月刊望月三起也タイトル画像

JUN さんのプロフィール Feed

玄界灘に産湯を浸かり、望月先生に目覚めて早ン年。
先生に憧れて、先生と同じ土地の空気が吸いたい、その一念で上京。
現在は毎日パソコンと格闘する生活を余儀なくされたパソコン・オペレーター。
結局はパソコンの中だが、絵を描いているという諦めの悪いやつ。
今でも暇があると先生の著作を読み返す日々。
と言うか、最近は先生の本以外はほとんど手にすることもない。
    
    

執筆者別バックナンバー

風 〔続・風〕

作品紹介

Gunアクション・・・・ 望月先生にとってこれは代名詞、望月漫画に於けるアクションに銃は必要不可欠であることは誰もが認めるところだろうが、実は先生、チャンバラ・アクション、刀が武器の時代劇剣術活劇も大好物なのだ。
望月三起也作品で名の知れた時代劇長編と言えば、幕末を生き急いだ実在の集団、新撰組を描いた『俺の新選組』くらいかもしれないが、短編は数多く発表している。
今回はそういった多くの時代劇作品の中から、私の大好きな作品である『風』とその続編『続・風』をご紹介してみよう。 続きを読む

2012 年 4 月 4 日   固定リンク   |   トラックバック(3)

砂漠の狐

作品紹介

さて今回は一本の読み切り短編に焦点を当ててみようと思う。
実録ものというジャンルに入れることが出来るやもしれぬ一編なのだが、そんなカテゴリーを吹き飛ばす望月流エンターテイメント満載で描かれている。
時は1941年、第二次世界大戦下の北アフリカ戦線に跳梁し、一匹の『狐』と呼ばれた男の物語である。 続きを読む

2011 年 10 月 10 日   固定リンク   |   トラックバック(1)

秘密探偵JA『香港の黒い霧』

作品紹介

国家と名の付くところに諜報機関という組織が存在しない道理はない・・・・ などと勝手に思い込んでいる私だが、我が国日本では事実現在それを標榜する組織はない・・・・ 表向きは。
しかし、もし存在するならば「こんなのがあるといいネ」と子供たちにワクワクドキドキのアドレナリンを放出させてくれる娯楽作品が1965年週刊少年キング(少年画報社)第2号からスタートした『秘密探偵JA』。それはまさしくイアン・フレミングの創出した英国情報局秘密情報部(※)所属の007ジェームス・ボンドを彷彿させるスパイ活劇として読者の熱狂的支持を得た。 続きを読む

2011 年 7 月 3 日   固定リンク   |   トラックバック(2)

四つ葉のマック

作品紹介

少年院・・・・ 漫画世界では良くも悪くも物語背景の一つとして使われる素材だが、望月三起也が取り組むとこういったカラーになるという見本のひとつであろうか。そこには読者の度肝を抜く設定と展開が網羅されているのだから、その作品世界に釘付けである。 続きを読む

2011 年 2 月 4 日   固定リンク   |   トラックバック(1)

ザ・キッカー

作品紹介

4年に一度開催される世界最大最高のスポーツイベント『FIFAワールドカップ』。今年は初のアフリカ開催で我が日本代表も形以上の大きなみやげを持ち帰ってくれた。
この日本代表にはこれまで輝くもきらびやかな選手たちが多く召集され、その歴史を彩ってきたのだが、そんな中作者望月先生と親交浅からぬ仲であったひとりの選手の青春時代を鮮烈に描いた作品、それが『ザ・キッカー』。 続きを読む

2010 年 11 月 3 日   固定リンク   |   トラックバック(9)

ヘッド! 牙

作品紹介

1968年メキシコオリンピックにて輝かしい歴史を刻んだ日本サッカー。
その下馬評にも上がっていなかったチームが銅メダルを奪い取った。まさに奪い取ると形容できる3位決定戦での栄冠である。国中がこの栄誉に喝采を送りエースであった釜本邦茂選手はスターとなり当時の子供らの憧れとなった。
その第一次(?)サッカーブームが去り長らくサッカー人気の低迷期が訪れ、サッカー漫画と言えば私の記憶では、「サッカー番長(吉岡道夫/小島利明)」、「くたばれ涙くん(石井いさみ)」、そして「赤き血のイレブン(梶原一騎原作/園田光慶)」位しか思い浮かばない。(敬称略)
そんなところへ登場してきたのが、望月三起也作『ヘッド!牙』。師初のサッカー漫画である。 続きを読む

2010 年 8 月 5 日   固定リンク   |   トラックバック(0)

はだしの巨人

作品紹介

「未開の地アフリカ」・・・・ その昔この言葉に大いなる魅力を感じていた者も多くいたのではないだろうか。それは現在も同様なのかもしれないが、昨今は紛争や飢餓に関する報道が多く、以前とは受け止め方に多少の違いが出て来ているようにも思える。
それでも私には「未開の地アフリカ」に馳せる根本的な憧れがある。
地平線が見て取れる広大な大地とその境を作る空、生い茂るジャングルに息づく生命、ここに野望を抱えた日本人を投入したらどんな冒険をしてくれるだろうか? それを見事に具現化した作品が『はだしの巨人』だった。 続きを読む

2010 年 7 月 7 日   固定リンク   |   トラックバック(7)

秘密探偵JA『赤い天使』

作品紹介

世界で最も有名な諜報機関は?・・・・・
CIA? MOSSAD? MI6? DST? それとも旧KGBか現SVR? もしかしてU.N.C.L.E.?
では、世界で最も有名な諜報員は?・・・・・
マタ・ハリ? ラインハルト・ゲーレン? シドニー・ライニー? それとも007のモデルと言われるデシャン・ポポフ? もしかしてナポレオン・ソロ?
私にとってどれも正解ではない、まったくカスリもしない。

『J機関』に所属する『飛鳥次郎』。これが正解。 続きを読む

2010 年 6 月 4 日   固定リンク   |   トラックバック(3)

大追跡

作品紹介

「続」「新」「Part2」などなど、お気に入りだった作品が、そういった冠を被せられて新たな装いで再登場。 ‥‥‥なんてのはTV、映画の世界では日常茶飯事、ファンにとっては「待ってました!」で嬉しいもの。
漫画の世界でもそういった企画は少なからずあり、望月先生の作品にもそれは存在する。‥‥‥というか、むしろ他の同業作家先生方に比べて多いかもしれない。
前記のような冠は付いていないが、一種のパート2作品、それが今回ご紹介する『大追跡』である。 続きを読む

2009 年 12 月 4 日   固定リンク   |   トラックバック(7)

日の丸陣太

作品紹介

1964年10月、アジアで初となるオリンピックが東京で開催された。戦後10年という驚異的な速さで復興を遂げ、その後経済大国へとの礎となる象徴的な日本の一大イベントのラスト競技、マラソンにて時の円谷幸吉選手が3位銅メダルという感動的なエンディングで国中が沸いた。
続くメキシコオリンピックには、好調を維持する期待の君原健二選手が出場ということで、マラソン熱は過熱していた。 続きを読む

2009 年 11 月 4 日   固定リンク   |   トラックバック(2)