「望月三起也の人物像とその遺伝子」編
■インタビュー第2弾は、お二人が実際にお会いして感じた、望月三起也先生の人柄についてのお話からスタートです。
■秋本先生が望月先生と最初に会ったのは、いつ頃ですか?
秋本:集英社のパーティーですよ。
30年くらい前だったかな?
三起也先生が来てたのは、ホント初期の頃だったんで。
その時に「夜明けのマッキー」のカメラの話をしたんですね。
あれが初めてで、先生は「よく細かい所まで見てるねー」とか笑ってくれて。
それからパーティーに来る度に会ってて、凄いファンだって向こうも分かってきたんで「よかったら横浜で食事でも行くか?」って声かけてくれたんですよ。
それで初めてお家に行ったんです。
その時に結構、今までの想いをしゃべっちゃった。
熱く語っちゃうんだよね。
■ファンだと憧れの人を目の前にした時にはどうしても熱くなってしまいますよね。
秋本:あの時は結構。
■そういう場合は、意外とご本人との間には温度差があったりして?
秋本:温度差あるよねー、そう。
■毎回そのような状況で優しくファンの気持ちに応えてくれるのも望月先生では?
秋本:あれはね、先生特有の優しさなんですよ。
ああいう作家さんの方が珍しいんですよね。普通はもう嫌になっちゃうんですよね、過去を言われるのは。
ファンとしては、聞いてくれるだけでも嬉しいなとは思いますよね。
その人徳がファンも多く作るし、先生の方も次の作品を作るヒントになるだろうし。
それは本当に、珍しく……って言っちゃおかしいけども、やっぱり特異な作家だと思いますよ。
他の作家の場合だと、前に一度、某先生の事も凄いファンだったから、うちにある本を見せたら引かれた事があって。
(爆笑)
秋本:「いやー、まいったなー」って思って。
ようは、今までこれだけ集めましたよって見せたいじゃないですか!
デビューしたての頃、こういう風に全部並べた写真を撮ってその先生の所に行くって人に「ちょっとこれ見せてください」って渡して。
その後「見てどうでしたか?」って聞いたら「うーん……よく集めたね」って。
(頭を抱えながら)「そうかー。しまったー!」って。
後から考えると「だからなんなの?」ってなるじゃない。
蛮:たぶん、どうしたらいいのか分からなかったと思う。
秋本:そう、分かんないもんね。
僕も「こち亀」全巻持ってますって全部並べてもらっても「うん、よく集めましたね。あー、ありがとう」で終わるけど、三起也先生の場合は「そうなの?へーそうなんだ!よくやったね」って聞いてくれる優しさがあるから、あれだけ色々な業界の人も集まって来るし、先生が声掛ければ「じゃあ行きましょう!」ってなるし。
あれは本当に先生の人徳だと思いますねえ。
■サッカーに誘われたのは?
秋本:その後ですね。
先生がサッカーを始めて「サッカーやるんだけど」って誘われて。
「運動神経ないんですよ」って言っても「大丈夫、大丈夫」って。
その頃、芸能人の他にも漫画家ではそんなに有名じゃなくても本当に上手いって人もいれば、僕は逆に「こち亀」では知られてるけど、運動は駄目だってパターンで。
でも「こち亀の秋本治さんです!」っていうと、みんなワーってなるから。
本物の試合の前にやるんで、会場がビッシリなんです。
いつもそこで前座やるの、だけど走る事も出来ないんだよ。
全然、サッカーもした事なくて。
しかも練習も無しで早く行こうって着替えさせられて「どう蹴るんだよ?」ってなるから、「そこに居てくれればボール出すから」なんて言われて。
まあそんな感じで前哨戦だから、みんな喜んでくれるんですよね。
出てワーッと「失敗した、失敗した!」でね。
それから何回か行くようになって、というのがありましたね。
蛮:あれ?前に、三起也先生のサイン会に普通にファンの人の後ろの方に並んでて、っていうのはなかったでしたっけ?
秋本:嘘!嘘。ないよ。それはないよ。
蛮:「なんでサイン会にわざわざ来るの?」って言われたっていう……
秋本:!あ、あ、あ(突然、思い出したように)行った行った行った!
蛮:「え?なんで秋本くんここに?」っていう
秋本:そ、いや、あれはこれを先生に並んで持って行ったんですよ。この絵を。2000年の時に。
(東京)ビッグサイトでサイン会をやるっていうのを聞いて。
その日は、娘を浅草に連れて行かなきゃならなかったんだけど、「ちょっとビッグサイト行っていい?」って言って、これを届けに行ったんですよ。
新しいワイルドが始まるっていうから、カワサキにしてください!ってお願いしに。
(笑)
秋本:先生もその時はなかなか忙しくて会えなかった時期だったんで、絶対来るって聞いてたから、じゃあこれは会うチャンスだって、これを持って行ったんですよ。
蛮:あ、そうなんだ?
