月刊望月三起也タイトル画像
望月マニ也

第42回

私設 望月リトル・ミュージアム

執筆者:   2011 年 9 月 1 日

ひとことにマニアと言っても、その興味の対象は実に多彩で
さまざまな顔を持つものです。
今回はそんな一例、試しにちょっと覗いてみませんか?

S玉県の住宅街にあるマンションの一室、
一見ただの民家に思えるそこは
望月ファンにとっては楽しい夢の博物館なのだった!



■物々しい書き出しでお騒がせいたしました。
なんてことはない実はボクの自宅のことです。
ワイルド7を好きになって、これまでいろいろ集めてきた望月作品や関連グッズのコレクション・・・は、いずれボチボチ詳しくご紹介していくとして、まずそれらが置いてある自室が「小さいけれど気持ち的には立派な望月ミュージアム!」というつもりなので、今回は思い切ってみなさんにお披露目したいと思います。

■単に望月マンガを1作でも多く読みたかった!そこが全てのスタートでした。
コミックスのコーナーに行っては作家別の「も」から覗き、書店以外でも視界に「望月・・・」「ワイルド・・・」という文字が入れば、なんだろうと手に取ってみる。
そんなクセがすっかり体に染み付いて、気づいたらウン十年経っていました。
こうして集めたコレクションを前々からキチンと整理して陳列・保存したいなぁとは思っていたのですが、なかなかこれが面倒くさくて手が付けられず、数年前に引越しをして自室が出来た機会に着手し始めました。

部屋の様子はこんな感じです。
わずか5.5畳の小さな空間ですが、そこを思う存分望月作品関連で埋め尽くす勢いで日夜頑張っているといったところでしょうか。
これが気づくとまたコレクションが増えていたりして、満足のいく完成形にたどり着くまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、最近ちょっと気合を入れて整理したので今は一段落、なんとか落ち着いた感じです。




それでは、ぐるりと内部を詳しくご紹介していくことにしましょう!
中のレイアウトはこんな風になっています。



1.パチスロ「ワイルド7」
まず入って真っ先に目に入ってくるのがピカピカと光る大きなブツで、ラスター社製のパチスロになります。
あまり店頭に置かれてなかった機種をなんとか探して中古で手に入れたのですが、重く大きく音もライトも騒がしくて・・・と、民家に置くにはかなり不向きなアイテムです。
ちなみに自分ではパチスロは一切しないので、遊び方もよく分かりません。
電飾により浮かび上がった飛葉ちゃんの勇姿は非常にカッコイイのですが、肝心のゲーム性がイマイチ高くない気がするので、残念ながら画像のようにわざわざ電源を入れて遊ぶことはほとんどありません。


2.コレクションケース
コレクション用のケースが部屋の中でも一番目立つ位置にあります。














コレクションケースの右上段部分には、ミラクルハウスから発売された1/6フィギュアの飛葉1st、2nd、ヘボピーが構えています。
OVAの設定が活かされたデザインなのですが、原作ファンでも満足できる堂々とした作りになっているので、やっぱりこれは購入したときからちゃんと飾りたいと常々思っていました。






右中段の位置には「月刊望月三起也」で開催したイベント関連のグッズやいただいたお宝アイテムを陳列しています。
イベントで配布したポストカードやDVD、記念に作って抽選で当てたオリジナルラベルのシャンペンなどです。
サイン色紙もあります。
特筆すべきは、左下にある青い生地を敷いた木枠の中に納められているもので、これは先生が実際に原稿を描くときに使っていたペン軸なんです。
よく見ると軸には小さいながらもシッカリと力強く直筆サインまでついているんですよ!
まさにサムライの名刀のような威厳をかもし出している逸品です。

