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望月マニ也

第109回

カスタム飛葉フィギュア

執筆者:   2023 年 8 月 6 日

隅々に気を配るのが大人の嗜好。
1/6サイズの飛葉とユキもこだわりの人、仲代さんの手に掛かればこんな風に原作要素が加わります。

いつものGunネタから離れて、今回は12インチ アクションフィギュア(1/6サイズ)をカスタマイズしました。


ベースとした(株)青島文化教材社の飛葉フィギュアの素体は二世代以上前の可動範囲が狭い、GIジョーなどで有名なハズブロ社ボディーでした。

これではちょっとしたポージングするのも不自由。
それに飛葉にしてはマッチョ過ぎるのでプラモや12インチフィギュア等で有名なドラゴン社のスリムタイプボディーに交換しました。

【第一部】ユニフォーム編

付属のブーツの成形色は茶系ですが、私のイメージでは白だったのでソフビカラーで塗装しました。

銃器にも手を入れました。
付属していたレミントンM31はプラモデルだったので強度不足を感じ、ボディーと同じドラゴン社の製品と交換しました。
銃身は原作のバレル長に倣いカットしウェザリングを施しました。
人間サイズは飛葉のスライドアクションリピーター(散弾銃)特集をご覧ください。

付属のウッズマンは以前製作した人間用と同じくバレルとフレーム基部をボリュームアップし、グリップを塗装しました。
人間サイズはリアル飛葉ウッズマン製作レポートをご参照下さい。

同じアオシマのユキは可動に不満はありませんでしたが、タカラのクールガールボディーの方がプロポーションが良いので交換、純正コスチュームからそれらしいのをチョイスしました。
あと、ユキの太腿にはデリンジャーが欠かせません。

折角カスタマイズしましたので、ロケーションに行ってきました。


【第二部】飛葉ジャン編

飛葉の私服と云えば革ジャンの下に着ている市松模様のジャンパーでしょう。
それを再現したかったので、先ずは生地探し。
日暮里の繊維街や有名生地問屋を探し回りましたが、イメージに合う市松模様の大きさの生地は見つかりませんでした。
そこでインクジェット対応の布に自分で作ったイラレデーターをプリントしました。

私はヘルメット側面の市松のイメージからか赤白だとばかり思い込んでいましたが、緑白という有力な説もあることをワイルド仲間から教えられました。
ちゃんと根拠もある事も。
また、私服時のCBのカラーリングも諸説紛々です。
カラー挿絵が見当たらないのが原因のようです。

なので後日、緑白バージョンも作りました。
もう少し黄緑っぽい方が良かったかもしれません。

ロケの所為ばかりではないでしょうが、革ジャンがボロボロになってしまったので作り直しました。
オリジナルボディーには手首部分が無くソフビ手袋部品を差込むだけですが、ドラゴン素体には素手部分があるのでジャンパーから手首が出せるようにしました。
右が純正品です。

当初は8人全員揃えてバイクもカスタムして等と考えましたが、1/6サイズでは相当な場所をとるので断念。

ふと中坊時代、タカラの通称ワタルくんGIジョーの海軍士官学校制服を飛葉風にカスタマイズした事を思い出しました。
士官候補生は高価なGIジョーでしたのでとても少年に買える代物ではありませんでした。
ところが、入り浸っていた近所のおもちゃ屋さんがGIジョーをやめるとかで、安売りしていたので入手出来ました。
丁度タカラが「変身サイボーグ1号」との切り替え時期だったのかも知れません。
当然1/6ウッズマンはありませんでしたので、コルトガバメントを削ってウッズマン風にもしました。

この歳になってもやっている事はあまり変わりませんねぇ。

旭工房 仲代光希



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望月先生のコメント
まず、仲代さんのこだわりが銃のカスタムにとどまらないという点で仰天の内容でした。

既に作品紹介『宇宙ハンター55』の中で、「ヒットラーの生首入りの冷蔵庫(!)」をお披露目してくれていますので、その実力は証明済みではありますが、今回も手を加えたポイントがカスタムガンはもちろん体形やブーツの色といった具合にセンス良く原作に近づけてくれるので、スカッと気持ちよくなります。
チェック柄のジャンパーを身にまとうだけでも飛葉ちゃん度はグッとアップしますね!

レポートの中で触れていたジャンパーの色については、多くの方が仲代さんと同じく赤白の組み合わせをイメージしているのではないかと思いますが、実際のところ原作では極々僅かに今回挿絵に使ったカラー扉絵の他はモノクロで描かれています。
さらに「緑の墓」冒頭では、本誌でモノクロだったページを増刊号、および愛蔵版(実業之日本社)に収録する際それぞれで彩色がされ、どちらのバージョンも緑白となっている上、望月先生自身も以前ファンの集いの中で「飛葉のジャンパーは何色ですか?」という質問に対して、サラリと「緑だろ?」と答えていたりもするので実に悩ましいです。

普段乗りのバイクについてもカラーページは無いので、読んでいた人それぞれに「キャンディブルーじゃない?」「ゴールドだと思ってた」「白バイ仕様と同じカラーリングかな」といったイメージがあるのではないでしょうか?

今回使ったミラクルハウス(青島文化教材社)ワイルド7アクションフィギュアも、もう発売から20年以上が経つ貴重なアイテムとなっているため、おいそれとこのようにポーズつけて写真を撮ったりすることができなくなりましたが、立体(実体)化することで見つけられる楽しみ方はまだまだ他にもあるかもしれませんね。
心のどこかで大人になった今だからこそ、という思いも……いやぁ実に夢があります。

(事務局/yazy)

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