私これ、何の為にどういう経緯で載ったのか全然分からなかった。
秋本:300km/h出るやつがあるんで、とにかくカワサキにしてくださいって。
会場で知り合いの編集の人に「三起也先生ちょっと会えませんか?」って言ったら「今ちょうどサインしてて、終わったら会えるから」っていうから「じゃあ待ってます」って、この2本渡してすぐ帰ったんです。娘が一緒だったんで。
とにかくその頃にワイルドが動き出しそうな雰囲気があったんで、是非って。
僕が描いたのはただ飛葉そのままで、とにかく今風な感じで。
車だとクルージングで踏むと同じ速度が出るんだけどバイクでも同じ速度が出る仕様にして、両側をアクセルにすれば、右でも左でも銃が撃てるとか、そういう細かい事を色々考えて。
まさか、これ(「ハードアクション&エロスの描き方」)で使われるとは思わなかったですけどね。(笑)
でも嬉しいですよね「良かったよ、秋本くん」なんて言ってもらうのは。
蛮:あ、これ両側がアクセルって設定なんだ?
秋本:そうそう、注釈が細かくついててね。
蛮:はいはい、本当だ!
秋本:普通は右手がアクセルになってるから左手で撃ったりとか、普通のポリスものだと左手でアクセル回しながら右手で撃ったりだとか。
それもまたカッコイイんだけど。
■文庫「新ワイルド7」巻末あとがきにイラストが紹介されてますね。
秋本:あーそうそう!
こういう風に出てたんだって。
僕、全然これ知らなくって。先生言ってくれないから
使ったのすら知らなくて、で今回(「ハードアクション&エロスの描き方」のオビ)書くのに当たって、秋本さんが以前描いたやつっていうから。
15年以上前だし記憶になくて、先生に差し上げたやつって言われても全然出てこないんですよ。
それでとにかくファックスで送ってくださいって、これ見て思い出して。
2000とあるから、そっか2000年の時に……あったんだって。
蛮:週刊少年ジャンプの契約の縛りがある頃に、こんな描いてよかったんでしたっけ?
秋本:(笑)確かに!そーだよねー。
全然知らなかったんだから。本当だよね。
でも秋本くんからもらったって、しっかり書いてあるんだよね。
全然そんなの知らない。言ってくれない。
そういう経緯があって並んだんだよね。
■一本木先生の場合は、いつ望月先生と?
秋本:あ、そうか。会った事はあるんだよね?
メール来て「えー?今、会ってるんだー」と思って「どこで会ってるの?」って。
蛮:ええ、会った事は。
お家に遊びに行ったのが最初かな?
秋本:あ、本当?横浜の。
蛮:そうそう、でもそれ以前のコンタクトとしては、えーとね、あれは「学園シャンプー」が始まったばっかりの頃にファンレターを送った時。
ハシラにまだ住所が載ってた時代。
その時にファンレターの返事で翌年、年賀状が届いて。
しかも、ちゃんと直筆で、なんか色は後から塗ってる感じで。
秋本:えーホント!それは貴重だね。
蛮:望月三起也先生から年賀状キター!って思って。
で、後になって本人に「昔、年賀状頂いて」って言ったら、「あ、あの頃ね、年に十何枚かファンレターで印象に残った人だけ、ちょっと返事を書いて」って。
秋本:あー、そうなんだ?選ばれたんだ?
じゃあ、漫画描いたの?
蛮:似顔絵とかは入れつつ。
秋本:良かったねー。
蛮:すごい宝くじに当選したくらいの。
秋本:本当だね。
蛮:高校の時ですね。
だから、その当時にファンレターを送って返事をくれた漫画家っていうのが3人しかいなくて……
秋本:印象深いよね。
蛮:一人は、まついなつきさんっていう今エッセイの方やってらっしゃる方で、もう一人は星逃田(ほしとうでん)という人からで。
秋本:あー(笑)
(「こち亀」キャラ。もちろん秋本先生が当時返事を書いた)星逃田ね。一番関係ない。
蛮:と、望月三起也先生。
秋本:凄いねー。
■望月先生の年賀状
秋本:あーそうそう。
蛮:色だけ水彩で塗ってあるような感じで。
秋本:ずっとそうなんですよね。
あ、そうか!その頃からなんだ。
蛮:そう、そうです。
秋本:今でもずーっとこうなんだもんね。
すごいね。描き下してるもんね。
蛮:そう、水彩だから一枚一枚塗ってるんですよね。
最初、印刷かなと思って凄い色々な角度から見たんだけど、どう見ても塗ってあるぞっていう。
秋本:それにしても凄いね、高校の時だったら。
じゃあ、それ以後に先生のお家に行ってお話したんだ?
もう、その時はブワッと話す感じじゃない?
蛮:まず年賀状のお礼から入って、そこからなんか……
秋本:ワイルドの話とか?