右下段は、映像、音楽系のライブラリーになっています。
ここには実写版、OVA、アナザーなどの作品のDVD、VTR、CD、ソノシートといったメディア類を一箇所にまとめています。
その他、三起也先生がジャケットをデザインしたBoogie the マッハモータースの「Disco a GO!GO!」やピールアウトの「ステイフリー」といったアルバムや、コンピレーションアルバムの中でワイルドの曲が入っているものなども集めてみました。
面白いものとしては「ケネディ騎士団」や「新ワイルド7」のように実際には映像化の実現しなかった作品の主題歌やサントラなども存在します。

左上段
フィギュアやガレージキット、ミニカーといった玩具類から、テレカやQUOカードなどの小物を、あれこれゴチャゴチャと飾るコーナーにしてみました。
この中ではメガハウスから発売された8体セットのフィギュアが、なかなかの存在感です。
カード類の中には懸賞で当選して手に入れたものもあります。
中国のテレホンカードなども・・・
OVAのLDは自宅には再生する機材がないので鑑賞したことはないのですが、ジャケットのブルーを基調としたウッズマンを構えた飛葉ちゃんが凛々しくメチャメチャかっこよかったので購入したものでここに陳列しています。
まさしくジャケ買いですよね。
ヒットコミックスを1/6サイズに縮小したミニコミもあります。
さすがに小さすぎて書棚に入らなかったので、こちらに置くことにしました。

左下段もいろいろと並べてます。
マック、ウィンドウズそれぞれのスクリーンセーバーとZIPPO。
真ん中にはアオシマのプラモデルで飛葉と両国を。
一番下はギャリソンから発売されたヘルメットにエンブレム、そしてMGCの飛葉モデルウッズマンという、いわゆる「なりきりセット」を揃えてみました。











3.書棚
一番最近購入した書棚が、こちらの壁面一杯に鎮座しています。
その光景はなかなか壮観です。
天井まであって非常に圧迫感がある・・・とも言えるのですが。
まだ少々スペースに余裕があるので、これに味を占めてこの先またコレクションが増えていってしまうんじゃないかと、自分でもいささか心配なところではあります。









書棚のメインはなんといってもワイルド7掲載時の少年キングを収納すること!
これが目下の最大のテーマです。
これで所蔵は150冊余りになります。
連載期間から計算するとまだまだ1/3程度なので、さすがにフルコンプリートは諦めていますが、夢ですねぇ。
単行本に収録されてない掲載時の貴重な扉絵であったり、他の作品や広告などから感じる当時の空気みたいなものを味わうには絶好のアイテムなんです。
何度も読んでいて充分知っているはずストーリーも、なんだか「生ワイルド」を愉しんでいるような至福の時間を味わえます。
これは一度癖になってしまうとやめられないッス!!
そもそもこれが並んでいると、私設ミュージアムとして資料館っぽい感じがグッと増す気がしませんか?


特集記事やインタビューなどが掲載された雑誌などの関連書籍もこちらに収めています。
該当部分に付箋は、必須のマイルールです。









書棚で望月作品以外のものがしまってあるところには、フォトフレームをレールに吊るしてちょっとしたブラインド代わりに。
デザインはお気に入りのカットをいっぱい切り出して、コミックスのコマ割風にアレンジしたものを作成してみました。
どうもこういう自己満足のためだけに時間や手間をかけることが好きみたいで、何の得にもならないのでいつも悩んでいます。












4.書棚
望月コレクションの真髄は、やっぱり単行本。
ここには基本的に望月作品を収めるようにしています。
集め始めたというよりも、最初に書いたように一冊でも、一本でも、多くの作品を読みたかったという思いがいつの間にかその数を増やしていって・・・それでもワイルド7だけで数バージョンを揃えちゃったってことは、根っからのコレクター気質なんでしょうかね。
書棚はスライド式で奥までたっぷり入るのがポイントです。



5.書棚
6.コレクションケース
文庫コミックスがしまってある書棚と、ミラクルハウスのフィギュアで、飛葉、ヘボ以外はここに飾ってあります。
フィギュアの入っているケースはちょうど6体収納するのにピッタリの陳列棚を見つけたので重宝しています。
メンバーたちの服が傷みやすいので、湿気や乾燥には少々気を遣います。
お持ちの方はどのように保存しているのでしょうか?とても気になります



