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望月マニ也

第91回

eddy-s Collection`s vol.3

執筆者:   2015 年 11 月 8 日

コレクションの領域はとどまる事を知らず、ついに作中に登場したメカの模型にまで手を伸ばしたeddy-sさん。今回は、その努力の結晶を作中カットと比べながら楽しんでみてください。

eddy-s-collection_03ミニカー・模型コレクション(ドイツ軍編)

望月先生の作品の特徴といえば、魅力的なキャラとストーリーに加え、必ず登場していた「ミリタリーウェポン」の数々。
それが目当てで読んでいたといっても過言ではありません。

eddy-s-collection_03_01当時、田宮模型(現タミヤ)から発売されていた1/35ミリターミニチュアシリーズ(以後1/35MM)を集めていた私の趣味とぴったり一致し、作品を目にするたびにまずそこを押さえて、作品に登場した戦車や車両を買って作るのが毎回楽しみでした。
残念ながら今もう一度作ってみたいなと思ってみても、あれから40年余り経ち、タミヤのミリタリーものはほとんどが絶版になった物が多く、手に入りにくいです。
しかし、幸い近年外国のミニカーメーカー等が当時では考えられなかった精密に再現されたダイキャスト製やプラ製のミニチュアを多く発売してくれる時代になってきたので、ネット等で簡単に買えるいい時代になりました。
今回はそうして集めたミニカーで望月作品に登場した物を国別にご紹介いたします。

まずは「ドイツ編」です。

eddy-s3_002eddy-s3_001望月先生の最新作「W7」にはミリタリーウエポンが多数登場しています。
その中で一際目立った活躍をしていたのが第二次世界大戦(以下WWⅡと略)のドイツ軍のミリタリーウエポン「シュビムワーゲン(独:Schwimmwagen、英:Swim car、泳ぐ車)」でした。
タミヤから1969年に1/35MMのNo.3として発売され、私も小学生の時に購入して作りました。
当時はどちらかというと「キューベルワーゲン」(独:KÖbelwagen または KÖbelsitzwagen、通称:バケツ自動車 )の方が好きでしたが、今回「W7」で本来の用途としての大活躍をしてくれて断然好きになりました。
ちなみに「キューベルワーゲン」の方は「ワイルド7」#1「野生の七人」のクライマックスシーンと#13「地獄の神話」ではタミヤのプラモでチラッと登場していましたね。
今回購入した「シュビムワーゲン」のミニカーにはちゃんと「W7」でも出てきたオールが付いていました。
タミヤのプラモデルの時にはたしか付いていなかった?と記憶しています。間違ってたらすいません。
ところで、ミニカーの箱に「type166」とう名前がついていたので何の意味かと思いネットで調べてみたら、「キューベルワーゲン」も含む166番目のワーゲンという意味だそうです。ちなみに「キューベルワーゲン」は「type82」です。

eddy-s3_003eddy-s3_004続いて「W7」で敵側のウエポンとして登場した「ヤークトティーガ」(独::Jagdtiger)です。
「ヤークトティーガ」は、これまでその存在は知っていましたが、砲台と一体型の角ばったデザインを私的にはイマイチに感じてて、同じ砲台一体型駆逐戦車なら「ヤークトパンター」(独:Jagdpanther、タミヤでは「ロンメル」という商品名で発売)の方が生まれて初めて買った戦車プラモデルだった事もあり、思い入れが強く好きでしたが、「シュビムワーゲン」同様、今回の「W7」での勇姿に一目ぼれして「W7」に登場したのと同じ迷彩塗装バージョンをネットで見つけ手に入れました。

eddy-s3_006eddy-s3_005同じく「8輪装甲車(Sd.Kfz.232)」の方も、やはり中学生の頃にタミヤの1/35MMで発売されていたのを購入して作りました。
その時はジャーマングレイ単色のバージョンでしたが、今回購入したのは「W7」と同じくダークイエロー単色のタイプです。
ちなみにジャーマングレータイプも「ワイルド7」#9「緑の墓」登場バージョンとして所有しています。
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eddy-s3_009eddy-s3_008望月作品では「W7」以外にも「二世部隊物語」や「ワイルド7」にも沢山のドイツ軍車両が登場していたので、現在でも探せば購入可能な物をちょっと集めてみました。
まずは「ワイルド7」#9「緑の墓」や「鉄血二代」、に登場したのが「Ⅲ号戦車」です。
「Ⅲ号戦車」は主砲の長さでいろいろなバージョンがありました。
いずれの作品共登場した戦車砲は「7.5-cm-KwK 37 L/24 」ですので多分「D型」辺りと推測されます。

その他「緑の墓」には
eddy-s3_022eddy-s3_023Ⅲ号突撃砲戦車
eddy-s3_012eddy-s3_013ハノマーク装甲兵員輸送車
eddy-s3_020eddy-s3_021装甲偵察車
eddy-s3_016_2eddy-s3_017プーマ重装甲車
eddy-s3_018eddy-s3_019ヴェスペ自走榴弾砲
eddy-s3_024eddy-s3_025ヘッツァー38式軽駆逐戦車
eddy-s3_026eddy-s3_027Sd.Kfz.7/1自走対空砲+Sd.Ah.51トレーラ
「マーダーIII対戦車自走砲」…etc
詳しくは「緑の墓」をご参照下さい。
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同じく「ドイツ軍」つながりで言えばWWⅡのアフリカ戦線が舞台だったドタバタコメディの代表作「ごくろう3」。
ここでは陸海空の各国のウエポンが登場していましたが、初っ端に登場するのが、「Ⅳ号戦車」、エル・アラメインの戦い真っ只中の設定でしたので、一番投入されていた「IV号戦車クルツ(短砲身)」が登場していたと言う訳です。
余談ですが、Ⅲ号戦車とⅣ号戦車の違いが最近までよくわからなかったのですが、やっとわかりました。どこが違うかというと足回り(転輪の数)が違うのです。
私はてっきり砲塔の長さ等で分けていると思い、上ばっかり見ていたのですが、下を見なければいけなかったのですね。
Ⅲ号戦車は6輪、Ⅳ号戦車は8輪なのです。他にも細かい違いはあるそうなのですが、今日は省きます。
続いて登場したのが「8輪装甲車」、登場していきなりやられる設定には腹抱えて笑いながら当時読みました。その他中盤に登場したのはそのバリエーションの「プーマ重装甲車」と「Sd Kfz 234/3(シュツンメル)」。これまた奇想天外な方法で撃退されました。未見の方は、ぜひ一度読んでみて下さい。

