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望月マニ也

第4回

第9回国際マンガサミット京都大会
〈初日:マンチュウさんレポート〉

執筆者:   2008 年 9 月 16 日

未だ熱い日が続く9月初頭の京都にて、国内外のマンガ家たちが集う世界最大のマンガイベントが開催! 参加された マンチュウさん に大会初日の様子をレポートしていただきました。

第9回国際マンガサミット京都大会
開催日:2008年9月6日(土)~8日(月)
会場:国立京都国際会館
参加国:26


〉マンチュウ

千葉のおいちゃんが友人と二人でサミットに来京するというので、それならと愛知・岐阜・兵庫・奈良の4人が合流して、初日の6日(土)に開場間もない10時30分頃に入場しました。
広いイベントホールの中に点々とブースがありましたが、マスコミ関係者をいれても入場者は少なく閑散としていました。
まず目に付いたのがマクドナルドのブース。



協賛スポンサーのオープニングセレモニーで実行委員長の水島新司先生、ちばてつや先生、里中満智子先生、モンキーパンチ先生が記者会見をしていました。

会場をまわると、携帯サイトや動画配信、お絵描きソフト、ペンタブレットなどの企業ブース、漫画学科や専科をおく大学やデザイン学校のブース、石ノ森記念館や手塚プロ、講談社のブースなどがあり、順にのぞいていくと、印刷した絵に漫画家のサインが入ったものや漫画家のデザインしたアクセサリーなどを販売しているブースの片隅にオートバイが見えました。

赤い野牛のエンブレム、おおっ、これはHONDA CB750飛葉カスタムではないか。
実物を初めて見ました。
左後にはちゃんとホルダーから取り出せるショットガンも付いていました。
事前の情報では、望月先生が出席されるかどうかわからなかったのですが、バイクがあるなら望月先生もこられているかもしれないと期待は膨らみます。
付近にお姿が見えないので、そのほかのブースを見て回り、戻ってみると望月先生がおられました。
ファン大会で顔なじみのおいちゃんたちが挨拶をし、初めてお目にかかる私たちを紹介してもらいます。
「『ムサシ』を少年画報で読んで以来のファンです」と申し上げると、「ほほう」という顔をしておられました。



それから、握手をしてもらうは、先生とツーショットで記念撮影をしてもらうわ、ファンとしては感激のときでした。
先生は自分よりもバイクの写真をとってもらいたいようで、「ブースの中では一緒に写真を撮れないので、外へ出しておくから、しばらくしてから来てほしい。ところで君らは原画展をみたのか」とおっしゃっていただき、未だだった私たちに場所まで教えていただきました。

本当に先生はファンを大事にして,交流するのを心から楽しんでおられる方です。
別棟のアネックスホールの原画展(といっても、本物ではなく複製だったので、ちょっとがっかり)をざっと見て戻ってみると、ブースの前にバイクが出されており、しかも、5月の東京モーターサイクルショーでマスコットガールをつとめた河村舞子ちゃんが傍らで微笑んでいるではありませんか。

白いTシャツに白のホットパンツ(後のポケットには飛葉の横顔のアップリケ)、白いブーツに黒の上着というかっこよさ。
あらためて、バイクの前に先生と舞子ちゃんで記念撮影をしてもらいましたが、3人並ぶとバイクが見えなくなるといって先生はバイクの後ろへまわって撮影再開。
その後、先生から、
「このバイクは3台のオートバイの部品を組み合わせて製作したカスタムモデルで、数百万円かかる」とか、
「作品どうりに作ると車検に合格しないので、妥協した部分がある」とか、
「熱心なファンからジェット噴射装置の位置がこのままだとマフラーがとけてしまうとか、シートの形が分銅を発射できないとか指摘があるので、さらに改良を加える予定なんだよ」、
といったお話を伺いました。
そのほか、「ファン大会の景品はなにがいいんだろう、こちらはわからないからね」とファン大会を盛り上げる相談され、「前回のペンホルダーが良かった」とおいちゃんが申し上げると「あんなのがいいの」と驚かれ、「先生がお使いになったものだからいいんです」と言いますと、「そんなもんかなあ」と不思議そうでした。おいちゃんからの提案として、「望月三起也と記名の入った原稿用紙がほしい」と申し上げると「そうか」とうなづいておられたのでした。
調子に乗って「ワンカットでも描いてあるともっといいです」と言うと、苦笑いをしておられました
もちろんサインもいただきました。ありがとうございました。これだけで、サミットへ行った甲斐がありました。家宝にします。
2日目(7日)については、おいちゃんにバトンタッチ。

第9回国際マンガサミット京都大会〈2日目:おいちゃんレポート〉


望月先生のコメント
【望月三起也先生より】

有難いね、うれしいね。
サミット会場でわたしのブースへ顔を出してくれたファン、朝5時に起きて千葉から京都に駆けつけてくれたオイちゃんなんて、感激だね。
私、たとえ手塚先生と京都で会えるとわかってても、朝5時には、よォ起きまヘン。
私の早朝は8時です。だからゴルフは、つきあいで二年に一度くらいって。
サッカーなら7時には目が覚めますけど。
そういう話じゃなくて、オイちゃん他4名の熱心な方が、二日間もヒマ使ってくれて、人生の中の二日も使って、ムダ遣いでなければいいのですが、本当に感謝です。
それも、私のマンガを高く評価してくれて、私としては、ただ見てくれた人が面白かったとの一言がほしくて描く。その中に、少しでも私の隠しメッセージ、読みとってくれたら幸せってことで描き続けています。
長い間、飽きもせず、私の描くもの楽しみ続けてくれるファンあってこそ漫画家と名乗れるわけですから。

さて、今回のサミット、アジアからも百名近い人が参加してるとか聞きました。
日本側は意外と少なく、夜のパーティの時にも私の知ってる顔、10名足らず。京都は遠いのかねぇ、香港から来る方もいるのに。

・・・・・
望月先生のコメントのつづきは〈2日目レポート〉 にて

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