7.物入れ
壁面の書棚と揃えた物入れとして使っているところなのですが、扉の部分にはこちらもお手製でワイルド7のカラーイラストをいろいろ集めて作ったコラージュ仕様になっています。



8.9.ポスター
アナザーのDVDBOX特典だったシリアルナンバー入りのポスターです。



10.プレミアムジークレー
11.ポスター
77枚限定のジークレー(複製原画)と2001年に開催されたガン&ミリタリーイベントのポスターです。



12.13.14.15.セル画
OVAで使用されたセル画です。
CB750Fに跨る飛葉ちゃんと大好きなチャーシュー、それから左端はカメオ出演で三起也先生がアフレコを担当した、ほとんど本人の「サッカーおじさん」というキャラクターです。



16.ポスター
ぐるりと一周して、パチスロの上には大きな神奈川県警職員募集のポスターが飾ってあります。



17.ポスター
扉の裏にはイベントでも景品に使われた「THE CODE 暗号」の超特大B全サイズのポスターを・・・隠しているわけではないのですが、とにかく大き過ぎてここしか飾るところがありませんでした。
直筆のサインも入っています。




■いかがだったでしょうか?
少しはファンの方が足を踏み入れたくなるような楽しい空間になっているんじゃないでしょうか?
ときどき夜中に部屋にこもって、辺りを見回してはニヤニヤしてみたりもします。

最後に自宅のPC周りはこんな感じになっています。
実はここで「月刊望月三起也」事務局スタッフとして、一部の作業を行っています。

「月刊望月三起也」を通じて、いろいろな望月ファンの方と親しくなれましたが、まさに好みやこだわりの方向性はさまざま。
古書マニアには、今回紹介したのとは比べ物にならないくらいとんでもない量の蔵書や情報を持っている方も大勢いますし、ボクも見たことのないグッズをお持ちの方や、いろんなジャンルやシリーズでフルコンプリートを成し遂げた方たちもいます。
もちろんコレクションするだけが望月ファンではなく、コミックスを何度も何度も読み返して細かいところまで記憶しているとか、「俺のワイルド7とはこういうものだ!」という確固たるポリシーやビジョンが出来上がっている人、メカや銃への関心が尋常じゃない人、キャラクターたちに対して愛情を注ぐ人、その影響を創作活動に活かす人などなど・・・
すべてがとても魅力的です。
さらに今はまだROM専で、自分がどれだけ望月作品を愛しているかをアピールしていない人だってたくさんいますよね?
そういう方たちが一緒になって楽しみながら交流できる「月刊望月三起也」と、そこに集まる仲間たちこそが、ボクにとっては収集してきたたくさんのコレクションにも代えがたい立派で大切な宝物なんです。

「私設ミュージアム」構想は、これからもまだまだ続けていくつもりです。
端から誰かに見てもらうつもりなど全くないあくまで自己満足の世界ですが、気に入ってもらえるならこの小さな博物館に遊びに来て実際に体感してみてください。
同じ望月ファンであれば、どなたでも喜んで歓迎いたしますよ。
気になる方はinfo@wild7.jpにでも気軽にご連絡してください。
狭い家なので大したおもてなしはできませんが、いずれはツアーでも開催したいですね。
お待ちしております。



===========================================
月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント!


是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。

info@wild7.jp
===========================================


望月先生のコメント
【望月三起也先生より】
なんとも驚かされるね、私設ミュージアムを造った人がいるとはね。
サザエさんにしろ鬼太郎にしろ、地元行政がやってますけど、私設は凄い!! パチスロ機まで買い込んだのには思わず絶句。
実は私、自分の作品のグッズでありながら、このパチスロやったこともない。今度ぜひ機会をみてyazyくんのところへパチスロをやりに行かなきゃね。