蛮:女性のお尻の描き方を。
(笑)
秋本:具体的!
あ、そうか「Oh!刑事パイ」とか、ああいうのも好きだって言ってたからね。
蛮:とにかくお尻の重そうな女性っていうのが、ものすごい特徴的なところなんで。
秋本:確かに確かに。
蛮:あのお尻をどうやったら描けるんですか?って聞いたら「一番大事なところです!」って。
(笑)
秋本:そうなんだー。
蛮:でも「思うままに描いた方がいい」みたいに言われて。
腰のこうふっくらとした所から、またさらにこの太股の所にボリュームがあるじゃないですか「そこ大事」とかって。
秋本:(笑)女の子に向かって。
蛮:お腹の下の所にちょっと肉が付いてる、これも「そこ大事」って。
秋本:可笑しい……
いいね、ご教授願えて。
蛮:パンティがあって(片膝を立てて)太股がこういう風にあると、パンツが隠れる「これも大事」
秋本:あはは!「穿いてますよ」って?
貴重だよねー、直接。
恐らくね、蛮ちゃん可愛いから。男だったら「お前には」ってなるけど。
女の子だから(笑)
蛮:あれ、なんで行ったんだっけかな?
誰かに連れられて行ったような気がするんだけど、もう覚えてない。
秋本:漫画家仲間の人?サッカーの人?
蛮:いや、えーとね漫画仲間ではなくて。
秋本:あ、いろんな人がそうそう。
だから時々、三起也先生と一緒に出掛けると「ここは暴力団が締めに来るよ」なんて脅されて、ワイルドだったり誰か銃を持って来そうな怖い雰囲気になったかと思えば、知り合いの警察関係者とか、とにかく交友関係が広くて。
蛮:恐い人も警察も知り合いなんだ。
秋本:両方出てくるからね。
一応……ワイルドも警官だもんね。
ビックリしたのは、神奈川県警のポスターでも協力してますよね。
あれは凄いね。
蛮:あのポスター、カッコイイ。
秋本:カッコイイよねー。
蛮:でも最初の姿態(ポーズ)では拳銃持たせてたけど、やっぱりちょっと変えたって。
秋本:バンッ!だから。あーそうなんだ?そうだよね。
蛮:(銃を構えて)さすがに白バイ隊にこれはないだろう。
だから手袋をこういう風にやるってポーズに変えたって。
■望月先生の印象は?
蛮:やっぱり、教えるのが好きなのかなって思って。
サービス精神が旺盛なんですよね。
秋本:ああ、そうだねえ
蛮:人を驚かせたり喜ばせたりするのは、すごい好きな方だなという風に思って。
ビックリさせるのが好きって、その場にいる人もビックリさせるんで……でもこれは見習うべき所で、作品に活かすところって思いつつも、あ、この人は自然体でそういうのをやってる人なんだなって。
あと私はサッカーの方は疎いから、サッカーの話題を振られた時は、なんかこの話よく分かんないってなってしまって。
秋本:そう、三起也先生ってサッカー好きなんだよね。
蛮:そういう時は、拳銃の話とかオートバイの話にすり替えてしまうと、すぐに乗ってきてまた話を膨らませてくださるんで、ああ、もうエンターテイナーな方だなという印象。
秋本:範囲が広いよね。
蛮:面白い話っていうのを、色々くっつけて返して下さるんですよね。
凄く相手が喜ぶ事が分かってる方なんだなって思います。
秋本:そういう所はありますね。
僕だと映画好きだから、ちょうどその頃「ダイ・ハード」が流行ってて、エレベーターで戦ったりするストーリーが三起也先生みたいだったんですよ。
「あれ似てますよねえ」って言ったら、先生は「小説でも面白かったけど、字の中の話をどうすれば画にして面白いかっていうのを上手に描いてる」という話をされてたんですよ。
裸足だからガラスが割れて下がガラスだらけになれば歩けないし、痛さも出るから、そういうものを使って映像としての面白さを出すのが凄い上手いと。
だから先生も何か話をしてても、コマ割りでこっからこう来た方が動きでも面白いだろうなっていうのを、絶えず考えてたんだと思います。
例えば荒々しさを出すんだったら、雨を降らせてバシャバシャやった方が雰囲気が出るみたいな、そういう演出は絶えずイメージしてたと思います。
雷なんかがバーン!と来た時に、何か事件が起きるとか。
だから結構、雨のシーンとかもあるし。
何もない所で起きるよりも、凄い雨がザーッと降ってる時にボン!と、起きた方がみんな集中するよ、みたいな。
そういう映画的な要素も入れた演出力みたいなものを色々と。
蛮:あー確かに、若い頃のジャッキー(チェン)のアクション映画って、なんだか望月三起也作品みたいですよね。
秋本:本当そうだよね。そう思って見ると、その感じが出てて。
蛮:わざわざそんな所で戦わなくてもなんて、エスカレーターの上からグーンときて。
