャラは、とても魅力的ですね。
(6)銃器に詳しくなれる魅力
登場している拳銃やマシンガン、ライフル等は、実在のものでとてもリアル。かすってもミミズばれを起こすほど強烈なマグナム弾、トカレフは、ロシア(旧ソ連)、オートマチック拳銃は、スライドを引かないと1発目が打てない等、銃器に無知だった私は、作品を通して、たくさんのことを学びました。
まさに銃器やメカニックのバイブルと言えるでしょう。
(7)作品が訴えるテーマの素晴らしさ
ワイルド7のメンバーは、自分の身を犠牲にしてまでも、仲間を救おうとします。その姿は、作品のいたるところに描かれています。野生の七人の突撃シーン、バイク騎士事件では、バッジを投げ捨てて、仲間を救おうとします。最終話「魔像の十字路」では、まさに、その姿が頂点に達します。
「しらけの時代」と言われた当時の少年たちに、熱い感動と感銘をあたえてくれたのです。
連載最終回では、涙しました。
このような魅力いっぱいのワイルド7の虜になり、自分でも、イラストを描くようになりました。特に先生の緻密なバイクの描画に魅了され、ライトや燃料タンク、エンジン部分の凝った部分を描くのが大好きになりました。少年時代の作品は、なくしてしまいましたので、最近、再び描き始めたイラストを見ていただけたら嬉しいです。
ワイルド7は、少年時代から現在までずっと私の心の中に生きていて、どんな時も私の心を励まし勇気づけてくれていました。
現在の私の部屋の書棚には、ワイルド7愛蔵版を初め、新、続新、もうひとつのワイルド7飛葉、ワイルド7Rのコミックス、先生の画集2冊が大切に飾られています。休みの日は、必ずといっていいほど、作品を選び、ローテーションしながら、読み味わっています。読むほどに、作品への深い「愛」が込み上げてくるのです。
先生の作品の凄さは、何回読んでも新鮮な発見や感動の連続で、繰り返し楽しめる所です。先生のことやワイルド7のことを考えているだけで、とても幸せな気持ちになります。
インターネットを自宅で始めて、最初に検索した興味のあるキーワードは「ワイルド7」で、かつてTakumiさんが開設していたHP「ワイルド7 フォーエバー」と出会えたのです。その後、「月刊望月三起也」とも出会うことができました。そして掲示板等を通して、私と同じように熱い思いを抱かれている熱烈なファンの皆様と出会うことができました。とても嬉しかったです。
そんな中で2012年7月1日、私に夢のような幸せが訪れたのです。
鹿児島市で開催された「バロンピック」の会場で、ついに先生とお会いすることができました。少年の頃からの憧れ、ずっと作品を愛し続けた少年の夢が、叶ったのです。
先生は、私にとても優しくあたたかく接してくださいました。鹿児島でサッカーをなさったことも教えてくださいました。
作品の事、映画の事、先生の愛車の事等、いろいろとお話していただきました。サインや握手もしていただきました。言葉では表すことのできないほどの感激と感謝、感動、感涙の気持ちでいっぱいになりました。
これからも、ファンの皆様とご一緒に、先生の素晴らしさ、作品の素晴らしさについて、熱い思いで喜びを共感させていただけたら、本当に幸せに思います。作品が、人の心を幸せにする、なんて素晴らしいことでしょう。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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「月刊望月三起也」では皆様からの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由!
投稿が採用され「月刊望月三起也」に掲載された方には
記念品として、特製クリアファイル(2枚セット)
をプレゼント!
