
まさか「吸血鬼ドラキュラ」の「ドラ」だったとは!
そう言えば、前回ご紹介しました「恐怖の館」のように、過去に吸血鬼を描いた望月漫画が他にもあったような?と思い探してみたら、結構あったのでまとめておきます。
(1)1966年 「吸血鬼」(恐怖の館) 少年ブック夏休み増刊 (集英社) | ![]() ![]() |
(2)1972年 「吸血鬼シリーズ」 全3巻 【古城の恐怖】 【船は死をはこぶ】 【血を吸う軍隊】 JNコミックス書き下ろし (実業之日本社) 田辺節雄先生との競作 | ![]() ![]() ![]() |
(3)1973年 「吸血鬼ドラキュラ」 少年キング増刊号 (少年画報社) 爆笑漫画パレードのひとコマ漫画 | ![]() |
(4)1974年 「ごくろう3」 ビッグコミック (小学館) #28「次はおぼろに東山」に ドラキュラが登場! | ![]() ![]() |
(5)1975年 「いやだ名ドラちゃん」 読売新聞日曜版掲載 | ![]() ![]() |
(6)1976年「巨人とみつばち」 少年キングオリジナル (少年画報社) | ![]() ![]() |

話の舞台は主人公の血牙研(チバケン)が通う小学校と団地で、他の望月作品で例えるならビッグコミックに連載された「ビタミンI」や「うるとらSHE」に似た雰囲気があり、それらの作品にも登場している個性的なキャラクター達がところどころに出てきます。
実際、「ビタミンI 」のIちゃんが1カット登場しています。
つまり!この漫画の舞台はビタミンIと同じ世界と言うことです!?
主人公の学年の設定は表記が無い為、はっきりとはわかりませんが、漫画の隅から隅まで眺めていたらヒントが一ヶ所ありました。
黒板に2桁のかけ算の式が書かれており、ネットで文部科学省の小学校教育指導要領を調べましたら小学4年生で教える算数の項目に「整数の乗法の取得」とあります。
私自身の小学校の思い出で、算数の授業で2桁のかけ算の解き方がどうしても覚えられず私だけの為に先生が45分間割き、クラスメートもイヤな顔せずつきあってくれ丁寧に教えて貰ったおかげで最終的に見事理解出来ました。それが小学4年生でしたので、ほぼ間違いないでしょう!(苦笑)

母親は第1話と第9話に登場しますが、とうとう父親は一度も登場しませんでした。
その代わり祖父の血牙徹夜(ちばてつや)さんが、ほぼ全話に登場します。
あれ?そう言えばこの名前どこかで聞いた事のある方有名な漫画家の先生と読み方が同じですね?
顔もどことなく似ているような?他人のそら似かな?

同じクラスの仲良しになった女の子の名前がイコちゃんだったり、隣のクラスの女の子のとしてモモエちゃん(山口百恵)や、じゅん子ちゃん(桜田淳子)も出てきたりします。
第3話で、コウモリ姿になっている祖父が前述の女の子達にエッチな事をする先生を懲らしめるシーンで、急降下しながら下駄を持ってぶつけるシーンがあるのですが、それを見たイコちゃんが「カァッコいい!!ユンカース急降下爆撃機みたいだワァ」と、言います。
小学生が第二次世界大戦の爆撃機の名前と戦法をを知っているわけがないですよね。これが笑えます。

もしかして「夜明けのマッキー」の主人公マッキー愛用のカメラがゲスト出演!?
といった感じで、ドラキュラものからギャグやシリアス作品と、他の望月作品の要素を数々詰め込んだようなにぎやかな作品になっています。
他にも吸血鬼の特性をうまく活用したギャグで毎回笑わせてくれます。
たった9話で終わらせるのはもったいないほどです。
新聞の紙面を使用した変形版のため、今後も出版されるのは難しいところですが、是非何とかファンの皆様が見れる機会を作っていただきたい逸品です。
いやだ名ドラちゃん |
単行本未収録

他に赤塚不二夫先生、石ノ森章太郎先生、ちばてつや先生が担当され、週替わりで掲載されていたようです。
是非他の先生の作品もいつか見たいものです。
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是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。
お待ちしております。
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eddy-s さんのプロフィール

投稿ありがとうございました。
吸血鬼作品というだけでもこれだけ沢山あるんですね!
さすがeddy-sさん、驚きです。
同じテーマを扱ってもホラーだけでなくコメディやセクシーな吸血鬼を登場させる辺りに望月漫画の引き出しの多さを感じます。
そんな中でも『いやだ名ドラちゃん』は色鮮やかで賑やかなコンパクトにまとまっているので、いつの日か全編通してファンが読めるようになると嬉しいです
(事務局/yazy)
吸血鬼作品というだけでもこれだけ沢山あるんですね!
さすがeddy-sさん、驚きです。
同じテーマを扱ってもホラーだけでなくコメディやセクシーな吸血鬼を登場させる辺りに望月漫画の引き出しの多さを感じます。
そんな中でも『いやだ名ドラちゃん』は色鮮やかで賑やかなコンパクトにまとまっているので、いつの日か全編通してファンが読めるようになると嬉しいです
(事務局/yazy)
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