で、ガラスがいっぱい割れるし。
秋本:そ、そ、ガラスだよねー、ガラスがポイント。
蛮:でも「ワイルド7」って、結局すごくアジアにもハリウッドにも影響与えてると思うんですよ。
だから日本でも大ヒットしたと同時に、最初に出版した香港かな?「七金剛」のタイトルで。香港とか台湾ってもうもの凄い「ワイルド7」ファンだらけなんですよ。
そんな中で「ワイルド7」を浴びて育ったジョン・ウーとか、あそこら辺の人たちが、バイクに跨りながら撃つとか、階段を落っこちながらガガガガって両手で撃つとかってアクションをチョウ・ユンファでやったりして、それを観たハリウッドの監督たちが「ウオォー!」ってシビれて、俺もやるぞってなって。
言ってみれば、ジョン・ウーの真似をしてるのは「ワイルド7」が元なんですよね。
だから元は望月作品なんですよ。
だから「あ、今ハリウッドまで行ってる。みんな望月作品読んでる?」って思うんですけど、「ワイルド7」から派生してるものは大きいと思います。
秋本:昨日ね、「荒野の七人(マグニフィセント・セブン)」観たんだけども、このパンフレットの「7(セブン)」見た時に「ワイルド7じゃん」って思って。
元の「荒野の七人」は、普通の西部劇の格好でみんなが全員並んでるだけで。「七人の侍」もそうだけど。
これはもう一人一人の立ち方がワルっぽくて、キャラクター作りが「ワイルド7」というか。
蛮:漫画だ(笑)
秋本:もうここに「ワイルド7」って書いてあっても通用するくらいだよね。
そのアクの強さがそれぞれ出てるから。
だから三起也先生も「荒野の七人」は面白いけど、キャラクター的には色々と付けられる」とは言ってたけど。
もう一つここ(原作)に、「ワイルド7」があるんじゃないか?みたいなね。
キャラクター付とかね、そういった影響は絶対あると思うんだよね。
蛮:絶対ありますね、これはね。
秋本:これを観て映画作った人が、さらにみんなで影響しながらっていうのも、相当あるんじゃないかな。
女の子も出てくるんです。
蛮:ユキね。
秋本:丸っきり……ユキだよね?完全に。
「ユキじゃーん」って思うよねえ。
観てても、銃の回し方だったりアクションのやり方は「あ、もう本当にワイルド7を実写にしたらこんな感じだろうな」みたいな。
西部に行ったらという感じで。
結構、痛快で。最後オチも本当に良かったし。
三起也先生がやりそうじゃん。
余計な会話がいらないんですよ。
恋愛とか色々、もうそういうの無くて分かりやすく金の為に戦うみたいなやつで、テンポもいいし。
前もナイフ使い出てきたけど、もう思いっきり東洋系になっちゃってるから。
イ・ビョンホンだから。スパスパスパ……と。
そう、デンゼル・ワシントンともう一人が、銃を逆向きに着けてるというのがねえ。
本当にカッコ良くてね。
あ、抜けるんだ、みたいな。
「ムサシ」じゃないけど二丁拳銃もいるし。
だから先生もこういうの、昔ウエスタンを観てしびれたっていうのも、分かるなぁと思って。
撃つまでがカッコイイんですね。
もう睨みあいながら「お前、銃に手を掛けたな!掛けたな」なんて言いながら、自分も構えて……バンッ!っていう。
撃っちゃえば一瞬なんですよね。
だから日本の活劇と違う所は、撃つまでの仕草がね、手がだんだん銃に近付いていく。
あれがドキドキするから。
蛮:はいはい
秋本:バタバタって鳥が飛んで、ムムッ!てなった時にバッって撃つ。
ああ、やっぱり面白いなぁと思って
先生に観てもらいたかった。
「これは面白いよ!」って絶対言ったと思うんですよね。
求めてたのはこれだよなあと思って。
蛮:もう遺伝子はいっぱいですね。
秋本:そう、遺伝子!
絶対に引き継いでる感じはありますね。
蛮:直接の遺伝子もあれば、二次遺伝子もいるけど、もう絶対辿っていくと望月マンガに辿り着くっていう、一人一人が。
秋本:あるよね。
そういう見てる人を楽しませるって精神は、本当に漫画だけでなく人柄としてもそうだし、だからこそみんな慕って、いろんな人が集まってくるんだと思うんですよね。
なおさら「ワイルド7」という作品が、こういうハリウッド映画などに影響を与えたっていう事で、できればどんどんPRしてもらいたいなと思いますね。
蛮:うん。
【第3回につづく】
■インタビュー第2弾は、お二人が実際にお会いして感じた、望月三起也先生の人柄についてのお話からスタートです。
■秋本先生が望月先生と最初に会ったのは、いつ頃ですか?
秋本:集英社のパーティーですよ。
30年くらい前だったかな?