是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp
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田舎町に育ちましたので、小さな本屋の店頭に、ワイルド7のヒットコミックスが並ぶことが稀で、本屋に通うたびにチェックしていました。見つけた時は、小躍りするほど嬉しかったです。
少年誌も、「ワイルド7」が連載されているので、「少年キング」が一番大好きになりました。特に、表紙が「ワイルド7」の時は、とても欲しくなりました。
部屋の本棚には、ヒットコミックスが大切に並べられるようになりました。
私が、「ワイルド7」にはまってしまった作品の魅力は、語っても語りつくせないほどたくさんあります。
(1)ストーリーの面白さ
ただ単に話が流れているのではなく、緻密でスリリング、はらはらドキドキのストーリー展開、ページをめくった瞬間に「あっと驚くシーン」も用意されて、読み手をぐいぐい惹きつけます。また、日本国内だけでなく海外でのストーリーもあり、スケールの大きい壮大なワールドエリアで楽しめます。危険がWで同時進行していくストーリーもあり、まさに手に汗にぎるスリリングなストーリーが展開していきます。
モリやバラ線、想像を絶するような苦痛を伴う壮絶なシーン、猟犬のようにくらいつくシーン等、迫力満点です。
敵のトリックも随所にちりばめられています。謎が解けた時は、サスペンスドラマや映画を彷彿させます。
いつもメンバー全員一緒の行動でなく、ある時は、飛葉一人だったり、2~3人で行動だったりして、変化があり飽きさせません。
制服だけでなく私服の行動もあり、戦隊物と一味違ったリアル感があります。
このような壮絶な戦いの合間にVONでの和やかなシーンや随所にユーモアも表現され、めりはりがあり、読み手をほっとさせてくれます。
(2)アイディアの素晴らしさ
作品のいたるところに、先生の素晴らしいアイディアがいっぱい見られます。
拳銃の弾丸で船の舵を回す
バイクがバックし、後部から電磁石付きの鎖分銅が飛び出す
雪の中に仕掛けが隠されている
バイクで敵を空中に跳ね上げ倒す
仰向けになってバイクを運転する
沼をバイクの仕掛けで渡る
トレーラーの仕掛けが危険を回避する
犬のハナと称したアルコールの匂いを感じ取る電算機で敵の位置を知る
ロープウエイのロープの上をバイクが走る
ダンプカーの荷台の上を乗り越えてジャンプして室内に転げこむ
プレゼントの中にバイクが隠されている
拳銃の弾丸でロープを切る
大型輸送車のブレーキパイプにねらいをつける
いつも銃器どうしの戦いでなく、ボーガンと散弾銃を対決させる
猛スピードの列車に、バイクで飛びこむ
全員そろって危険に遭遇でなく、後から飛葉がかけつけて、反撃の火ぶたを切る
こわれたバイクを耕運機の車輪等で復活させる
棒の先に括りつけたダイナマイトで対抗する
トレーラーから、勢いよくバイクが飛び出す
トレーラーの中から砲撃する、等々
これらの素晴らしいアイディアが、ストーリーをさらに面白くしていきます。
また、恐ろしいサメやワニ、ドーベルマン等も登場し、先生のアイディアの深さを感じます。
(3)描画の緻密・精密さ
先生の描画は、とても魅力的です。登場するGUNやバイクの描画は緻密で、ずっと見つめていたくなります。これらは実在の物で、描画を見て推測するのも楽しいです。メンバーの愛銃やバイクもそれぞれ違っていて、皆個性的で魅力的です。
それだけではありません。車、航空機、戦闘機、戦車、装甲車、ヘリコプター、セスナ、船舶、大型ダンプ、蒸気機関車、タンクローリー、新幹線、起重機、ロープウェイ、潜水艦等、それぞれ緻密で、とても迫力のある描画です。ど迫力の爆発シーンや燃え盛る炎、爆弾で、崩れ落ちる建物、ボートの引き波の描写も素晴らしいです。
また、風景、建物も緻密で、額縁に入って美術館に飾られている絵画のようです。自然の描写も素晴らしく雨や雪の質感は、とてもリアルです。人物の描写も、動きだけでなく喜怒哀楽の表情まで、しっかりと巧みに描かれていて、人物の心情や様子が生き生きと表現されています。人物に命が宿っているのです。扉絵もとても魅力的で、ずっと見つめていたくなります。
(4)アクションシーンの凄さ素晴らしさ
ハリウッド映画のようなスケールの大きい迫力のアクションシーンでは、スピード感、スリル感にあふれ、コマを目で追っているうちに、描画のマジックを体感します。なんと、描画が動いて見えるのです。また、射撃音やバイクの爆音等が、カタカナの擬音で描かれており、描画から、迫力ある音声が聞こえてくるのです。
バイクを使ったアクションでは、カーチェイスはもちろん、バイクが道以外を走り、階段を上ったり壊れかかった橋の上を走ったり駅の構内を走ったり工事現場の細い重機の上を走ったりして、凄いアクションが展開されます。ジヤンプ、横滑り、ガラスを突き破るなど、あらゆる所に華麗なバイクテクニックが描かれています。カーアクションでは、車がジャンプして建物に突っ込む、目の前に大型ダンプが突然現れ、急ハンドルします。また、車が凄いスピードで横滑りします。
華麗なGUNアクションでは、スピード感・リアル感に溢れています。ただぶっ放すのでなく、飛び上がったり体操のように転がったりとアクロバットな銃撃シーンがあって、緊張感、緊迫感があります。また、銃がいったん空中を飛び、物に当たって跳ね返って、それを空中で受け止めてぶっ放す等、ハイレベルな工夫がいっぱいです。銃器だけを、大きくクローズアップさせた描写も最高。オートマチック拳銃のスライド感や薬きょうが縦に大きく飛び出す描写も、素晴らしいです。
拳銃ばかりでなく、ライフル銃やマシンガン、散弾銃なども登場してど迫力なアクションが展開されます。
