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コラム:言いたい放題

第23回

一勝より感動を

執筆者:   2010 年 6 月 4 日

なんなんだ、今の(サッカー日本)代表は、韓国チームの引き立て役かい?
(中村)俊輔は出てたの?ってくらい薄い存在、調子を落としているならしっかり怪我を治してから出てくるべきです。今は無理して芝の上に立たせるべきじゃない。回りの選手もいつも通りにパスを出す、怪我人に出すパスじゃないね。役割が決められ過ぎているから、それがマイナス面として表れる。最初っから彼がいなくて中村憲剛の方を出していれば、そういう組み合わせの戦術でチームも生きる。
俊輔が100の力だったら本田(圭佑)も生きる訳で、いくら今が旬の本田でも動いたところへボールが来なければポジションをとる意味もない。ボールが配られてた時は、もうタイミングがずれているから敵が3人も囲んで来る。これじゃ実力の出しようもないんですよ。

と細かいこと言ったらキリがない、一番大きな韓国との違いは「根性」。日本を負かしてやるという気迫が芝の上、駈けずり廻ってます。当然1対1の当たりの強さ、これも違ってくる。敵ボールを奪い取る時の出足、常に狙っているから絶妙のタイミングでかっさらう。

日本側で熱を感じたのは長友(佑都)だけと言い切っていい、1対1であの小さい身体で何度も相手を跳ね飛ばしていた。
全員がこのパワーと根性でぶつかれば韓国も浮き足立つのに、韓国の素晴らしいサッカーばかりが目立った試合。いつから日本はこんな根性無しになったんだろうね。
根性とか根性論とか言うと「古い」と片付ける向きもございましょうが、ファイトでも気持ちでもNever give upでも同じ、己に負けないってこと、自分に甘い選手が芝の上で半分を占めてちゃ将来はないね。
トゥーリオ(田中 マルクス闘莉王)がいれば・・・・ と仰る方もいるかと思うのですが、この試合では出ていたとしても、彼は苛立ちが先に立ち、クールに試合運びが出来なかったのではないかな。

「ハエのように全員がしつこく追い回し・・・・」という岡田監督のセリフ、そのまま韓国にやられちゃったってことですね。こんな状態で本番(2010年ワールドカップ南アフリカ大会 6月11日開幕[日本初戦、対カメルーン14日])迎えるンですかねぇ。

ではどうすればW杯で恥をかかなくて済むかって話ですが、何より今は過去の代表に比べ好選手が少ない、小粒なんです。それでもなんとかこの戦力で戦わなくてはいけない監督、いろいろ戦術に悩むところでしょう。が、今の時期に今さら新しい戦術立てても選手がこなし切れる訳がない。
冬がそこまで来ているというのにマフラーのデザインどうしようって悩んでるのと同じ、冬だって裸で駆け回れば汗が出る、着る物考える前にまず動く、必死で動く姿には見る者を感動させるものがある。W杯で勝つことを考えるからお粗末な内容になる、W杯は感動を与え与えられる舞台です。これまでのW杯でも、負けて感動という素晴らしいおみやげ持ち帰った中山(雅史)であり岡野であり、出場する前のカズ(三浦知良)、その一言 「魂はフランスに残して来ました」・・・・・
いいねぇ、その感動がサッカーを盛んに盛り上げてきたってこと、忘れちゃいけない。
負けてもいい、感動させるプレーをしてくれ!! そのプレーで日本を世界へアピールする、それが一番大切なこと。
目先の一勝よりその先のサッカーの発展に繋がるプレー、それを全員が肝に命じて欲しい! アフリカから感動というおみやげを期待しています。
それがサッカー人気低迷なんてことにならないよう、W杯のあり方なんです。

一勝より 感動をください!!




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コメント/トラックバック

  • JUN :
    本当にその通りだと思います!

    1970年メキシコ・ワールドカップ決勝、「ブラジル」vs「イタリア」
    1982年スペイン・準決勝「西ドイツ」vs「フランス」
    1986年メキシコ・ 準々決勝「アルゼンチン」vs「イングランド」
    1994年アメリカ ・決勝「ブラジル」vs「イタリア」・・・・・・
    などなど、数え上げていてらキリがない。
    勝ったチームは当然ながら、負けたチームにも大きな記憶が残るのが90分間走り回るファイナルスポーツ、サッカーの醍醐味。
    中には勝者よりも鮮明に記憶として残っている敗者チームも多くある。
    そんなチームとなって、世界のサッカーファンの記憶に楔を残して帰って来て欲しい、
    そう思います。
  • ひの :
    ありゃ。
    2勝して決勝トーナメントにいっちゃいました。
    戦術変えて。

    どうする。
    ボウズになる。
    モチさん。
  • 匿名 :
    卑劣漢多すぎ。

    「日本がベスト16まで行く」と書いたらスゲー馬鹿にされどうしだったぞ。

    今までな。

    知ったかぶりして、クソミソに日本選手馬鹿にして、後は、知らん顔。
    酷いクソになると、「決勝T進出」ではしゃいでやんの。

    おい、反省が必要なのはどっちだよ。

    学べよ、お前ら。

    予測が間違っても良い、記憶に残るコメント書けよ。

    (ココはまだマシな方。ただ、日本選手過小評価しすぎ。岡ちゃんに謝っといてね。)
  • ぐりゅーん・へるつ :
    追い込まれての戦術変更がモロにはまり、2勝1分1敗の過去最高の戦績(パラグアイ戦は記録上は引き分け)。

    終わってみれば韓国代表より戦績は上。これだからサッカーはわかりません。

    華々しく戦って散った韓国代表、相手の長所を消す現実的なサッカーで惜敗した日本代表。同じベスト16で終わりましたが、どちらの方が得るものがあったか?

    その答えは、次の大会で出るでしょう。これからの4年間が大切です。

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