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作品紹介

第74回

ジャパッシュ

執筆者:   2015 年 5 月 5 日

望月作品になくてはならないエッセンスの一つ‥‥ いや、それ以上、もう一人の主人公かもしれない銃から読み解く仲代解説。今回は禁断の書『ジャパッシュ』

JAPASH_tittleアレクサンダー
アッチラ
ジンギスカン
ナポレオン
ヒットラー


そして……ジャパッシュ!
それは世界の征服者。



JAPASH_001生まれた直後に第一の殺人JAPASH_002幼馴染、日向光と石狩五郎。


二度目の殺しは五郎の祖父
JAPASH_003そして美貌と醜い顔での運命の再会。
JAPASH_004




その美貌と外道な本性を武器に女をたらし込み、親衛隊を作り金を貢がせる。
男には金を抱かせ、「男と男のかたいちぎり」でつけ込だ中学生時代。
高校に入ってからは人の弱みをにぎり、言葉巧みに人を操っていく。

JAPASH_005_2石狩五郎はキャラクターのイメージにあった強っいリボルバー「エンフィールド」使用します。
この銃はモデルガンとして存在しますが、JJ同様に望月流のアレンジが加えられているのでそれを再現しました。
JAPASH_006上から順にバレルの製作過程です。
JAPASH_007ベースとしたのは以前のレポート「二挺拳銃の望月ヒーローの愛銃 (優しい鷲JJとムサシ+付録)」でご紹介したJJのエンフィールドのバレルキットです。
優しい鷲でもヘキサゴン(六角形)バレルは登場するのですが、ナイフの収まりの良さを優先してペンタゴン(五角形)としました。
六角形にも非常にそそられたので、ここでリベンジを果たしました。
JAPASH_008バレルは太く長くが望月イズム!
JAPASH_009“たらし”で政治家も巻き込み、美男集団「ジャッパッシュ」結成した光は、過激派「黒い手」を操り、自衛隊を襲撃させた。
しかしその鎮圧にあたったのはジャパッシュ「影」だった。


JAPASH_010五郎と対照的に光の愛銃は流線形の「ベレッタM70ピューマ」です。
モデル化されていない機種なので、マルシンのベレッタM84から製作しました。
JAPASH_011スライドは2か所で切り詰めました。それにともないバレルもカットします。
メインフレームはトリガーガードのラインを修正し、ダブルカァラムマガジン(二列
弾倉)をシングル(単列)マガジンにする為薄くします。
JAPASH_012ベース銃と比較しながらその特徴を見て行きます。
JAPASH_013ベースとしたマルシンのM84と比較するとバレルもフレーム&スライドも短いです。
JAPASH_014厚みもこれだけ違います。

光は貴婦人のように優雅なピューマ、五郎は鬼軍曹のように武骨なエンフィールドと、それぞれのキャラクターにあった機種選定だと思います。
JAPASH_015JAPASH_016



JAPASH_017そして光のもう一挺の使用銃はワルサーP38です。非常に有名な銃なので説明の必要はないでしょう。

合法的な集団となったジャパッシュは警察権をも手に入れた。
次なる企ては自衛隊の乗っ取り!
対する五郎は戦車隊を率いて突撃するが、光の策略に嵌まり檻の中へ。
その後の捜査で五郎の濡れ衣は晴れ、光の謀略は露見してしまった。
ジャパッシュの基盤である北海道は封鎖され、自衛隊には治安出動命令が下る。
追い詰められた光、悪知恵と美貌で起死回生なるか?宿敵石狩五郎との因縁の結末は・・・


旭工房 仲代光希
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ジャパッシュ
JAPASH_cover

1971年: 少年ジャンプ(集英社)連載

1972年: BIG ACTIONシリーズ(若木書房) 全2巻
1977年: パワーコミックス(双葉社) 全3巻
1984年: スターコミックス(大都社) 全2巻
1999年: COMIX & CULTURE COLLECTION(銀河出版) 全1巻
2008年: コミック文庫(ぶんか社) 全1巻

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望月先生のコメント

またもトライしてくれましたか、仲代さん。
作るのが好きなのか、読むのが好きなのか・・・・・ いや、分別することはないか。まァ、どっちかつーとGunからキャラクターの個性を診るってところが深いのかもね。

ジャパッシュの光と五郎の使用Gun、確かに私、何でもいいとは思わない。重要な個性を個性を引き立たせる小道具のひとつですから。
で、実はストーリー作りの前に、持たせる銃は何にしようかと結構悩んだりはしているんです。これ、無駄な時間じゃない。仲代さんのように深く読み込み、「そうだ」と納得してくれる“深読み”ファンもいますからね。

あの当時は今と違って資料が少ない時代。「このキャラクターにはこのGunを持たせよう」と、決めても資料が揃わず、やむなく使用中止。別のGunを持たせたりってこともありましたねぇ。
このジャパッシュを描いたころは、「何もそこまで銃に拘らなくても」と言う編集さんの声もありました。読者だって100%がGunフリークじゃないからとも。ですがこれは、自分の趣味でもあるんです。拘りですね。
ガンマニアだということもありますけど、弾丸を発射させて遊ぶ派じゃない、どちらかというと、より本物に近い作動とフォルムの再現は欠かせない派。わずかなカーブが直線になっていても、気持ちは引いてしまいます。ですから実のところモデルガン、そう多くは所有してないのです。
たまに海外で実弾を撃てるチャンスがあれば、文字通り飛んで行きます。一度ファンの集まりをグアム辺りで、それも射撃レンジでやってみたいですねぇ。
・・・・・なんてことを夢見たりしています。が、なにより腰が良くならないとね。

ともあれ、久々に『ジャパッシュ』ってタイトルを聞くと、出版社だった集英社は偉い。
当時の少年誌で悪党を主人公にした作品を描かせてくれるンだものねぇ。と、未だに信じられないし、有り難い編集長に巡り合ったこの幸運、喜んでいます。



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  • ズンコ :
    ズンコです。ついに「ジャパッシュ」の記事が出ましたね。日向光がセカンドラブの相手だった私めは、嬉しくて仕方ないです。Gunの事は全然詳しくないですが、若い頃政治活動をやっていたので(合法的な活動です)、「ジャパッシュ」には沢山の日本の近未来の予言の要素がある事は、知っています。日向光が何にあたるのか、石狩五郎に該当するのは何か、そして、マリは誰かなど、詳しいです。「工場に働きに行かせる」「敵も聴き入る名演説」なども、現実になる要素なんです。
    「ジャパッシュ」が連載されていた頃、私は小学生だったですが、日向光に夢中になり、「ジャパッシュ」の冒頭の予言の石碑が現実にあるのではないかと、図書室でインカ・マヤ文明や古代の石碑の本を片っ端から借りてきて、読んだものです。ロゼッタストーンなどの話にも詳しくなりました。本当に懐かしいです。実は、「ジャパッシュ」の愛蔵版のコミックスを買って、今も時々読んでいます。

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