三起也先生が来てたのは、ホント初期の頃だったんで。
その時に「夜明けのマッキー」のカメラの話をしたんですね。
あれが初めてで、先生は「よく細かい所まで見てるねー」とか笑ってくれて。
それからパーティーに来る度に会ってて、凄いファンだって向こうも分かってきたんで「よかったら横浜で食事でも行くか?」って声かけてくれたんですよ。
それで初めてお家に行ったんです。
その時に結構、今までの想いをしゃべっちゃった。
熱く語っちゃうんだよね。
■ファンだと憧れの人を目の前にした時にはどうしても熱くなってしまいますよね。
秋本:あの時は結構。
■そういう場合は、意外とご本人との間には温度差があったりして?
秋本:温度差あるよねー、そう。
■毎回そのような状況で優しくファンの気持ちに応えてくれるのも望月先生では?
秋本:あれはね、先生特有の優しさなんですよ。
ああいう作家さんの方が珍しいんですよね。普通はもう嫌になっちゃうんですよね、過去を言われるのは。
ファンとしては、聞いてくれるだけでも嬉しいなとは思いますよね。
その人徳がファンも多く作るし、先生の方も次の作品を作るヒントになるだろうし。
それは本当に、珍しく……って言っちゃおかしいけども、やっぱり特異な作家だと思いますよ。
他の作家の場合だと、前に一度、某先生の事も凄いファンだったから、うちにある本を見せたら引かれた事があって。
(爆笑)
秋本:「いやー、まいったなー」って思って。
ようは、今までこれだけ集めましたよって見せたいじゃないですか!
デビューしたての頃、こういう風に全部並べた写真を撮ってその先生の所に行くって人に「ちょっとこれ見せてください」って渡して。
その後「見てどうでしたか?」って聞いたら「うーん……よく集めたね」って。
(頭を抱えながら)「そうかー。しまったー!」って。
後から考えると「だからなんなの?」ってなるじゃない。
蛮:たぶん、どうしたらいいのか分からなかったと思う。
秋本:そう、分かんないもんね。
僕も「こち亀」全巻持ってますって全部並べてもらっても「うん、よく集めましたね。あー、ありがとう」で終わるけど、三起也先生の場合は「そうなの?へーそうなんだ!よくやったね」って聞いてくれる優しさがあるから、あれだけ色々な業界の人も集まって来るし、先生が声掛ければ「じゃあ行きましょう!」ってなるし。
あれは本当に先生の人徳だと思いますねえ。
■サッカーに誘われたのは?
秋本:その後ですね。
先生がサッカーを始めて「サッカーやるんだけど」って誘われて。
「運動神経ないんですよ」って言っても「大丈夫、大丈夫」って。
その頃、芸能人の他にも漫画家ではそんなに有名じゃなくても本当に上手いって人もいれば、僕は逆に「こち亀」では知られてるけど、運動は駄目だってパターンで。
でも「こち亀の秋本治さんです!」っていうと、みんなワーってなるから。
本物の試合の前にやるんで、会場がビッシリなんです。
いつもそこで前座やるの、だけど走る事も出来ないんだよ。
全然、サッカーもした事なくて。
しかも練習も無しで早く行こうって着替えさせられて「どう蹴るんだよ?」ってなるから、「そこに居てくれればボール出すから」なんて言われて。
まあそんな感じで前哨戦だから、みんな喜んでくれるんですよね。
出てワーッと「失敗した、失敗した!」でね。
それから何回か行くようになって、というのがありましたね。
蛮:あれ?前に、三起也先生のサイン会に普通にファンの人の後ろの方に並んでて、っていうのはなかったでしたっけ?
秋本:嘘!嘘。ないよ。それはないよ。
蛮:「なんでサイン会にわざわざ来るの?」って言われたっていう……
秋本:!あ、あ、あ(突然、思い出したように)行った行った行った!
蛮:「え?なんで秋本くんここに?」っていう
秋本:そ、いや、あれはこれを先生に並んで持って行ったんですよ。この絵を。2000年の時に。
(東京)ビッグサイトでサイン会をやるっていうのを聞いて。
その日は、娘を浅草に連れて行かなきゃならなかったんだけど、「ちょっとビッグサイト行っていい?」って言って、これを届けに行ったんですよ。
新しいワイルドが始まるっていうから、カワサキにしてください!ってお願いしに。
(笑)
秋本:先生もその時はなかなか忙しくて会えなかった時期だったんで、絶対来るって聞いてたから、じゃあこれは会うチャンスだって、これを持って行ったんですよ。
蛮:あ、そうなんだ?
