ワイルド7に出会ってしまったから…

私、高校の図書室で最終回を読んで号泣ですよ。
女子高生が少年キング抱きしめて・・・・・

もうどうにかなってしまいそうでした。
恋焦がれて教科書に描いたパラパラ漫画、授業の内容より埋め尽くされた飛葉ちゃんの落書き、ウッズマン。
家に帰れば勉強そっちのけで夜通し描いたホンダＣＢ750。とにかく望月先生のカラーが好きで、何でこの色をここにもってくるんだろうって思いながらよく色塗りを練習しましたね。単行本の表紙を真似して色塗って下敷きに入れて友達に見せびらかして

「うん。彼氏ぃ」

なんて言ってたのに・・・・・

よく男子の家の本棚で見かけた『ワイルド7』
元々少女マンガが苦手で兄の影響で少年漫画を読んでいたけど『少年キング』はあまり手にした事が無かった。でもたしか兄から聞いたことがあったなぁ…と『ワイルド7』を手にとってしまったんです。
ペラペラッと読んで、

「わ～これは・・・　無理・・・」

って言うのが本音だったのがいつの間にか怖いもの見たさから（ごめんなさい・・・）嵌りだしてしまっていつの間にか貯金全部下ろして親から借金して全巻揃えました。

早く追いつかないと連載が終わっちゃうっていう頃の話ですけど。
でも追いついたらもう直ぐ最終回になってしまって・・・

「でも絶対、飛葉ちゃん生きてるから」

って思って落ち込んでいる私を励ましてくれてた友達に

「私の泣いている訳を知りたかったらこれ読んで・・・」

と一巻渡したら、
その時の友達の反応って薄くってね。

「これすごく難しい・・・」
「結構グロいよねー」
「よくわかんないぃ～」

いえいえよく読んでみなよすごーいって。超カッコいいじゃんッっ！私あなたの方がよく分らない・・・
っていう程周りに共感する友達がいませんでした。
そこはそれＢ型気質の私は周りの空気をまったく読まず『ワイルド7』を貫き友達に根気よく一巻一巻貸し続けて熱く語っっての高校時代。何年か後にその友達に会った時。

「なんだか漫画よく貸してくれてたよね」
「えっ！覚えてるの？」
「……それはそうと、今の彼氏がさ・・・・・」

無駄だった・・・・・

連載は終わってしまっていたから寂しくてね・・・・・
だったら彼氏を飛葉ちゃんみたいな人って思いながら探して探して探したんですが、あそこまで男らしい人って居ないって、６年ぐらいたって分りました。

なかなか周りに『ワイルド7』を読んでいる人が居なくて、語る人がいないって淋しいものですね。今みたくパソコンが無かったので情報が何も入ってこなかった状態で本当に『ワイルド7』を連載が終わった今、何回も読み返しているのは私だけなんじゃないだろうかって・・・・・

その頃、漫画家のアシスタントをしていたんですが、先生が描いた漫画をファイルしていた本棚のファイルの中に一冊分だけ『少年キング』があったんです。それも飛葉ちゃん表紙でね。
久しぶりに会えた恋人のようにファイル抱きしめて泣きましたよ。いえ、毎日寝る前に『ワイルド7』を読んでいても、思いもよらない場所で会ったら嬉しいじゃないですか。

でも仕事場にも一緒に喜んでくれる人が居なくてね。ちょっと仕事で怒られたりしたらそのファイルをこっそり見たりして・・・・・
だから何でこんなに一つの作品に嵌ってしまったのだろう、こんなに飛葉ちゃんに嵌っていなかったらもっと違った生き方ができたんじゃないかって思ったりもしました。

だから『新ワイルド7』が始まった時は、本当に嬉しくって嬉しくって毎回ハガキ送ってましたよ。飛葉ちゃん描いて。
とても恥ずかしい事してましたね（笑）っとこう・・・・・

飛葉ちゃんに教わった事が生活をしていてポロポロっと出てきて
ぼんやりとテレビ観ていて、

「日本のドラマって何でしっかり銃を構えないんだろう」
「はぁ？」
「あれじゃ当たらないよね・・・　カッコばっかりつけて・・・　なんでガバメント持ってるのかなぁ・・・」
「当たってるよ」
「・・・ドラマだからね」

なんて会話、我が家のあるあるです。

2011年、映画と横浜のイベントがあるというのをこのサイトで知りました。
絶対どんなことがあっても地球が滅亡しても仕事を休んで私は行くと家族に伝えて行きましたよ。
行きの電車の中で独り言のように呟き続けて、娘に飛葉ちゃんについて熱く語り始めました。

もう、バイクがあるだけで良い。
皆が『ワイルド7』と言ってくれればそれで良い。
飛葉ちゃんの名前を私以外の人が言ってくれただけで涙が出る。

まぁいつもの光景なので娘はスルーしていましたけどね。
先生に『飛葉』にサインを頂いて、娘に

「私が死んだらこれを棺桶に入れてね」
「お母さんが死んだらワイルド7全部入れてあげるよ」

菊の代わりらしい・・・・・

とりあえず映画のイベントを盛り上げる為バイク展示総て行きました。
そこで総て座り込んで写真撮り捲りました。おかげ様であおりの良いアングルで写真撮れましたよ(笑)
ホンダの本社の展示の時sillazmanさんとeddy-ｓさんに声を掛けていただいて、何十年も『ワイルド7』に嵌って一人でもんもんとしていたから、初対面のお二人の前で昔からの知り合いかの様にしゃべり続けました。きっと変わってるなぁって思ったでしょうね。すいませんでした。

阿佐ヶ谷のイベントで先生にも会えて、皆とも話ができて、オフ会も参加させていただけて皆が熱く語っているのがとても嬉しいんです。

何十年待って待ってやっとたどり着いた楽園みたいな感じです。


やっぱり『ワイルド7』を望月先生を好きで良かった。
飛葉ちゃんに出会えて良かったです。


そう言えば…飛葉ちゃんて血液型なんでしょうかね？

女って血液型とか名前とか生年月日とか大好きですよね。私もかじる程度ですが『ワイルド7』読んでメンバーは何型かなぁって思っていたんですけど。本名とかも気になっていたんですよね。
皆さんは八百の名前とか知りたくなかったですか？
個人的には飛葉ちゃんはＡ型が良いなぁって思っているんですけど、えっ？何故って基本、真面目だしそれに輸血に心配要らないからかな（笑）


ちょっとだけ皆さんも考えてみませんか、ワイルドメンバーの血液型とかって。



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