eddy-s3_029eddy-s3_030「二世部隊物語」等のミリタリー作品にも当然ながら古今東西のミリタリーウエポンが多数登場しています。
私が一番最初に集めたのはこれ!「タイガーI戦車」です。これはもう皆さんもよくご存知ですね。
望月作品では「鬼軍曹」の扉絵で迫力ある姿が描かれていました。
最近では現存する本物のタイガーI戦車が登場する「フューリー」というアメリカ映画も公開されました。

eddy-s3_031eddy-s3_032ケッテンクラート(Sd.Kfz.2)」は、制式名称はクライネス・ケッテンクラフトラート(独: Kleines Kettenkraftrad)で、訳すると「小型装軌式オートバイ」です。
「大地を裂く」と「白い罠」にチラッと登場していました。
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eddy-s3_034同じく「大地を裂く」に登場していた「エレファント重駆逐戦車」。
「フェルディナント(フェアディナント “Ferdinand”)」と正式に命名されていたにもかかわらず、ヒトラーの鶴の一声で「エレファント (Elefant:象) 」と改称された曰くつきの戦車です。

さて、今度は空に注目してみましょう。
eddy-s3_035eddy-s3_036「ごくろう3」で、戦火の中を命からがら逃げ出して飛び乗ったのが、「ユンカースJu52」。
角ばった形が特徴で、戦後現存する機体を使用してルフトハンザ航空が定期遊覧飛行を復活させて現代でも活躍している飛行機です。作品中では最後は活き造りのごとく丸裸にされてしまいましたが・・・。
eddy-s3_037eddy-s3_038同じく「ユンカース Ju87 シュトゥーカ(Junkers Ju 87)」。
少し翼がカクッとなっているのが特徴です。
数カットの登場シーンでしたが、強烈な存在感をかもし出していました。
eddy-s3_039eddy-s3_040不時着した「ユーカンスJu52」の搜索に登場したのは「ハインケルHe111」。
ミイラ取りがミイラになる典型的なドタバタを約二週に渉り繰り広げてくれました。
eddy-s3_041eddy-s3_042ドイツ軍の補給基地に置いてあったのは、「フィゼラーFi156シュトルヒ」。
1943年9月12日、ドイツ軍によるムッソリーニの救出作戦でも活躍し、望月作品では「ワイルド7」第13話「地獄の神話」とロンメル将軍が主人公の「砂漠の狐」にも登場しています。特に「地獄の神話」ではミリタリーマニアがニヤリとする登場の仕方でした。
ちなみにシュトルヒ(Storch)とはドイツ語でコウノトリという意味だそうです。

まだまだ書きたいのですが、今回はここまで。
この続きはまた近い内に「アメリカ・イギリス編」でお会いしましょう。


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望月先生のコメント

紹介の仕様がユニーク!!
同じ構図で並べていくなんてね。そのためにプラモデルを作るなんて、メーカーのタミヤさんも多いに喜ぶでしょうね。 描き手の苦労や、どこをデフォルメして描いているか、プラモデルを並べると判るっておもしろい味わい方もあるんだなァ。
それにしてもよくもまァ、カット通りにプラモデルを買ったもの、アタマが下がります。今は絶版となった製品もたくさんあるからねぇ。

また、ドイツ語で軽飛行機『シュトルヒ』は『コウノトリ』と言うなんて、私、知らなかった。
シュトルヒは大好き、イギリスの航空ショーでこの実機を見ました。実に軽そう。機体のそばに旧ドイツ空軍士官の格好をしたイギリス人2人が解説をしてくれるところがイギリスらしいユーモアを感じたものです。

さらには『W7』で壁を突き破ってヤークトティーガーが出て来るところ、壁まで作ってそのワンカット、まさに誌面通りの迫力。やるなァ。

私のお気に入りプラモデルは4輪のシリーズです。
『プーマ装甲歩兵戦闘車』が代表的ですが、微妙にデザインが変化していたり、兵の荷物があちこちにぶら下がっているところが生活感あっていい。そういう写真を見るとつい、小道具にこだわって作り始めると時間を取られて本来の原稿の上がりが遅れてしまうので、近頃はプラモデル作りを控えています。
が、新発売なんて広告を見ちゃうと、つい買いに走り、今や未開封箱詰めのまんま、何年も棚ざらし。好きな道ですが、この道は避けて通らないとね。
だからeddy-sさんの製作の大変さ、よ〜く判ります。プラモデルって着色から汚し塗装と、凝りだしたら一輛完成するのに半年なんてことも。
だからして、今回の誌面カットとそっくり構図、またはポーズ(?)かで並べて見るって新鮮。

それにしてもみなさん、ただもんじゃないね。・・・・どう見せるか!!
次の方の投稿、楽しみ!!



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