私これ、何の為にどういう経緯で載ったのか全然分からなかった。
秋本:300km/h出るやつがあるんで、とにかくカワサキにしてくださいって。
会場で知り合いの編集の人に「三起也先生ちょっと会えませんか?」って言ったら「今ちょうどサインしてて、終わったら会えるから」っていうから「じゃあ待ってます」って、この2本渡してすぐ帰ったんです。娘が一緒だったんで。
とにかくその頃にワイルドが動き出しそうな雰囲気があったんで、是非って。
僕が描いたのはただ飛葉そのままで、とにかく今風な感じで。
車だとクルージングで踏むと同じ速度が出るんだけどバイクでも同じ速度が出る仕様にして、両側をアクセルにすれば、右でも左でも銃が撃てるとか、そういう細かい事を色々考えて。
まさか、これ(「ハードアクション&エロスの描き方」)で使われるとは思わなかったですけどね。(笑)
でも嬉しいですよね「良かったよ、秋本くん」なんて言ってもらうのは。
蛮:あ、これ両側がアクセルって設定なんだ?
秋本:そうそう、注釈が細かくついててね。
蛮:はいはい、本当だ!
秋本:普通は右手がアクセルになってるから左手で撃ったりとか、普通のポリスものだと左手でアクセル回しながら右手で撃ったりだとか。
それもまたカッコイイんだけど。
■文庫「新ワイルド7」巻末あとがきにイラストが紹介されてますね。
秋本:あーそうそう!
こういう風に出てたんだって。
僕、全然これ知らなくって。先生言ってくれないから
使ったのすら知らなくて、で今回(「ハードアクション&エロスの描き方」のオビ)書くのに当たって、秋本さんが以前描いたやつっていうから。
15年以上前だし記憶になくて、先生に差し上げたやつって言われても全然出てこないんですよ。
それでとにかくファックスで送ってくださいって、これ見て思い出して。
2000とあるから、そっか2000年の時に……あったんだって。
蛮:週刊少年ジャンプの契約の縛りがある頃に、こんな描いてよかったんでしたっけ?
秋本:(笑)確かに!そーだよねー。
全然知らなかったんだから。本当だよね。
でも秋本くんからもらったって、しっかり書いてあるんだよね。
全然そんなの知らない。言ってくれない。
そういう経緯があって並んだんだよね。
■一本木先生の場合は、いつ望月先生と?
秋本:あ、そうか。会った事はあるんだよね?
メール来て「えー?今、会ってるんだー」と思って「どこで会ってるの?」って。
蛮:ええ、会った事は。
お家に遊びに行ったのが最初かな?
秋本:あ、本当?横浜の。
蛮:そうそう、でもそれ以前のコンタクトとしては、えーとね、あれは「学園シャンプー」が始まったばっかりの頃にファンレターを送った時。
ハシラにまだ住所が載ってた時代。
その時にファンレターの返事で翌年、年賀状が届いて。
しかも、ちゃんと直筆で、なんか色は後から塗ってる感じで。
秋本:えーホント!それは貴重だね。
蛮:望月三起也先生から年賀状キター!って思って。
で、後になって本人に「昔、年賀状頂いて」って言ったら、「あ、あの頃ね、年に十何枚かファンレターで印象に残った人だけ、ちょっと返事を書いて」って。
秋本:あー、そうなんだ?選ばれたんだ?
じゃあ、漫画描いたの?
蛮:似顔絵とかは入れつつ。
秋本:良かったねー。
蛮:すごい宝くじに当選したくらいの。
秋本:本当だね。
蛮:高校の時ですね。
だから、その当時にファンレターを送って返事をくれた漫画家っていうのが3人しかいなくて……
秋本:印象深いよね。
蛮:一人は、まついなつきさんっていう今エッセイの方やってらっしゃる方で、もう一人は星逃田(ほしとうでん)という人からで。
秋本:あー(笑)
(「こち亀」キャラ。もちろん秋本先生が当時返事を書いた)星逃田ね。一番関係ない。
蛮:と、望月三起也先生。
秋本:凄いねー。
■望月先生の年賀状
秋本:あーそうそう。
蛮:色だけ水彩で塗ってあるような感じで。
秋本:ずっとそうなんですよね。
あ、そうか!その頃からなんだ。
蛮:そう、そうです。
秋本:今でもずーっとこうなんだもんね。
すごいね。描き下してるもんね。
蛮:そう、水彩だから一枚一枚塗ってるんですよね。
最初、印刷かなと思って凄い色々な角度から見たんだけど、どう見ても塗ってあるぞっていう。
秋本:それにしても凄いね、高校の時だったら。
じゃあ、それ以後に先生のお家に行ってお話したんだ?
もう、その時はブワッと話す感じじゃない?
蛮:まず年賀状のお礼から入って、そこからなんか……
秋本:ワイルドの話とか?
蛮:女性のお尻の描き方を。
(笑)
秋本:具体的!
