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望月マニ也

第89回

望月三起也のサーキットゲーム

執筆者:   2015 年 9 月 6 日

今は懐かしいテーブルゲーム。そんな世界にも熱い望月テイストが注がれていたことをご存じだろうか?そんな熱を感じ取っていただく、ホームストレートを爆走おいちゃんレポート。

ms01【望月三起也のサーキットゲーム】

ヘアピンカーブを曲がりきり、ハイスピードでゴールイン!!

箱書きの「煽り文句」に興奮しつつルーレットを回し、クラッシュだのピットインだのと難問に直面しつつ駒を進めてゴールインするぞ!と説明書なんて斜め読みして遊びだし夜通し仲間と「これはこっちだ!」とか「そりゃ、違ってるぞ!」とか言いながら熱狂してこのサーキットゲームに興じたものです。

この「望月三起也のサーキットゲーム」は1978年頃にエポック社よりエポックまんがゲームシリーズとして27種類発売されたボードゲームの中のひとつです。
「漫画家がデザインした本棚に収まるボードゲーム」を基本とし手塚治虫・矢口高雄・横山光輝・永井豪・石森章太郎・・・等々の有名漫画家の得意とする分野のゲームが販売され、奇しくもゲームシリーズの7番目として望月三起也先生のサーキットゲームが登場しました。
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今の時代なら当然テレビゲームソフトとして売り出されたのでしょうが、一般には家庭用ゲーム機はこの後の1983年に任天堂が「ファミリーコンピュータ」を発売するまではほとんどなく、家庭で家族・仲間単位で遊ぶならトランプとかボードゲームが主体だったんですねぇ・・・懐かしい!

と言うのも当時は高校生でしたんで土曜日になると(この頃は土曜日も半日は学校があったんで)数人が夕方になると示し合わせて仲間の家に遊びに行き、集まっては持ち寄った漫画の本を読んだりゲームをしたり悩み事を話したりして朝まで遊んでいたのでした。

いや、青春していたんですねぇ・・・でも少し暗かったかな?

丁度少年キングでは「ワイルド7」が連載されていた頃でもあり、連載雑誌に単行本なんぞを仲間の書棚から引っ張り出しては読み漁り「この続きはどこにあるんだ?」と探したりして書棚をがちゃがちゃにして起こられましたっけ・・・(笑)

ms04今の時代ならスマホのゲーム等で遊ぶんでしょうが、当時そんなのは皆無でしたんでエポック社のボードゲームなんて数人の仲間が集まった時には最高の遊びものだったんですよねぇ。

そうそう、エポック社といえば子供相手のゲーム商品を売っていた会社と認識していたんですが、その中でも有名なのは野球盤ですかね?小学生の頃なんて消える魔球付きの野球盤なんてのを買って貰って随分と友達と遊ばせて頂きました。


そんな老舗のエポック社が漫画家とタイアップして制作されたのですから面白くない訳が無かったのです。当然にゲームに個性が出ていまして、箱絵といいゲームボード・説明書に至るまで望月先生の絵が満載でして、なんと箱の裏には望月先生の4コマ漫画も収録されております。

ゲームの中に入っているのはゲーム盤・マシン駒・ピットカード・チャンスカード・ロールーレットでして、チャンスカードにはイエローフラッグ・エンジン快調・マシン好調なんてカードが18枚もありますし、ピットカードにはエンジントラブル・オイルもれ・タイヤ交換なんてトラブルカードも9枚。

ゲームはルーレットを回し出た数だけマシンを進めるのですが、コースにはチャンスとカーブポイントが設定されています。これによってカードの指示に従ってオーバーコースとなったりピットに入ったり1回休みとなったりするのですが、この難問を越え最初にコースを2周した者が優勝となります。

いや、びっくりしたのはコースにインとアウトが設定されており前に車がいた時にはルーレットで幾つ数字が出ても前を進む車を抜けなく後ろに止めるなんて現実的な設定もされていました。

ms05このゲーム、結構遊んでも見てても満足出来るのですが、唯一残念な点が一つだけありまして、このサーキットゲームの中に梱包されている4台のマシン駒なんですが、いやね、車のちゃちぃのなんのって・・・。箱とゲームボードの大きさからすればこの大きさも仕方ないのかもしれませんが、折角ですんで出来ればここにも望月テイストを生かして欲しかったかなぁと。

個人的には、このゲームの発売前の1976年に放映された望月アニメ作品の「マシンハヤブサ」をモチーフにしたマシン駒かなんかにして頂ければ、もっとゲーム盤で遊ぶのも眺めるのも燃えたんだろうけどなぁ・・・。
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そうそう今回、箱を久し振りに眺めてみたら36年前(2014年現在)のゲームですんで望月先生の自画像の絵の若いこと、若いこと・・・時代が経過しているんですねぇ・・・

あっ、今度お会いした時に望月先生に「俺はまだ若いぞ!」なんて怒られそうだな、こんなこと書くと・・・(汗)

できればこのシリーズで望月先生のサッカーゲームとか白バイ警官を主人公としたゲームとかも作って欲しかったなぁ。当然、白バイゲームはワイルド7仕様で!

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★今だ!!直線コースをハイスピードでつっぱしれ!危ない・・・・・
★死のヘアピンカーブを計算力、頭脳テクニックで曲がりきる。
★スキッド、スピンを恐れるな!スピードの限界に挑戦しろ!
★抜きつ抜かれつ、スリルと興奮のサーキットゲーム!

今の時代にこんなアナログなゲームを所有していても家の子供は悲しいかな興味を示してくれません。ですんで、箱の裏の文字に心踊らされて良い歳こいたおっさん達が一同に集まってサーキットゲームで一喜一憂するなんて余興も悪くないのかもしれませんかねぇ・・・(笑)

あっ、ファンクラブ大会で「20XX年ワイルドグランプリ決勝戦」なんて大弾幕を掲げて、このゲーム皆さんでしませんか?当然に決勝戦はゼッケン7番の望月先生が特別参加して・・・ふふふ。

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望月先生のコメント

『おいちゃん』ってヒトはまァ、どこから“珍品”を探してくるンでしょ?私なんか描いたことすら忘れているンですよ。
改めてこの“珍品”を見て、こういうオモチャっぽいものでも一生懸命に手抜きせず、そこンとこ、「絵を描くのが好きなンだなァ」って・・・・・ 自分のことなンだけどね。
ただ色使いが何ともカラフルで子供向き。時代を感じるね。

一般に製品化されると見本というか、ひとつふたつは製造元からいただけるものなので、うちにもあるはずなのに、なぜ?この手のものは一つもないって・・・・・ これもまた私の性格なんでしょうか。
ストーリー作りも作画も、とにかく作ることが楽しい。締め切りが来て編集さんに原稿を渡してしまったら、もうそれで過去。さらに次の“作ること”に集中する。前しか向かないンだね。

「あんなことがあった」「こういうこともあった」と、ファンの方に過去の話しをされても、実は困ることも多いのです。ひとつ終わると頭の中をほぼカラッポ状態にしないと、次のアイデア作業に支障をきたすンです。多分、私の脳の作りはそうなっているようなんです。
だから、いつもファンのみなさんの質問に答えられないことが多い。
「そう、そういうこと、あったの?」
「そういうシーン、ねぇ。そういえば・・・・・」って・・・・・
「描いたの、あんたでしょ!」って突っ込まれても困るンだよね。

それにしてもおいちゃん、いったいどこへ行けば珍品が手に入るの?
むしろ、そこンところに興味があるよね。

・・・・・それにしても、自画像を描くってのも善し悪しだねぇ。




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