GUNアクションだけでなく、ど迫力で壮絶な格闘アクションも展開します。
他に、大爆発で崩れ落ちる建物や残骸や岩、大きく燃え盛る炎、航空機が突っ込んでくるあっと驚く驚愕シーンや蒸気機関車が、鍵のかかった門を、猛スピードで突き破る等々、その凄さは、枚挙にいとまがありません。作品に対戦車ライフルを登場させたのは、おそらく先生が初めてではないでしょうか。ユキのバイクにそれを取り付けて、凄いアクションが展開されます。戦闘機同士の戦い、戦闘機から、ボートに向かっての銃撃、大きくジャンプして大爆発するシーンやトラックの中に突っ込むシーンも、とても迫力があります。特に「見開き2ページの大ゴマ」は凄くて、まさに、映画のワイドスクリーンいっぱいに展開されるアクションシーンのようです。
(5)キャラクターの魅力
主人公の 飛葉をはじめ、メンバー、イコ、志乃べぇ、草波、それぞれが、魅力的なキャラクターをもち、読んでいるうちに人物にも、強く惹きつけられていきます。特に、主人公飛葉は、とても魅力的なキャラクターです。転んでもただでは起きないワイルドな強さ、そして苦労をしているからこそ分かる世間、人の傷みの分かる思いやり、本当の優しさ、決して手柄を自慢しない。
心に残るシーンは、爆破105の「だまって着ろい!そのカッコじゃ目の毒なんでね。」と谷間のユリは鐘に散るの「しっかりつかまってな!!とばすぜ!!」です。
どちらも、お年寄りに褒められます。口は、悪いけれど、心の中は本当に優しい。本物の男の姿をそこに感じ、飛葉ちゃんって、かっこいいな。男の中の男だな・・・と、とても感動しました。
また、オヤブンにわざと冷たくしたことが、オヤブンを救うためだったシーンも強く心に残ります。「本当の優しさ」とは何なのか、少年の心に強く響きました。ユキが、「やっぱ・・・、飛葉ちゃん、ステキ・・・。」と言ったセリフが、忘れられません。
また、名セリフも、随所に用意されていて、心に響きます。「泣くだけなら女でもできる!!男なら、勝負が終わってから泣け!!」(八百)等、他多数。
そして、なんといっても先生の描く女性キャラは、とても魅力的ですね。
(6)銃器に詳しくなれる魅力
登場している拳銃やマシンガン、ライフル等は、実在のものでとてもリアル。かすってもミミズばれを起こすほど強烈なマグナム弾、トカレフは、ロシア(旧ソ連)、オートマチック拳銃は、スライドを引かないと1発目が打てない等、銃器に無知だった私は、作品を通して、たくさんのことを学びました。
まさに銃器やメカニックのバイブルと言えるでしょう。
(7)作品が訴えるテーマの素晴らしさ
ワイルド7のメンバーは、自分の身を犠牲にしてまでも、仲間を救おうとします。その姿は、作品のいたるところに描かれています。野生の七人の突撃シーン、バイク騎士事件では、バッジを投げ捨てて、仲間を救おうとします。最終話「魔像の十字路」では、まさに、その姿が頂点に達します。
「しらけの時代」と言われた当時の少年たちに、熱い感動と感銘をあたえてくれたのです。
連載最終回では、涙しました。
このような魅力いっぱいのワイルド7の虜になり、自分でも、イラストを描くようになりました。特に先生の緻密なバイクの描画に魅了され、ライトや燃料タンク、エンジン部分の凝った部分を描くのが大好きになりました。少年時代の作品は、なくしてしまいましたので、最近、再び描き始めたイラストを見ていただけたら嬉しいです。
ワイルド7は、少年時代から現在までずっと私の心の中に生きていて、どんな時も私の心を励まし勇気づけてくれていました。
現在の私の部屋の書棚には、ワイルド7愛蔵版を初め、新、続新、もうひとつのワイルド7飛葉、ワイルド7Rのコミックス、先生の画集2冊が大切に飾られています。休みの日は、必ずといっていいほど、作品を選び、ローテーションしながら、読み味わっています。読むほどに、作品への深い「愛」が込み上げてくるのです。
先生の作品の凄さは、何回読んでも新鮮な発見や感動の連続で、繰り返し楽しめる所です。先生のことやワイルド7のことを考えているだけで、とても幸せな気持ちになります。
インターネットを自宅で始めて、最初に検索した興味のあるキーワードは「ワイルド7」で、かつてTakumiさんが開設していたHP「ワイルド7 フォーエバー」と出会えたのです。その後、「月刊望月三起也」とも出会うことができました。そして掲示板等を通して、私と同じように熱い思いを抱かれている熱烈なファンの皆様と出会うことができました。とても嬉しかったです。
そんな中で2012年7月1日、私に夢のような幸せが訪れたのです。
鹿児島市で開催された「バロンピック」の会場で、ついに先生とお会いすることができました。少年の頃からの憧れ、ずっと作品を愛し続けた少年の夢が、叶ったのです。
先生は、私にとても優しくあたたかく接してくださいました。鹿児島でサッカーをなさったことも教えてくださいました。
作品の事、映画の事、先生の愛車の事等、いろいろとお話していただきました。サインや握手もしていただきました。言葉では表すことのできないほどの感激と感謝、感動、感涙の気持ちでいっぱいになりました。
これからも、ファンの皆様とご一緒に、先生の素晴らしさ、作品の素晴らしさについて、熱い思いで喜びを共感させていただけたら、本当に幸せに思います。作品が、人の心を幸せにする、なんて素晴らしいことでしょう。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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「月刊望月三起也」では皆様からの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由!