あ、そうか「Oh!刑事パイ」とか、ああいうのも好きだって言ってたからね。
蛮:とにかくお尻の重そうな女性っていうのが、ものすごい特徴的なところなんで。
秋本:確かに確かに。
蛮:あのお尻をどうやったら描けるんですか?って聞いたら「一番大事なところです!」って。
(笑)
秋本:そうなんだー。
蛮:でも「思うままに描いた方がいい」みたいに言われて。
腰のこうふっくらとした所から、またさらにこの太股の所にボリュームがあるじゃないですか「そこ大事」とかって。
秋本:(笑)女の子に向かって。
蛮:お腹の下の所にちょっと肉が付いてる、これも「そこ大事」って。
秋本:可笑しい……
いいね、ご教授願えて。
蛮:パンティがあって(片膝を立てて)太股がこういう風にあると、パンツが隠れる「これも大事」
秋本:あはは!「穿いてますよ」って?
貴重だよねー、直接。
恐らくね、蛮ちゃん可愛いから。男だったら「お前には」ってなるけど。
女の子だから(笑)
蛮:あれ、なんで行ったんだっけかな?
誰かに連れられて行ったような気がするんだけど、もう覚えてない。
秋本:漫画家仲間の人?サッカーの人?
蛮:いや、えーとね漫画仲間ではなくて。
秋本:あ、いろんな人がそうそう。
だから時々、三起也先生と一緒に出掛けると「ここは暴力団が締めに来るよ」なんて脅されて、ワイルドだったり誰か銃を持って来そうな怖い雰囲気になったかと思えば、知り合いの警察関係者とか、とにかく交友関係が広くて。
蛮:恐い人も警察も知り合いなんだ。
秋本:両方出てくるからね。
一応……ワイルドも警官だもんね。
ビックリしたのは、神奈川県警のポスターでも協力してますよね。
あれは凄いね。
蛮:あのポスター、カッコイイ。
秋本:カッコイイよねー。
蛮:でも最初の姿態(ポーズ)では拳銃持たせてたけど、やっぱりちょっと変えたって。
秋本:バンッ!だから。あーそうなんだ?そうだよね。
蛮:(銃を構えて)さすがに白バイ隊にこれはないだろう。
だから手袋をこういう風にやるってポーズに変えたって。
■望月先生の印象は?
蛮:やっぱり、教えるのが好きなのかなって思って。
サービス精神が旺盛なんですよね。
秋本:ああ、そうだねえ
蛮:人を驚かせたり喜ばせたりするのは、すごい好きな方だなという風に思って。
ビックリさせるのが好きって、その場にいる人もビックリさせるんで……でもこれは見習うべき所で、作品に活かすところって思いつつも、あ、この人は自然体でそういうのをやってる人なんだなって。
あと私はサッカーの方は疎いから、サッカーの話題を振られた時は、なんかこの話よく分かんないってなってしまって。
秋本:そう、三起也先生ってサッカー好きなんだよね。
蛮:そういう時は、拳銃の話とかオートバイの話にすり替えてしまうと、すぐに乗ってきてまた話を膨らませてくださるんで、ああ、もうエンターテイナーな方だなという印象。
秋本:範囲が広いよね。
蛮:面白い話っていうのを、色々くっつけて返して下さるんですよね。
凄く相手が喜ぶ事が分かってる方なんだなって思います。
秋本:そういう所はありますね。
僕だと映画好きだから、ちょうどその頃「ダイ・ハード」が流行ってて、エレベーターで戦ったりするストーリーが三起也先生みたいだったんですよ。
「あれ似てますよねえ」って言ったら、先生は「小説でも面白かったけど、字の中の話をどうすれば画にして面白いかっていうのを上手に描いてる」という話をされてたんですよ。
裸足だからガラスが割れて下がガラスだらけになれば歩けないし、痛さも出るから、そういうものを使って映像としての面白さを出すのが凄い上手いと。
だから先生も何か話をしてても、コマ割りでこっからこう来た方が動きでも面白いだろうなっていうのを、絶えず考えてたんだと思います。
例えば荒々しさを出すんだったら、雨を降らせてバシャバシャやった方が雰囲気が出るみたいな、そういう演出は絶えずイメージしてたと思います。
雷なんかがバーン!と来た時に、何か事件が起きるとか。
だから結構、雨のシーンとかもあるし。
何もない所で起きるよりも、凄い雨がザーッと降ってる時にボン!と、起きた方がみんな集中するよ、みたいな。
そういう映画的な要素も入れた演出力みたいなものを色々と。
蛮:あー確かに、若い頃のジャッキー(チェン)のアクション映画って、なんだか望月三起也作品みたいですよね。
秋本:本当そうだよね。そう思って見ると、その感じが出てて。
蛮:わざわざそんな所で戦わなくてもなんて、エスカレーターの上からグーンときて。
で、ガラスがいっぱい割れるし。
秋本:そ、そ、ガラスだよねー、ガラスがポイント。
蛮:でも「ワイルド7」って、結局すごくアジアにもハリウッドにも影響与えてると思うんですよ。