そもそもパチンコ屋ってとこ、あまり興味がない人なんです、私は。
興味というか、とにかく“当たり”なんて滅多にない、店に15分もいられたら大したもの。ものの5分でスッてしまうという超ヘタクソなんですよ。

yazyコレクションの「少年キング」もまた凄いね。
私も連載時のもの、地下書庫に保存していたのですが、雨漏りにやられ全滅、ページがくっついて離れないって、中には一冊丸ごとどころか、5冊まとめて全部くっついてしまって、これ本当の合併号って・・・・・ シャレてる場合じゃない、無念なんです。
まともならyazyくんにあげたのにねぇ。

保存・・・・・ そのために造った地下書庫、今や半分サッカーグッズとガラクタ大ゴミが大半占めてます。その隙間に単行本がダンボール箱に入れたまま、未整理で肩身の狭い思いをしてます。

昔から片付けが下手な悪い性格、yazyくんの部屋を見ると、「どういう性格してんだ!」と羨ましく妬ましく、腹が立つねぇ。我ながら情けない。
一度部屋を見せてもらって、ついでに整理のコツ教わりたいと、心から思っている私です。




  固定リンク   |   トラックバック(7)


コメント/トラックバック

  • ラーメン屋 :
    yazyさん、そのせつはお世話になりました。
    しかしすごいですね~びっくりです。これ入場料取れますよ(笑)
    いつか機会があったらぜひおじゃましたいです。
    できれば一週間くらい泊まり込みで、、、
  • たく :
    2011.8.31ごろ終了したサイト『wild7 forever』のBBSトピ/ パチスロ ワイルド7 に書き込まれたRe;の内容に「2人所有している人を知っている」とありました。

     私の予想では内心Yの頭文字のつく人かな?と当時思っていましたがやはり当たっていました。(笑)

     {もう一人の名前は明かさなくて結構です。個人情報流出に抵触しますので。}
  • yazy :
    > ラーメン屋さん
    ■お世話になってます。
    ワーイ!最高級のほめ言葉、素直に喜びます。
    ありがとうございます!!
    コチラの方に遊びにいらした際には
    ホントいつでも寄ってください。
    とはいえ、ホントに宿泊されたらマズイので
    昼/夜入替制を検討します。


    > たくさん
    ■パチスロの件、お見事ビンゴ!だったみたいですね。
    ハイハイ、確かに掲示板で話題になった頃に
    一度ファン仲間を招待して見学に来てもらいました。
    それにしても見透かされてるようで恐いです・・・ひええッ!
  • 遊里 :
     ごぶさたしております。
     
     本当に素晴らしい!まさに夢の部屋です!!
     目の保養になりました。
     ありがとうございました。
  • yazy :
    > 遊里さん
    ■どうもです!
    遊里さんのような熱いファンの方にも
    楽しんでもらえたなら大満足です。

    熱烈歓迎いたしますので
    お近くにいらした際には声をかけてくださいませ!
  • 健太郎 :
    とても楽しく嬉しく夢のようなお部屋を見せていただきました。お写真もクリックして大きく拡大してじっくりと見せていただきました。
    お宝をいっぱいお持ちですね。羨ましいです。「どこでもドア」があれば今すぐにでもお邪魔させていただきたい気持ちです。

    >一緒になって楽しみながら交流できる「月刊望月三起也」と、>そこに集まる仲間たちこそが、ボクにとっては収集してきたた>くさんのコレクションにも代えがたい立派で大切な宝物なんで>す。

    嬉しいお言葉、本当にありがとうございます。私も熱いフアンの皆さんと出会えたこと、とても幸せに思っております。

    目の保養になりました。とても幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。
  • yazy :
    > 健太郎さん
    ■こちらこそ、一人で黙々と集めていたコレクションが
    こんな風に喜んでもらえるのはとても嬉しいです。
    やはり分かち合える仲間とワイワイ出来るのが
    一番楽しいですね。

    いつか健太郎さんもお招きして一緒に盛り上がりたいです
    ありがとうございます。

コメント


トラックバックURL


表紙 » 望月マニ也