投稿が採用され「月刊望月三起也」に掲載された方には
記念品として、特製クリアファイル(2枚セット)
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是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
info@wild7.jp
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健太郎 さんのプロフィール
【望月三起也先生より】
とんでもなくワイルド7に詳しい人もいるもんだって感じですねぇ。
私、一度使ったアイデア、忘れちまうもんで、そんな喜ばれるようなシーンを描いてたんだねぇと、私の方が嬉しがってます。さらには、そうかあの年、鹿児島のイベント会場へ来てくれた人かと、思い出しました。
『バロンピック』ってイベント、漫画家のバロン吉元さんの手伝いで行ったわけなんで、私の元弟子土山しげるも一緒。さらに川崎のぼる先生とか。
いやぁ、三人揃って食べた鹿児島の黒豚、日本一だね!美味かったなァ。
ブタなのにあのしゃぶしゃぶ、ランチにディナーと同じメニューを二度なんて、人生で何度もない。それほど美味かったってことですね。これも出会い、バロンさんに感謝。
と同時に、もう一つの出会いが健太郎さんってわけで、たまたま会場で時間的余裕がとれたのでお話が出来たのですが。ありがたいですよ、こういうファンがいることで益々描く気になるわけですから。
私の場合、ワイルド7だけでも10年、長いこと描けるパワーの源ってのは常にファンを驚かせたい。それに尽きますし、長くのファンほど作品に詳しいわけで、ヘタなものは描けません。
「これでどうだ!」って剣道みたいなもの、しっかりファンが受け取ってくれるのが最高で、ひらりとかわされたりしたら、私つんのめってしまう。そうならないよう「この手はどうだ!」「こっちから斬り込んでみよう」、そういうことを考えるのは楽しいので、それが何十年も続いているわけなんですねぇ。
そしてネット上のお仲間も熱心、これは何よりの応援。だから相変わらずワイルド7シリーズを続けられるンです。
とんでもなくワイルド7に詳しい人もいるもんだって感じですねぇ。
私、一度使ったアイデア、忘れちまうもんで、そんな喜ばれるようなシーンを描いてたんだねぇと、私の方が嬉しがってます。さらには、そうかあの年、鹿児島のイベント会場へ来てくれた人かと、思い出しました。
『バロンピック』ってイベント、漫画家のバロン吉元さんの手伝いで行ったわけなんで、私の元弟子土山しげるも一緒。さらに川崎のぼる先生とか。
いやぁ、三人揃って食べた鹿児島の黒豚、日本一だね!美味かったなァ。
ブタなのにあのしゃぶしゃぶ、ランチにディナーと同じメニューを二度なんて、人生で何度もない。それほど美味かったってことですね。これも出会い、バロンさんに感謝。
と同時に、もう一つの出会いが健太郎さんってわけで、たまたま会場で時間的余裕がとれたのでお話が出来たのですが。ありがたいですよ、こういうファンがいることで益々描く気になるわけですから。
私の場合、ワイルド7だけでも10年、長いこと描けるパワーの源ってのは常にファンを驚かせたい。それに尽きますし、長くのファンほど作品に詳しいわけで、ヘタなものは描けません。
「これでどうだ!」って剣道みたいなもの、しっかりファンが受け取ってくれるのが最高で、ひらりとかわされたりしたら、私つんのめってしまう。そうならないよう「この手はどうだ!」「こっちから斬り込んでみよう」、そういうことを考えるのは楽しいので、それが何十年も続いているわけなんですねぇ。
そしてネット上のお仲間も熱心、これは何よりの応援。だから相変わらずワイルド7シリーズを続けられるンです。
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2014/11/08 at 8:39 AM
あっ!と驚く(感動)、先生の作品の素晴らしさは、まだまだ語っても語りつくせないほどたくさんあります。
鹿児島で、先生とお会いでき、お話しできたあの日は、一生忘れる事のできない、言葉ではあらわせないほどの至福のひと時でした。
先生の益々のご活躍・ご発展を、心からお祈りいたしております。
本当にありがとうございました。