だから日本でも大ヒットしたと同時に、最初に出版した香港かな?「七金剛」のタイトルで。香港とか台湾ってもうもの凄い「ワイルド7」ファンだらけなんですよ。
そんな中で「ワイルド7」を浴びて育ったジョン・ウーとか、あそこら辺の人たちが、バイクに跨りながら撃つとか、階段を落っこちながらガガガガって両手で撃つとかってアクションをチョウ・ユンファでやったりして、それを観たハリウッドの監督たちが「ウオォー!」ってシビれて、俺もやるぞってなって。
言ってみれば、ジョン・ウーの真似をしてるのは「ワイルド7」が元なんですよね。
だから元は望月作品なんですよ。
だから「あ、今ハリウッドまで行ってる。みんな望月作品読んでる?」って思うんですけど、「ワイルド7」から派生してるものは大きいと思います。
秋本:昨日ね、「荒野の七人(マグニフィセント・セブン)」観たんだけども、このパンフレットの「7(セブン)」見た時に「ワイルド7じゃん」って思って。
元の「荒野の七人」は、普通の西部劇の格好でみんなが全員並んでるだけで。「七人の侍」もそうだけど。
これはもう一人一人の立ち方がワルっぽくて、キャラクター作りが「ワイルド7」というか。
蛮:漫画だ(笑)
秋本:もうここに「ワイルド7」って書いてあっても通用するくらいだよね。
そのアクの強さがそれぞれ出てるから。
だから三起也先生も「荒野の七人」は面白いけど、キャラクター的には色々と付けられる」とは言ってたけど。
もう一つここ(原作)に、「ワイルド7」があるんじゃないか?みたいなね。
キャラクター付とかね、そういった影響は絶対あると思うんだよね。
蛮:絶対ありますね、これはね。
秋本:これを観て映画作った人が、さらにみんなで影響しながらっていうのも、相当あるんじゃないかな。
女の子も出てくるんです。
蛮:ユキね。
秋本:丸っきり……ユキだよね?完全に。
「ユキじゃーん」って思うよねえ。
観てても、銃の回し方だったりアクションのやり方は「あ、もう本当にワイルド7を実写にしたらこんな感じだろうな」みたいな。
西部に行ったらという感じで。
結構、痛快で。最後オチも本当に良かったし。
三起也先生がやりそうじゃん。
余計な会話がいらないんですよ。
恋愛とか色々、もうそういうの無くて分かりやすく金の為に戦うみたいなやつで、テンポもいいし。
前もナイフ使い出てきたけど、もう思いっきり東洋系になっちゃってるから。
イ・ビョンホンだから。スパスパスパ……と。
そう、デンゼル・ワシントンともう一人が、銃を逆向きに着けてるというのがねえ。
本当にカッコ良くてね。
あ、抜けるんだ、みたいな。
「ムサシ」じゃないけど二丁拳銃もいるし。
だから先生もこういうの、昔ウエスタンを観てしびれたっていうのも、分かるなぁと思って。
撃つまでがカッコイイんですね。
もう睨みあいながら「お前、銃に手を掛けたな!掛けたな」なんて言いながら、自分も構えて……バンッ!っていう。
撃っちゃえば一瞬なんですよね。
だから日本の活劇と違う所は、撃つまでの仕草がね、手がだんだん銃に近付いていく。
あれがドキドキするから。
蛮:はいはい
秋本:バタバタって鳥が飛んで、ムムッ!てなった時にバッって撃つ。
ああ、やっぱり面白いなぁと思って
先生に観てもらいたかった。
「これは面白いよ!」って絶対言ったと思うんですよね。
求めてたのはこれだよなあと思って。
蛮:もう遺伝子はいっぱいですね。
秋本:そう、遺伝子!
絶対に引き継いでる感じはありますね。
蛮:直接の遺伝子もあれば、二次遺伝子もいるけど、もう絶対辿っていくと望月マンガに辿り着くっていう、一人一人が。
秋本:あるよね。
そういう見てる人を楽しませるって精神は、本当に漫画だけでなく人柄としてもそうだし、だからこそみんな慕って、いろんな人が集まってくるんだと思うんですよね。
なおさら「ワイルド7」という作品が、こういうハリウッド映画などに影響を与えたっていう事で、できればどんどんPRしてもらいたいなと思いますね。
蛮:うん。
【第3回につづく】
事務局 さんのプロフィール
2017 年 4 月 4 日 固定リンク | トラックバック(2)
2017/04/06 at 6:28 PM
以前、コミック誌のあとがきで、
「ミイラが香港スターチームと対戦した時、
“望月監督は七金剛の作者”と紹介されたら
香港チームからサイン攻めにあった」
と、望月先生が書かれていたことが、あったと
記憶しています。
残念ながらどの本だったか覚えていません。
もし、ご存知の方がいらしたら教えてください。
よろしくお願いします。
2017/08/08 at 4:08 PM
元をたどれば 望月三起也ww
そこのところ もうチョットみんなに解かって欲しいネ~
(*^_^*)